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『マケイン』寺澤百花が“小鞠ちゃんはいい恋をした”と思ったシーンの数々【連載07】

小鞠ちゃんは、いい恋をしたんじゃないかなって思います――『負けヒロインが多すぎる!』連載 第7回:寺澤百花さん(小鞠知花 役)インタビュー

 

小鞠ちゃんは、いい恋をしたんじゃないかなって思います

――小鞠が頑張りすぎて倒れてしまったところで、小鞠の家が出てきましたね。

寺澤:小鞠ちゃんの家は平屋でしたね。あまり裕福ではない?みたいなネットの反応はありましたけど。小さい弟と妹がいるということで、そういうところでも小鞠ちゃんの責任感っていうのは育まれていったんだなと思いました。でも、何よりも弟と妹がかわいすぎて! 妹の陽菜ちゃんが温水くんのところまできて「ねーちゃと一緒」って言うシーンが本当にかわいかったです。

――温水くんに「ああ、かわいいね」って言われたあと、小山内怜央さんが演じる陽菜が小鞠っぽく「んな!」みたいなリアクションをしていましたよね。

寺澤:ちょうどその話を本人としたんです(笑)。「んな!」って言ってたよね?と聞いたら、「やっぱり小鞠の妹だから」と言ってくれて。これまでの私の演技をプレイバックして、小鞠らしさを盛り込んだ表現をしてくださったので、小鞠家の血の繋がった感じを出してくれて、本当に素晴らしいな!と思いました。

 

 

――そして、ここでも温水くんの友達のハードルはどうなっているのかと思いました(笑)。

寺澤:まさか、小鞠を友達と思っていなかったってことはないよね?と、問いただしたいところですけど、「…あ、はい。友達です」と言っていたから、「友達になろう」というやり取りがなくても友達と思ってくれていたということでしょう(笑)。でも、これだと恋人の基準は、かなり高いんだろうなって思います。

――小鞠が倒れたことによって、教室の展示の準備は部員のみんながやることになりました。ここで人を頼ることになりましたし、文化祭の準備のシーンは、青春っぽかったです。

寺澤:小鞠ちゃんにも頼る相手がいて、私も嬉しかったです。みんな小鞠ちゃんのことを大切に思ってくれているからこそ、一生懸命展示を作ってくれた。小鞠ちゃんも、人を頼ることは悪いことではないんだということに気づいてくれたと思います。それと、温水くんから、「無事、準備終わった」というメッセージを受け取ったときに微笑むシーンがあったので、ここで少し安心しました。

――ちなみに、第9話のラスト、小抜先生の盗撮オチはどうでした?

寺澤:「ア~~ ウト」ですよね。あそこは、遠野さんが「アドリブでやってもらっていいですか?」とお願いされていて、遠野さん、どうするんだろう!と思ったら、見事に一発で面白いのを出してきて、最高だなと思いました。視聴者の方も反応していたし、八奈見ちゃんらしさ全開だったので、遠野さんの頭の回転の速さたるや! ホントにお見事でしたし、面白かったです。

 

 

――やっぱり、八奈見と温水は良い雰囲気ですよね。

寺澤:もう夫婦じゃんって思いました(笑)。すごく息の合っている2人だし、温水くんに迫られて「学園祭マジックにはまだ早いって!」って照れているところもすごくかわいかったし、今後、2人がいい感じになってしまうんじゃないかって、そういうシーンがあるたびに思います。

第10話と第11話は、小鞠的には山場でした。ここを振り返っていただいていいですか?

寺澤:第10話に関しては、小鞠ちゃん的に力が抜けたというか。第8話と第9話よりも笑顔が多かったと思います。小鞠ちゃんの頑張りが報われているシーンが多かったので。みんなが手伝ってくれて嬉しかったという感謝を伝えたくて、モジモジしているシーンもそうですけど、温水くんをすごく頼りにしているんだなというのが、台詞に表れていると思いました。

家にまで来て心配してくれたり、弱音を聞いてくれたりしたこともあって、温水くんに感謝を伝えたかったんだろうけど、はぐらかされたから、結局「し、しね」って言っちゃいましたけど(笑)、そういう照れ隠しもかわいいですよね。

