『らんま1/2』はなぜそんなに人気だったのか? リアタイ世代が感じているお祭りムードを解説! 無差別格闘早乙女流が令和に帰ってくる!
令和になり、かつて人気だったアニメ作品の再アニメ化(リメイク)が相次いでいます。その中でも最近一番話題になったのは『らんま1/2』ではないでしょうか。
漫画連載から37年、最初のアニメ化から35年。時が経ってもここまで話題になる人気の理由は一体、何なのでしょうか。新アニメ放送前にその人気の理由を紐解いていきましょう!
『らんま1/2』とは?
1987年〜1996年、週刊少年サンデーにて連載。アニメ・劇場版・OVA・実写ドラマ化もされた。原作者・高橋留美子の代表作のひとつ。
天道あかねは、ある日突然父親から勝手に婚約者を決められてしまう。しかし、その婚約者・早乙女乱馬は、水をかぶると女に変身してしまう特異体質で!? 恋愛と格闘技、そして乱馬の変身によるドタバタした日常生活を描いたアクションラブコメディー!
【人気の要因その1】今でも広がる るーみっくわーるど
皆さんは「るーみっくわーるど」という言葉をご存知ですか?
るーみっくわーるどとは漫画家高橋留美子による作品群の名称で、コメディ、ラブストーリー、バトル、ホラーなど幅広いジャンルにわたる作品集を表しています。
高橋留美子作品のすごいところは大人から子供までどの世代が見ても面白いと思えるところ。どの作品も古さを感じさせないところがるーみっくわーるどの魅力だと思います。
そしてそんなるーみっくわーるどに魅了された方は多いはず!
『らんま1/2』以外の高橋留美子先生の作品で『うる星やつら』や『めぞん一刻』がありますがどちらもアニメ化されていますし、『うる星やつら』も令和になって再アニメ化されて大きな話題となりました。
現在連載中の『MAO』から『らんま1/2』を知った方もいるでしょう。過去の作品を知らなくても現在連載中の作品から高橋留美子先生を知り、るーみっくわーるどに魅了されたという人々が今でも増えていると思います。
【人気の要因その2】ユニークで斬新な設定
『らんま1/2』といえばやはり「水をかぶると変身してしまう」という設定がとにかく斬新でした。
それまでの変身作品といえば女の子向けの作品は魔法少女に変身したり、男の子向けの作品は正義のヒーローに変身したりというのが一般的だったかと思います。
しかし、『らんま1/2』は主人公が男性にも女性にもなれるという今までにない設定。主人公以外もパンダになったり、猫になったり、子豚になったりと色々なものに変身します。それも変身する体質になった理由が「池に落ちたから」。
もうこの設定だけでも面白いですよね!
私が思うらんまの面白いなと思う点は、変身することを活用していることです。もちろんどのキャラクターも普通の人間に戻りたいと考えてはいますが、らんまは女に変身してあかねのデートを邪魔してみたり、父の玄馬は都合が悪くなったらパンダに変身して喋れないフリをしてみたりパンダの姿のまま働いていたり、らんまのライバルの良牙は子豚に変身してあかねにくっついたりと、動物になることをメリットとして考えているフシがあります。
悲観的にならずに変身する体質を受け入れていることで、楽しく作品を見ることができているなと感じました。
また、主人公が男性にも女性にもなれるという点も面白いですよね。本来の男の姿のらんまはイケメンで格闘技が強く女性からモテモテ、変身した後の女の姿のらんまはナイスバディで小さい可愛らしい女の子で男性からモテモテ。
男性は女らんまに、女性は男らんまに恋していた方も多いはず! 見る人を選ばない点も人気の要因の1つだと思います。