『わんだふるぷりきゅあ!LIVE2024 FUN☆FUN☆えぼりゅーしょん!』ライブ開催記念リレーインタビュー 北川理恵さん|『プリキュア』への想いや熱意も全部ひっくるめて歌いたい――【連載第5回】
Machicoさん、吉武千颯さんに対する想い
――『わんぷり』では吉武さんが初となるオープニング主題歌を担当されています。Machicoさんにもうかがったのですが、「わんだふるぷりきゅあ!evolution!!」を聴かれたときはどのような想いでしたか。
北川:彼女はいろいろなところで『プリキュア』を背負っていて。責任感が強くて、努力を惜しまない姿がとても素敵ですし、『プリキュア』の世界観にピッタリだなと思ってます。だからオープニング主題歌を担当すると聞いたときは、本当に嬉しかったです。
「わんだふるぷりきゅあ!evolution!!」は千颯ちゃん自身が持っている、元気さだけじゃない“かわいい”と一生懸命さが表れている曲だなと思いました。彼女の頑張る姿が、まさに『わんぷり』の世界観にピッタリで、こむぎちゃんのようだなって。
序盤にこむぎちゃんがいろはちゃんに向かって「いろは、あの子を助けたいんでしょ?」「ガルガルほっといたら、いろは、わんだふるじゃなくなっちゃうよね? だから、こむぎいくよ!」といった場面があったじゃないですか。そのセリフを聞いたときに、千颯ちゃんの「プリキュアが大好きだから! だから歌を頑張る!」といったひたむきさに通じ合うところがあるなと思ったんです。オープニングもすごくシンクロしていて、「これぞ『わんぷり』のオープニングだ!」って思いました。
――吉武さんのキラキラした姿はまさに『わんぷり』という感じがします。
北川:彼女が大好きなものを語る時って、目がキラッキラするじゃないですか。はしゃいでいる時は、「いや、もう犬かな?」と思うほど(笑)。「わんわんわんわん!」って感じで、尻尾が見えるくらい。
もちろん本人は落ち着いたところもあるし、すごくクレバー。でもそういう姿も含めて、まさに『わんだふるぷりきゅあ!』の顔って感じがするんですよね。千颯ちゃんの性格や歌の表現が、作品にとても合っているなって。だから千颯ちゃんが思いのままに、大好きの気持ちを素直に歌ったらこの曲になるよねって感じがしました。
――今年は昨年度と違って、プリキュアシンガーは5人での出演。そして北川さんがキャリア的にいちばんの先輩となりますよね。
北川:本当だ……!(笑) なんか不思議な感じがします。一番年上の現場もあれば、年下の現場もありと、いろいろな現場を経験してきて。それだけいろいろな人たちと歌わせていただいてきたということをしみじみ実感します。ありがたい限りです。
今回は年上になりますけど、年齢に関係なく、歌手のみんなはしっかりしているんですよ。あ、萌葉はわからないな(笑)。萌葉はむしろ、後ろのほうででんぐり返しとかしてて欲しい。
――あははは、純真無垢なままでいて欲しいと。わかる気がします。
北川:そうなんですよ(笑)。って、それは冗談としても、本当にみんなしっかりしているので、私が「先輩だぞ!」って感じは微塵もないというか。むしろ「みんな、あとは頼んだ! 私は楽しむね!」くらいの気持ちです。
中でも、Machicoちゃん・(吉武)千颯ちゃんのふたりに関しては……彼女たちと歌うのは、何も怖くないというか……すごく頼りがいがあります。ふたりは気を遣ってくれているのかもしれませんが、もはやツーカーのような空気感が流れているし、ふたりといると、素直な気持ちのままでステージに立てるんです。「お客さんの前だからしっかりしなきゃ」という感じじゃなくて、楽しい気持ち、来てくれた人に対する感謝の気持ち、そして「『プリキュア』大好きだよね」の3本立て! みたいな感じで、それぞれが気持ちを大切にしたまま歌える。
私が千颯ちゃんと初めて一緒になったのは、『スター☆トゥインクルプリキュア』の時ですが、今思うと当時も全然先輩ぶれてなかったです(笑)。ただただ緊張している千颯ちゃんに対して「大丈夫だよ!」しか言ってなかった気がします。でも千颯ちゃんは今、あみちゃん、萌葉が入ってきて、私よりもちゃんとした先輩らしさがあるんですよね。そういうのを傍から見る機会があったりすると、「偉いな〜頑張ってるな〜私はなにもできなかったのになぁ〜」って思うんです。
――しみじみと。
北川:はい。でもなんかそれって、すごく千颯ちゃんらしい気もします。努力している部分ももちろんあるんでしょうけど、それ以上に、千颯ちゃんの本質が人を引っ張るタイプなんだと思います。もともと自然と周りを引っ張ってくれる人だし、周りもよく見えてるし、私自身も見習いたいなって。