あとは、展示を見た子どもたちとのシーンとか、展示をゆっくり見たいから写真を撮っていいか聞かれたとか、嬉しかったことを全部温水くんに報告しているところがあって、やっぱり温水くんは特別な存在なんだなと感じました。

――最後は、玉木部長との話が終わったあとに温水と語るシーンでした。

寺澤:ここでは小鞠ちゃんの素が出ていたんじゃないかなって思います。ここではどもりを減らして、素直な気持ちをただただ嬉しそうに儚く話していたんです。原作を読んで、そういう感じなのかなと思ったので、小鞠ちゃんの集大成のような感じで演じました。

月之木先輩や玉木部長が卒業してしまうから、切ない気持ちもあるけど、自分も頑張って成功させられた文化祭だったから、いい意味でセンチメンタルになっているんですよね。そんな切なさと嬉しさが混ざっていて、すごく良いシーンでした。

 

 

――確かにどもりが全然なかったですね。

寺澤:ここは先輩に対する感謝も、部員たちに対する感謝も、自分の頑張りもしっかり認めていると思うし、話している相手も温水くんだから、本当に嘘偽りのない気持ちなんですよね。素直な気持ちが出ているから、私もそういう風に演じたいと思って、どもりは少なめになりました。

――部長との関係性のことで、時間が解決することもあるという話もありましたが、ここも檸檬と同じで、月之木先輩がいなければ、どうなっていたのかわからないというところでしたね。

寺澤:タイミングとか条件とか、いろいろ揃わなかったところもあったけど、その気持ち以上に、小鞠ちゃんは先輩たちのことが大好きだったから、辛い思い出にはならなかったのかなって思います。部長を好きだった気持ちは、時が解決してくれるかもしれないけど、それ以上に小鞠ちゃんは2人のことが好きなんです。だから、思い出とか、2人の優しさが、小鞠ちゃんの気持ちを軽くしてくれたのかなって思います。

――月之木先輩は、「こう見えて、余裕ぶったクソ女なの」って自分のことを言っていましたけど、実際そういう面もありましたよね。

寺澤:確かに、ちょっとズルいなと思うところはありましたね。勝ち確だと思っているからこその余裕はあったのかもしれないし、そういう意味では憎い部分も、小鞠役の私としてはあったんですけど、ただ、それ以上に小鞠への愛と優しさがあったから、完全には嫌いになれなくて。小鞠ちゃん自身も、それをわかっているからこそ、月之木先輩のことをずっと好きでいられたのかなと思います。

――最後の「わたし、部長のことを好きになって良かった」は、ひとつの区切りとしての台詞だったのでしょうね。

寺澤:そこはどもりもゼロですし、心の底から思っていることなので、私も心を込めて、大事に演じさせていただきました。嘘偽りない気持ちです。小鞠ちゃんは、いい恋をしたんじゃないかなって思います。

――その台詞の直前に、部長に自分のことを好きになっていたかどうかを聞いたところのくだりでは、窓の外を眺めて、何かひとつ区切りをつけた表情をしていましたよね。

寺澤:思いを馳せている感じがありましたね。エンディングでも教室のシーンがありますけど、そこともリンクしている感じがあって、エモさが出ているシーンだったと思います。

 

 

――ここで話的には終わりなのかなと思ったんですけど、部長会なるものがあるというのが第11話になります。ただ、アバンのあとに、第10話ラストの温水との会話の続きが描かれました。

寺澤:ここで「今回はみんなの力を借りたから、つ、次は一人で、やらないと――」「ぶ、文芸部、守れない」と言うんですよね。また部に対する責任が戻ってきてしまって、先輩2人がいなくなるから、私がなんとかしなきゃっていうプレッシャーが出てきてしまう。前より少し前向きになってきたけど、小鞠ちゃん的には、人前に立つことも、みんなをまとめることも苦手なことだから、キツい気持ちを出しながら演じていました。

――「私は、大丈夫」のところも、展示の準備ができたときのほほえみとは違っていましたからね。

寺澤:無理して笑っている感じで、絶対に大丈夫じゃないんだろうなっていうのが表情から伝わってきましたよね。

 

温水が部長になった文芸部が、小鞠ちゃんの新しい居場所に

――第11話は、温水と小鞠は似た者同士だと思っていたけど、少し違うということがわかるエピソードでもありましたね。

寺澤:この第11話は、小鞠役をやっている私からしたら、ちょっと温水くん引っ込んでて!って感じになってしまいました。

――それは、部長会の報告の練習をしているのに、無理だから自分が代わると言ったところですか?

