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秋アニメ『村井の恋』高梨謙吾が村井を演じる“楽しさ”を語る/インタビュー

自分と真逆のタイプだからこそ、彼に興味が湧き、演じるのが楽しかった――『村井の恋』村井役・高梨謙吾さんインタビュー|推しキャラクターは「●●」一択!?

島 順太先生の漫画を原作とし、ディズニープラスにて最速見放題独占配信中、10月6日(日)より地上波放送開始となるTVアニメ『村井の恋』。

本作の主人公・村井は、担任の田中彩乃先生に惚れている男子高校生。告白し玉砕してしまいますが、翌日、髪型を一新すると田中に変化が……!? 田中は乙女ゲームのキャラクター「春夏秋冬(ヒトトセ)」が大好きで、イメチェンした村井の姿が推しキャラそっくりだったのです。

激しく動揺する田中と猛烈にアプローチをし続ける村井、二人の恋の行方を描いた“エクストリーム胸きゅんラブコメ”作品となっています。

今回は、主人公・村井を演じる高梨謙吾さんに、収録で意識したことや、現場の雰囲気、推しキャラクターなどを伺いました。

 

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様子のおかしい男子高校生・村井は担任の田中先生に恋をしている。しかし一方の田中は乙女ゲームの推しキャラクター「春夏秋冬(ヒトトセ)」に恋をしている。そんなことはつゆ知らず、田中に告白をする村井だったが、「黒髪ロン毛は恋愛対象外」と一蹴されてしまうーーところが翌日、髪型を一新して現れた村井は田中の”推しキャラ”そのものの姿となっていた。激しく動揺する田中と猛烈にアプローチをし続ける村井、果たしてこのおかしな恋の行方はどうなっていくのか...!?「次にくるマンガ大賞2019」Webマンガ部門で2位に輝いたエクストリーム胸きゅんラブコメ「村井の恋」が待望のアニメ化!作品名村井の恋放送形態TVアニメスケジュール2024年10⽉6日(日)〜TOKYOMX・BS日テレほかキャスト村井:高梨謙吾田中彩乃:日笠陽子春夏秋冬:島﨑信長桐山:天﨑滉平平井:石谷春貴西藤悠加:後藤沙緒里西藤仁美:佐々木未来福永弥生:広瀬ゆうき山門:松風雅也ナレーション:大塚芳忠スタッフ原作:島順太『村井の恋』(ジーンLINEコミックス/KADOKAWA刊)監督:山川吉樹シリーズ構成・脚本:山川進音楽:川田瑠夏音響監督:明田川仁アニメーション制作:J.C.STAFF主題歌OP:「へんしん!」莉犬(すと...

 

村井と真逆のタイプだからこそ、彼に興味が湧き、演じるのが楽しかった

――田中彩乃役の日笠陽子さんと同じく、ドラマCDからの続投となりましたが、アニメとして演じる上で意識した点や、どういう想いで収録に臨まれたのかをお聞かせください。

高梨謙吾さん(以下、高梨):ドラマCDのときと演じ方を変えた点はほぼありませんでしたが、アニメではドラマCDの収録時は知り得なかった情報がたくさんあったので、それを上乗せして演じることができました。自分の中での解像度がより上がった状態で収録に臨めたことは良かったです。

アニメ化が決まったときは、既に原作が完結していたので、目指すべきゴールが見えていましたし、どういう流れでいくのかもイメージしやすい状態で演じることができたので、すごくやりやすかったです。

 

 
原作を読まれた方はご存知かと思いますが、すべての行動や描かれている出来事に理由や意味があって。ただギャグに振り切っただけではないところがとてもよくできた作品だなと思っています。なので、その一つひとつの裏側にある意味とか、どれくらい言葉に乗せるか、はたまたミスリードさせておくのかというところは難しさがありました。そこは現場でのすり合わせや、一度やらせていただいた上で大丈夫かなと確認しながらの試行錯誤の繰り返しでした。でもキャラクターを丁寧に作り上げることができたのはとても嬉しくて、充実した時間でした。

村井くんは基本的にクールで、淡々としていますが、その想いの強さたるところが回を追うごとに視聴者の方に伝わっていくと思っています。一つひとつのことが最終的に繋がったときに皆さんにどう思ってもらえるのかなというのも楽しみにしながら、演じさせていただきました。

――演じる村井とご自身が似ている点や、共感できた点はありますか?

高梨:村井と似ている点は正直なくて、むしろ真逆なタイプで(笑)。僕はドライな人間だと思っていて、執着心も薄いし、一途でもないかもしれなくて、どちらかといえば「熱しやすく冷めやすい」人間だと思います。ただ、真逆だからこそ、理解したいなと思うキャラクターでした。村井への興味が湧いたし、行動に対して「何で?」と思うことも多かったです。演じるのが楽しかったですし、僕個人としても演じやすいなと思いました。

――村井以外のキャラクターはみんなテンションが高めですが、高梨さんもつられそうになったことは?

