令和の時代にここまでの直球青春恋愛作品は逆に珍しい!? 友情に部活に恋愛模様……『アオのハコ』が人気を集める3つの理由
部活動や恋愛にまっすぐな高校生達の姿を通じて、瑞々しい青春模様を描く漫画『アオのハコ』。
そんな本作が映し出すドラマは、現役の学生から大人に至るまで、多くのファンから支持を集めています。
2024年10月からはTVアニメの放送がスタートし、その勢いはさらに増すばかり。
本稿では、大注目の『アオのハコ』が人気を集める3つの理由を紹介します。
※記事内には一部ネタバレを含みます。
『アオのハコ』とは?
『アオのハコ』は、三浦糀(みうらこうじ)先生がマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で2021年4月より連載中の漫画です。
連載開始当初から注目度は高く、これまでに数々の賞の受賞やコラボレーション企画が実現。
・「次にくるマンガ大賞2021」Global特別賞
・「全国の書店員が選んだおすすめコミック2022」第4位
・アサヒ飲料の「カルピス」とコラボレーション企画(2022年11月実施)
コミックスは16巻まで刊行中(※2024年10月4日に17巻が発売)で、その累計発行部数は2024年9月時点で500万部を突破しています。
2024年10月3日からは、待望のTVアニメが連続2クールで放送スタート。
そんな本作の主人公は、中高一貫の栄明中学高等学校男子バドミントン部に所属する高校1年生・猪股大喜。
彼は毎朝自分と同じく体育館で朝練に臨む、女子バスケットボール部のエースで一つ上の先輩・鹿野千夏に恋心を抱いていました。
ある時、ひょんなことから大喜の家に憧れの千夏が同居することになり、その関係に変化が生まれるのでした。
人気の理由①:人間味にあふれた等身大のキャラクター
『アオのハコ』の物語を彩るのは、人間味にあふれた等身大のキャラクター達。
彼らはみんな部活や恋愛に一生懸命で、1人ひとりが自分の気持ちにしっかりと向き合い、一喜一憂しながらも前に進もうとする姿は私達と変わりません。
全力で今を過ごしているからこそ、彼らが抱く感情はどれも切実で、心に鋭く突き刺さるんです。
本作に登場するキャラクター達は、主人公の大喜をはじめ、誰もが応援したくなる魅力を持っています。
バドミントンに打ち込む高校1年生の大喜は、壁にぶつかっても前向きに努力を続けることができ、負けず嫌いな一面を持ち合わせる少年。
どんな時でもまっすぐで、千夏への思いを募らせながらも、大好きなバドミントン一直線の日々を送ります。
大喜が密かに恋心を抱く千夏は、女子バスケットボール部のエースであり、校内だけでなく校外でも注目を集める人気者です。
明るく優しい性格でマイペースな部分も見せる彼女ですが、真摯に向き合い続けるバスケットボールへの情熱には目を見張るものがあります。
また、高校1年生ながら新体操部における期待を一身に集めるのは雛。
元気で表情豊かな彼女は、大喜と中学時代から仲が良い友人で、大喜の恋路を応援することになるのですが……。
そして、男子バドミントン部に所属する落ち着いた性格の匡は、どんな話でも受け止めてくれる頼れる大喜の友人。
周りをよく観察していて、恋愛に悩む大喜に的確なアドバイスをしてくれる、よき理解者でもあります。
他にも、厳しくも面倒見の良い先輩・針生をはじめ、個性の際立つキャラクターが数多く登場する本作。
一瞬一瞬を懸命に過ごす彼らが織り成す物語や関係性の変化は必見です。