寺澤:そうです。第11話で温水くんは、小鞠のことを泣かせていますからね。でも、温水くんの気持ちもわからないわけではないんですよ。今までの小鞠を見ていて、現実的に部長会に出ることも、部長としてこれからやっていくことも心配になるのはわかるので。

 

 
温水くん自身が、もともと正義感が強い人だから、自分がどうにかしてあげなきゃっていうのが出たんだと思うし、これまではそれがカッコよかったんですけど、今回は少しおせっかいになってしまったというか……。小鞠ちゃんは自己肯定感も低いですし、それでもなんとかやり遂げよう、私がやるんだ!と決意したところで、「このままじゃさすがに無理だって」と水をさされてしまった。これは揺らいでしまうし、怒りにも変わるだろうなって思いました。

泣くほど腹が立つというのは、相当自尊心を傷つけられたということだと思うし、私も感情移入して、小鞠と同じ気持ちで怒っちゃいました。どっちの気持ちもわかるけど、小鞠役をやっているから、小鞠の気持ちに寄ってしまった、という感じなんです。これは部長会の途中のシーンも同じで、小鞠ちゃんに共感して演じていました。

――温水くんの肩を持つわけではないですが、どう考えても合理的じゃないなと思ったから、言ってしまったんでしょうね。

寺澤:そうなんですけどね。お互い理解し切れないところってあるから難しいんですけど、温水くんも、小鞠ちゃんの気持ちを汲み取りきれていない部分はあったと思います。

八奈見ちゃんに、小鞠ちゃんはこういう気持ちだと思うよって言われていたシーンが第9話でありましたし、第8話の檸檬ちゃんのところでも、八奈見ちゃんが背中を押していたから、そこでヒントは得ていたと思うんですけど、まだ女心を理解しきれていない部分はあるんですよね。だからたまにデリカシーがないなぁって思っちゃうんですけど、これは性差もあるところなのかもしれないですね。

――個人的には、温水くんの言動に共感していましたので、見る視点や性別によって、感想は分かれるかもしれないですね。でも、小鞠は怒るだろうなとは思いました(笑)。

寺澤:そうですよね! 特に部長会で温水くんが入ってきたときは、公開処刑だよ!って私は思っちゃったんです。

 

 

――温水としては、間違えるというか、小鞠に嫌われるのも覚悟の上での介入ではありましたが。

寺澤:「この先もずっと、つらい記憶として残り続ける。俺は、小鞠のこんな姿をみんなの前にさらすのが、嫌だ」とモノローグで言っていましたからね。だとしても、選択肢としては合っていたんだろうか、とは思いました。だから小鞠はペットボトルを投げつけるほど怒って、出て行ったわけですし。

でも、このシーンは本当に苦しかったです。温水くんは正義感を出しすぎてしまったと思うんですけど、それだったら最後まで見守って、アフターケアをするような形で補佐しても良かったんじゃないのかなって。もちろん、何が正解かはわからないんですけど。

――確かに“俺が”嫌だと言っているんですよね。

寺澤:もちろん、価値観は人それぞれですし、相手にとってこれがいいんだろうと思ったことが、必ずしも相手にとって正解なわけではないことってあると思うんです。だからここは、温水くんが小鞠のことを考えたというより、自分の価値観を押し付ける形になっちゃったのかなと思ったりもしました。

もちろん、小鞠のことは想ってくれていたと思うんですけど、完全に寄り添いきれていたのかというと、そうじゃなかったんじゃないのかなって、私は思ってしまったんです。

――そこでもやっぱり八奈見がフォローするんですよね。「小鞠ちゃんも、温水くんを悪者にするのはつらいんじゃないかな」と言って、温水の背中を押します。

寺澤:八奈見ちゃんは本当に上手ですよね。菓子折りのお菓子をモリモリ食べながらでしたけど(笑)。背中を押してくれるのは、いつも八奈見ちゃんなんだなと思いました。

 

 