高梨:村井の概念みたいなものに声をあてる瞬間があって。「これは村井の概念だから振り切ってやってもいいかな」と思ってやってみたら、「違います。そこは村井でお願いします」とオーダーされまして(笑)。そのときに「この先、どこまで行っても弾けることはできないんだ」と悟りました。それでもやっぱり弾けたくなりましたが、ぐっとこらえて頑張りました。

 

 

――収録で常に冷静でいるために、意識したことはありますか?

高梨:テストなどで誰かが振り切ってやったとき、収録の最中でも笑いが起きることがありましたが、僕は引きずってしまうタイプなので、そういうときも「すん」としているように心掛けました。

イスに座っているときから引っ張られないようにして、マイク前に移動したら「すん」として、相手のセリフを受けるだけ受けて言葉を返すようにずっと神経を注いでいました(笑)。自分としては何とかやり切れたかなと思っています。

 

現代アニメの中でも群を抜く情報量! テンポ感を大切にするため、事前準備もいつも以上に念入りに

――数話視聴させていただいて、「よくキャラクターがしゃべるアニメだな」という印象を受けましたが、村井のセリフ量も多いほうだったのでは?

高梨:一般的な会話劇の作品の中でもめちゃめちゃ情報量が多いですね。アニメの台本はカットごとに分かれて書かれていますが、(この作品は)セリフが書かれていないカットがないんです。しかも誰かがしゃべっている裏で、誰かがしゃべっていたりするのがずっと続いていくので、セリフ量がものすごかったです。

たぶん僕がこれまで演じてきた30分アニメの中でもダントツで多いと思います。なんなら機械の力を借りて、早回しでセリフを入れているところもあって(笑)。普通なら、30分アニメの中では入りきらないようなセリフ量だったんじゃないかなと思います。

――セリフ量が多いと準備も大変そうですね。

高梨:そうですね。掛け合いで収録ができたので、文字を追わずに相手に集中するため、なるべくセリフをなじませた状態で現場に行きたいと思って、準備にかなりの時間を使いました。

 

 
ギャグやコメディ作品はテンポ感が大切で、そのテンポがあるからこそおもしろみが生まれたり、ニュアンスを消すことで逆に伝わるものもあるので、(意図的に)そういったテンポの演出になっているなと、演じながら感じていたので、その流れに乗ってやっていましたし、他のキャストの皆さんもたぶんそうだったと思います。

今「もう一度、同じことをやれ」と言われてもたぶん全く同じことは無理ですね。それくらいの熱量が現場では生まれていたのではないかなと思います。

――ドラマCD同様、アニメでも日笠さんと掛け合いをして収録できたとのことなので、何も問題なく。

高梨:そうですね。ただ、日笠さんと他の現場でご一緒することがなく、ドラマCD以来だったので、「久しぶり~」という感じで現場に入りました。でも「きっとこういう感覚や雰囲気になるんだろうな」とイメージできましたし、実際やってみてもその通りになる瞬間はあったので、とてもやりやすい環境の中で演じることができました。

――日笠さんの他にはどんなメンバーと一緒に収録されたんですか?

高梨:主に掛け合う人たちを中心にしたチームごとで、全員一緒にという形ではありませんでしたが、メインキャストの皆さんとはだいたい一緒に収録できたので、やりやすかったです。

短い尺にはみ出すようなセリフ量を入れるときはお芝居がしにくいもので、尺が短いほどニュアンスの込め方が難しくて、わかりやすい芝居をしにくくなる側面があります。でも皆さん、ちゃんと伝わるようにやっていたので、すごいなと思いつつ、自分もそれを受けて言葉の裏側までちゃんと伝えられるように心掛けていました。だからこそ、掛け合いで録れたことがすごく大きかったです。それでもなお難しかったところは編集の力にお任せして(笑)。

別録りになったこともありましたが、みんなのテンポがぎゅっと詰まっていたので想像がしやすかったし、捉えやすかったです。

 

 

――収録時の裏話があれば教えてください。

高梨:キャストの皆さんは基本的にまじめな方たちが多いですし、僕も主役をやらせていただいているので座長ではあるのですが、ぐいぐい引っ張って盛り上げれるタイプの人間ではなくて。どちらかといえば、その場にいて、お芝居でみんなとしっかりコミュニケーションを取ろうというタイプなので、「あれ、どういう意味?」とか「さっきのムチャぶり、アレで正解?」など、作品の話や収録の中で起きた内容についてのトークは終始行われていました。

――ちなみに、収録ではアドリブは多かったんですか?

高梨:多かったですね。台本にはセリフが書いていないのに、「ここにこの絵があるんで、よろしく」みたいな(笑)。村井や田中先生だけではなく、ほとんどの方に同様のことがあって。それを後ろに控えているキャストさんがニヤニヤしながら見ていて、やっている方は冷や汗を垂らしながら演じるという(笑)。それくらい熱量が大きくて、楽しい現場でした。

 

 

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