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秋アニメ『妖はじ』逢坂良太、鈴木崚汰、谷江玲音から見た各キャラの印象/インタビュー

妖怪たちに振り回される主人公・安倍晴明の印象はズバリ「うるさい」!? 『妖怪学校の先生はじめました!』逢坂良太さん、鈴木崚汰さん、谷江玲音さんインタビュー|晴明の“堂に入った奇声”を出す秘訣とは

 

コメディ作品で重要なのは、周りのお芝居、テンション感を意識すること

――コミカルなシーンが多い作品ゆえに心がけたことはありますか?

逢坂:真ん中だからこそ出しすぎないことを重点的に意識して、芝居を組み立てていきました。自分だけがギャーギャー言って、周りがついてこれないと、ただのうるさいヤツになってしまうので。もちろん晴明だからこそのシーンでは出していかなければいけないですが、「ここは晴明が抑えて、周りが盛り上げてくれたら、もっといいシーンになるはずだ」と思ったところは、あえて抑えて、周りに出してもらって全体的に作り上げていくように気を付けて演じていました。

 

 
鈴木:意識したのは「引き算」でしょうか。みんなが元気よくボケたり、突っ込んでいくなかで、唯一と言っていいくらいツッコミを入れるキャラなので、バランス感を見ながら鋭くセリフを言うところもあれば、割と普段通りの独り言みたいに、つぶやくようなツッコミもあって。ボケよりも目立ちたいところもあれば、ボケよりも目立ちたくないところもあるので、ボケのほうをきかすために、あえて外すようにしていました。自分が外すことでおもしろくなるところもあればいいなと思って演じていましたが、難しかったです。

谷江:コメディ作品ということで、みんながかまし合いをする空気だったので、僕はその場にいるだけで楽しかったです。

苦労したところは、皆さんのエネルギーについていけないと、自分のところで盛り下がってしまうことになるので。アニメでは絵に迫力があって、しかもコメディでみんながどんどんテンションを上げて乗せていく中で、自分もその流れに乗ってセリフを入れていくことに苦しみました(笑)。僕が思っている何十倍、何百倍も出さなければいけないなと感じました。

――逢坂さんがノリが懐かしいとおっしゃっていたように、私もこの作品から古き良き時代の少年マンガのギャグ作品の王道のようなものを感じました。それはたぶん、各キャラがあるときはボケ、あるときはツッコミと激しく入れ替わることから生まれるテンポの良さによるものなのかなと。

逢坂:両方できるジャルジャル(お笑いコンビ)のような(笑)。

鈴木:確かに。

谷江:「どっちがボケるんだろう」ということが時々ありますもんね。

逢坂:作品自体のテンポがいいので、自然に演じられる部分が大きいんですよね。

鈴木:バイブスでね。

逢坂:「ツッコまなきゃ」とか「ボケなきゃ」と構えることなく、作品のノリがそうなっているので、その流れに乗っかっているだけで。そこに疑問を持ったことは一度もありません。

 

 

――掛け合いのテンポがよく、台本を読んでいる段階から進むスピードの速さを感じていました。

逢坂:そうしないと尺的に入れられない部分も結構あったりするのかなと思います。

鈴木:テンポはいいけれど、「せわしないな」と感じないのがすごいですよね。追われながら見ている感じもないですし。

逢坂:たぶん一場面一場面でちゃんと落としているからだと思います。ボケたまま終わるのではなく、最後は誰かがツッコんで締めてくれることで切り替えられるので、せわしなく感じないのかなと。

鈴木:コメディは1話完結が基本だと思うので、1つ1つちゃんと終わっているのがいいんですよね。

谷江:見応えもありますよね。AパートとBパートで違う話になっているときもあって、1回で2話分あってお得みたいな(笑)。見終わった後に「楽しんだな」という満足感もあるんですよね。

――あとは、妖怪の生徒たちは普段、人間のような姿ですが、たまに妖怪の姿も見られるのも見どころの1つですね。

鈴木:芝居としては、人間時、妖怪時で、皆さんそれほど変えてはいませんが、絵として見るのは楽しいと思います。

谷江:豆吉もいろいろな形に変化して、レモンになったり、スライムになったりして。スライムになったときは「スライムっぽい声ってこんな感じかな?」と若干意識したことはありましたが、レモンになったときは「今、俺はレモンなんだ」とは思わなかったですね。

 

 
鈴木:元の性格が出来上がっている子たちなので、姿かたちが変わろうが、性格まで変わるわけではないので、誰がどうなったのかわかりやすいし、違和感なく見られるのではないかなと思っています。むしろ生徒たちよりも晴明のほうが変わっている気がします。