――教室から出て行った小鞠をフォローする最後のシーンですが、自分の心からの思いをメッセージで打ち込むシーンは、いい最終回だ!と思うほどの名シーンでした。

寺澤:これが最終話でもいいんじゃないかなっていう感じでしたよね(笑)。ここのシーンは、原作を読んでいるときから、一番小鞠ちゃんの痛みが伝わってきたシーンで、読んだあとは放心状態になってしまったんです。こんなに小鞠ちゃんが傷ついて、プレッシャーに押しつぶされていたんだなって。

アフレコの台本をもらったときも、原作を読んだときと同じくらいの熱烈な思いが溢れてしまいました。小鞠ちゃんはコミュニケーションが得意じゃないから、本当に気持ちが高まったときは、スマホを使って、文字に書き起こすんですよね。文字だと、真っ直ぐな言葉がつらつらと書けるんです。

目に涙をたっぷり溜めながらスマホを打っていたので、原作を読んだときの熱が、そのままアフレコでもあって、本当に小鞠ちゃんそのものになった気持ちでした。今までの悔しい思い、辛い思い、温水くんに対する想いをリンクさせながら演じた記憶があります。

――でも、小鞠も温水に対して、最後の最後で近寄らせない壁を作っていたんですよね。

寺澤:スマホで話すシーンは、なぜ小鞠ちゃんが、一人で文芸部をやり遂げようとしているのかっていうのがわかるところでもあったんですよね。自分には文芸部しか居場所がないと思っていたっていう。

3人は、他に居場所があるのだから、自分一人で何でもできるようにしなければいけない。だから、自分一人では抱えきれない問題を、無理くりクリアーしようとしていたんです。その伏線がここで回収されていくんですけど、最後にスマホを打つのを止めて、「ど、どうせ、いなくなるくせに……これ、これ以上、優しくしないで」って言葉がポロッと出てくる。それがすごく辛くて、演じているこちらとしても胸を痛めながら演じていました。

文化祭で、一人じゃないと実感していたんじゃないの?って思う部分はあったんですけど、やっぱりみんなのことは信じきれていない部分があって、温水くんにも知らず知らずのうちに壁を作っていた。でもそれは、温水くんに他にも居場所があるように見えていたからなんですよね。ずっとここにいてくれているわけではない、信じられるのは自分だけだという想いが根底にあるからこそ、壁を作っていたんじゃないかなって。

 

 

――梅田さんへの第8話後の取材のときに、小鞠と温水は同じようで同じではないという話をしていたんです。まだ11話の放送前だったので話せないことはあったんですけど、温水のモノローグがすべてですよね。「小鞠は違う。一人だと寂しくて、誰かと一緒にいたくて。でも一緒にいられないことに心を痛める。そんな、普通の子なんだ――」っていう。

寺澤:小鞠ちゃんのこれまでの人生はわからないですけど、きっと一人でいる時間が長かったんじゃないかなって思うんです。そこで2人の先輩に助けてもらった経験、かわいがってもらった経験があったから、2人がいなくなってしまう恐怖が強かったのかな?って思います。一人という環境は、小鞠にとってずっと怖いものだったんだなって思いました。

――そこでの温水の返信は、100点の正解回答だったのではないですか?

寺澤:ここでやっと私の温水くんに対する好感度は上がったなと(笑)。

――きっと温水的にはずっと当たり前のことなんですよね。もう、ずっと一緒にいるつもりだったと思うので。

寺澤:でも、すごく告白じみた感じだったので、すごくぬっくんらしいなと思いました。鈍感というか(笑)。

――ほぼ、プロポーズでしたからね。

寺澤:「俺、ずっと一緒にいるから」ですから(笑)。

 

 

――その後、檸檬が乱入してきたり、八奈見も、まだコンサル続いていたんだって感じを出してきたり、みんなが揃って、小鞠の新しい居場所はちゃんとあったんだなと思いました。

寺澤:そうなんですよ。本当に良かった!って思いました。小鞠ちゃんが気づいていないだけで、小鞠のことを大切に思ってくれている人はたくさんいるんだよって、やっと小鞠ちゃんに伝わったんじゃないのかな。小鞠ちゃんも報われたように微笑むシーンが最後にあったりしたので、きれいに収まったなぁと思いました。

文芸部は小鞠ちゃんの居場所で、以前よりさらに賑やかになった文芸部になったので、私としても嬉しくなりました。なんだかもう、小鞠ちゃんは自分の妹みたいな存在になっています(笑)。

