ナツキは動物と会話できないからこそ、見ている人が一番共感しやすいかもしれない――『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!』ナツキ役・花澤香菜さんインタビュー【連載第1回】
ABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネットで好評放送中の「わんだふるぷりきゅあ!」の劇場版作品『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!』が2024年9月13日(金)より全国公開!
本作では、こむぎやいろはたちがゲーム【ドキドキ♡タヌキングダム】の世界に入り込んでしまい、ゲームの世界で奮闘します。「ひろがるスカイ!プリキュア」「魔法つかいプリキュア!」のプリキュアたちの登場にも注目が集まっています 。
アニメイトタイムズでは公開を記念し、キャストインタビュー連載をお届け! 第1回は、【ドキドキ♡タヌキングダム】の生みの親であり、本作のカギを握る少女・ナツキを演じる花澤香菜さんです。
自身の経験と重なる部分も多かったというナツキを演じる上でのポイントや、TVシリーズも含めた「わんだふるぷりきゅあ!」の魅力、そして映画の見どころなどを伺いました。
「ナツキちゃんがタヌちゃんを友達だと思う気持ちに共感できた」
――「わんだふるぷりきゅあ!」の映画への出演が決まったときの感想をお聞かせください。
花澤香菜さん(以下、花澤):先ほど確認して、「プリキュア」シリーズに出演するのは、2015年の『映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!』の「パンプキン王国のたからもの」以来と聞いてビックリしました(笑)。
その間「プリキュア」シリーズとはご縁があまりなかったので、今回のお話をいただいたときは「今、ゲストに呼んでくれるんだ!?」と思って、とても嬉しかったです。
――今回演じるナツキの印象をお聞かせください。
花澤:謎の天才ゲームクリエイターで【ドキドキ♡タヌキングダム】というゲームを作った人です。こむぎたちと同じような年齢ですが、既に大人と対等にお仕事しているので、しっかりしているのかなと思いました。(プリキュアたちのように)変身しない、普通の世の中で働いている女の子なので、割と現実的でどっしりと落ち着いた感じでやったほうがいいのかなと思いました。
――昔のアニメでも子供がゲームを作ったり、発明家という設定の作品がありましたが、今だからこそ、「子供の天才ゲームクリエイター」という設定はより違和感がないですよね。
花澤:確かに。私が子供の頃に見ていた作品での「子供のゲームクリエイター」って、なぜか白衣を着ていたり、キャラっぽく描かれている感じでしたが、ナツキちゃんは(実際に)どこかにいそうですよね。動物とも会話ができないですし、視聴者のお子さんたちと同じ目線で、この物語にいるのかなと思います。
――ご自身と似ているところはありますか?
花澤:子供の頃に犬を飼っていたんですが、犬猫アレルギーだと発覚して、おじいちゃんの家に預けることになったんです。それでも会うために、おじいちゃんの家に何度も通い詰めていました。私が0歳の頃に飼うようになったので、一緒に育ってきた感覚で。愛犬が友達や家族のように思えたし、よく話しかけていました。また、私が泣いているときは察して、近づいてきてくれたりして。「もしかして心が通じ合っているんじゃないかな」と思える瞬間が多かったので、ナツキちゃんがタヌちゃんを友達だと思う気持ちも共感できたし、タヌちゃんが私の愛犬と重なって、物語に入り込みやすかったです。
――声優界は犬猫が好きなのに、アレルギーで飼えないという人が多いですね。
花澤:普通のお仕事だったらあまり影響がないかもしれませんが、鼻水は出るし、ノドもイガイガして声に影響が出てしまうので、声優業はできなくなってしまいますね。