逢坂:そうかも(笑)。

鈴木:佐野なんて、一切変わりませんからね。

谷江:姿かたちも変わりませんね。

 

妖怪たちのドタバタ劇の中にはシリアスで感動できるお話も。“とんでもないベテランキャスト”が演じるゲストキャラにも注目

――本作は登場キャラの多さも魅力だと思いますが、演じるキャラ以外のお気に入りや注目キャラを教えてください。

逢坂:要所要所で出てくるキャラに、とんでもないベテランの方を起用しているのがすごいなと思って。まだどなたが誰役を演じるのかは言えませんが、「本当にこの方を起用されるとは!?」と驚くことがめちゃめちゃ多かったです。

鈴木:「一反木綿の柳田」からもうすごいですよね。

逢坂:そう! 生徒が大先輩というのが何とも(笑)。メインの生徒役を演じているのは若手が多いですが、数話しか出てこないゲストキャラとして、すごい大先輩が来てくださるので、注目していただきたいです。

鈴木:結構ビックリするくらいのレベルの方々が!

逢坂:あとは、残念ながら一緒に収録できなかった方もいるので、完成したらどうなっているのかも、いち視聴者として楽しみです。

 

 
鈴木:僕は(歌川)国子推しです。かわいいから。終わり。

一同:(爆笑)

鈴木:かわいいので注目してほしいです。ヒロインは佐野くんなんですけど(笑)、女の子キャラで見ると、正統派ヒロイン、マドンナという感じで。温泉回もあるし、国子にフォーカスしたエピソードもあるので。

逢坂:中の人(綾坂晴名さん)もまだ学生だしね。

鈴木:それもすごいですよね! ビックリです。

谷江:豆吉が生物部で育てているマンドラゴラは、マスコット的な感じで登場して、場面転換のときなどにパイプ役として歩いていく姿がかわいくて。ちょっとしたひと言がアドリブで入っているのが楽しみで、「今日はどんなことを言うのかな?」とワクワクしていました。

 

 

――最後に、アニメの見どころと、ファンへのメッセージをお願いします。

逢坂:前半はコメディ+晴明の成長を見守る話になっていますが、中盤、後半にかけて、生徒それぞれがフィーチャーされて、過去なども語られていきます。晴明も生徒たちを助けるために奮闘していく姿がたくさん見られるようになります。「ドタバタ+シリアス+ちょっとした感動」を味わえる作品だと思いますので、放送を楽しみに待っていてください。

鈴木:何も考えずに笑える作品って、幸せだなと思います。軽いところもあれば、ヘビーかつシリアスで深い話もあるというバランスがいい作品です。僕は青春ものが好きなので、こういった「妖怪なりの青春」をしている作品も素敵だなと思っています。きっと懐かしさや甘酸っぱさを感じていただけると思いますので、ご期待いただけたら嬉しいです。

谷江:青春もの、学園ものということで、視聴者の方も青春時代、学生時代に戻れると思うし、今、学生の方も共感しながら、泣いたり、笑ったりと感情移入できる作品になっていると思います。ぜひ百鬼学園の生徒になったつもりで楽しんでください。

 

作品概要

妖怪学校の先生はじめました!

あらすじ

ビビりで泣き虫な新米教師・安倍晴明(あべはるあき)。
憧れの教師になり、喜んでいたのもつかの間! 赴任先の百鬼学園は、なんと妖怪たちの妖怪たちによる妖怪たちだけの学校だった!気弱でヘタレ、しかも人間である晴明を、学園長が雇った理由とは一体……!?

クセ強人間教師・晴明と、個性が大渋滞の妖怪生徒&先生たちの、奇妙でにぎやかな日常を描く、愉快☆痛快☆妖怪☆学園コメディ!授業開始!

キャスト

安倍晴明:逢坂良太
佐野命:鈴木崚汰
狸塚豆吉:谷江玲音
泥田耕太郎:坂泰斗
座敷紅子:鬼頭明里
入道連助:高野洸
歌川国子:綾坂晴名
秋雨玉緒:榊原優希
柳田:杉田智和
狢八雲:光富崇雄
富士冬也:日向朔公
蓮浄ゆり:森なな子
神酒凜太郎:堀江瞬
秦中飯綱:岩崎諒太
学園長:福山潤
たかはし明:蒼井翔太
山崎誠:前野智昭
安倍雨明:梶原岳人
恵比寿夷三郎:木村良平
マシュマロ:森永千才
小さいおじさん:柳原哲也

(C)田中まい/SQUARE ENIX・妖はじ製作委員会

 

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