――それとシリーズ通して、夜の描写が本当にきれいな作品で、第11話のラストのシーンも、とてもきれいでした。

寺澤:これまでだと、特に檸檬ちゃんの第8話は夜空の描写がきれいでしたよね。温水くんとマケインたちが話しているときって、すごく外の景色がきれいなんですよ。マケインたちのエモーショナルで、センチメンタルな真っすぐな想いというのが、空のきれいさに反映されているのかなって思ったりもしました。

――最後の小鞠の、振り返っての笑顔で、すべてが報われた気がしました。

寺澤:小鞠ちゃんの中の心のわだかまりが全部消えたんだろうなっていう絵になったので、素敵な終わり方でしたよね。

――そしてEDテーマ「feel my soul」の映像は、第11話のラストだけ、小鞠が振り返るんですよね。そこも本編とリンクしていて。

寺澤:そうなんですよ! それが楽しみで楽しみで。そんな素晴らしい演出をしてくれるのか! こんなに特別扱いしてもらっていいんですか?と思いました(笑)。そういう意味でも観た方はすごく盛り上がるんじゃないですかね? 本当に素晴らしかったです。

EDアニメーションは、水彩画で描かれた小鞠が動くんですけど、1枚1枚描いてくださっていると聞いて。こんなに時間をかけて、丹精込めて作ってくださったのかと思うと、ものすごく嬉しかったです。小鞠ちゃんの儚さ、繊細さを本当にきれいに描いてくださっているんですよね。自分の歌唱を、こんな綺麗な絵に乗せていただけて、本当に嬉しかったです。ありがとうございました。

 

 

――小鞠の歌も素晴らしかったですよ。

寺澤:自分の歌が地上波で流れるのが初めての経験だったので、不思議な気持ちになりました。本当にいい曲で、小鞠ちゃんにここまでピッタリな素敵な曲があったんだと驚きました。ボーカルも、実は2パターン録ったんです。

最初に持って行ったのは、小鞠ちゃんらしさを全開にしたもので。小鞠ちゃんは人前で歌うのは恥ずかしいだろうなと思ったので、もじもじして頑張って歌っている感じでやってみたら、ディレクションで、「作品のエモさ、特に第11話は感動的だから、小鞠ちゃんというより、寺澤さんの感じも少し出してみてはどうですか?」とおっしゃってくれて。なので、小鞠ちゃんの心の中の儚さと繊細さ、そして淡い恋心などを表現したいと思って歌ったので、エモめに歌うようにしたものが採用されていました。

――最後に、アニメは原作3巻まで進みましたが、最終話はどうなるんでしょうか?

寺澤:最終話は、あぁ『負けヒロインが多すぎる!』だな!っていう感じです(笑)。マケインらしさ全開で、第11話とは温度差が激しい、ポップで楽しくて、マケインらしい終わり方になっているので、肩の力を抜いて、楽しく見ることができると思います。お楽しみに!!

 
[文・塚越淳一]

 

作品概要

負けヒロインが多すぎる!

あらすじ

第15回 小学館ライトノベル大賞《ガガガ賞》受賞作、待望のTVアニメ化!想い人の恋人の座を勝ち取れなかった女の子——「負けヒロイン」。食いしん坊な幼なじみ系ヒロイン・八奈見杏菜。元気いっぱいのスポーツ系ヒロイン・焼塩檸檬。人見知りの小動物系ヒロイン・小鞠知花。ちょっと残念な負けヒロイン——マケインたちに絡まれる、新感覚・はちゃめちゃ敗走系青春ストーリーがここに幕を開ける!負けて輝け、マケインたち!

キャスト

温水和彦:梅田修一朗
八奈見杏菜:遠野ひかる
焼塩檸檬:若山詩音
小鞠知花:寺澤百花
温水佳樹:田中美海
月之木古都:種﨑敦美
玉木慎太郎:小林裕介
袴田草介:逢坂良太
姫宮華恋:和氣あず未
綾野光希:小林千晃
朝雲千早:上田麗奈
甘夏古奈美:上坂すみれ
権藤アサミ:関根明良
放虎原ひばり:七海ひろき
馬剃天愛星:諸星すみれ

(C)雨森たきび/小学館/マケイン応援委員会

 

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