アニメ
『シティーハンター』の「ミニクーパー」を買う編【アニメイトに売っていない「モノ」を買いに行こう!】

【アニメイトに売っていない「モノ」を買いに行こう!】『シティーハンター』の「ミニクーパー」を買う編|歴史から実際の購入まで徹底解説! リアリティを与える日本のアニメ特有の演出手法「実証主義」に会いに行こう

 

冴羽獠の愛車と同じクラシック·ミニはどこで買える? 購入時の注意点は?


▲購入後のメンテナンスなどを考えると、クラシック・ミニを購入するならやはり専門店が安心です。クラシック・ミニの専門店以外にもイギリス車の専門店やヨーロッパ車の専門店でもミニは販売されることがあります。写真は都内にあるクラシック・ミニの老舗専門店『ミニマルヤマ』です。

▲購入後のメンテナンスなどを考えると、クラシック・ミニを購入するならやはり専門店が安心です。クラシック・ミニの専門店以外にもイギリス車の専門店やヨーロッパ車の専門店でもミニは販売されることがあります。写真は都内にあるクラシック・ミニの老舗専門店『ミニマルヤマ』です。



 
まず店選びについてですが、輸入元の「ローバー·ジャパン」はイギリス本国のローバー·グループの倒産により2000年に廃業しています。現在のBMWの日本法人が運営する正規ディーラーでは取り扱いがないので正規ディーラーでの購入はできません。しかし、クラシック·ミニはディーラーがなくても意外に買いやすく、維持しやすいクルマでもあるのです。

それというのも、クラシック·ミニはヨーロッパ製の旧車の中ではメジャーな存在であり、全国各地には『ミニマルヤマ』のようなクラシック·ミニ専門店、イギリス車、ヨーロッパ車専門店などの取扱店があるからです。そもそもクラシック·ミニはヨーロッパでは、設計が古いとは言え大衆車として販売されたクルマですし、1990年代にはクルマにあまり興味ない人でもかわいらしいデザインに惹かれて購入されていました。なので、特別維持が難しいクルマというわけではありません。

しかし、年月が経過した古いクルマということを考えると、輸入車や旧車に慣れていない方は、やはり専門のノウハウや部品のストックを持つ専門店から買うのが安心です。

中古車サイトなどを検索し、予算と好みに合ったお目当てのクラシック·ミニが見つかったらさっそく店に行きましょう。実車を前にしてまずチェックすべきポイントは、点検記録簿などの車両の整備記録が残っているかということです。クラシック·ミニは後述する「センターメーター」へと変更されている車両も多く、また純正メーターのオドメーター(走行距離計)が5桁しかなく、走行距離が10万kmを超えるとオドメーターの数値は再びゼロに戻ってしまいます。すなわち、クラシック·ミニは走行距離の数値があまりアテにはならないのです。

そこで来歴を知るために点検記録簿が重要になるわけです。現在では個人情報保護の観点からせっかく残された整備記録簿が流通過程で処分されてしまうことがありますが、その場合でも専門店では販売されている車両は、前オーナーからの管理車両であることも少なくはなく、点検記録簿がない車両でも来歴がしっかりしており、仕入れ時に入念なチェックが行われていることが多いので安心できます。

 

中古のクラシック·ミニを買うときに外装でチェックすべきポイント

点検記録簿の次は現車のチェックです。まず見るべきポイントは車両の姿勢です。車両の側面を少し離れた場所から見て、姿勢が極端に前下がりになっている車両は、サスペンションの「ラバーコーン」がヘタりが疑われます。この場合は販売店に姿勢が傾いている理由を尋ねてみましょう。しっかりと説明してくれる販売店なら問題がありません。納車までにパーツを新品に交換してもらうか、「ハイ·ローキット」と呼ばれる遮光の調整機能を持ったサスペンションなら調整してもらうことで直ることもあります。

次はドアの下側やサイドシル、雨水の通り道になる雨どい、前後バンパーの取り付け部などの劣化と腐食具合を確認します。表面に赤サビが浮かんでいる車両は論外ですが、内部が錆びて塗装面に膨らみが出ていたりする場合も要注意です。また、お目当てのクルマを見に行くときは、マグネット式の初心者マークを持参し、ドアやボディサイドなどに貼っても落ちないかをチェックしましょう。

ですが、磁石がまるで効かない場合は、接触などでボディを板金塗装したことが疑われます。クラシック·ミニは古い車両ですし、ちょっと擦った程度の軽い接触は「事故車」には当たらず、板金修理でキチンと直してあれば機能面にも問題はありません。あまり神経質になる必要はありませんが、ボディ全体がまったく磁石が効かないケースは少し警戒が必要です。

クルマの骨格となるボディはエンジンやトランスミッションなどのメカニズムと違って、不具合が起きても原則として交換ができません。そのため、中古車の購入時にはボディの状態は入念に確認しておきましょう。

なお、中古車を買う時誰もが気にするのが事故歴の有無ですが、これはボンネットのフェンダー取り付けボルトやラジエターコアサポート(ラジエターを固定するためのフレーム)のボルトの色剥げから脱着歴の有無を判定したり、パネルのチリ(パネル間の段差や隙間)のズレから見極めたり、ボディを斜めから見て塗装面のわずかな違和感から修理跡を判断したりすることができます。

ただ、これらのチェック方法は経験を積まないとなかなかわからないものです。最近は中古車業界団体の指導が厳しく「修復歴あり」の車両を偽って販売することは少なくなっています。販売店は顧客に対して事故の有無を告知する義務があり、よほど悪質な店でなければ、騙して事故車を売り付けてくる心配はないでしょう。

 

中古のクラシック·ミニを買うときは内装とメカニズムのチェックも忘れずに!


▲「センターメーター 」を採用したクラシック・ミニのインテリア(写真:ミニマルヤマ HPより)

▲「センターメーター 」を採用したクラシック・ミニのインテリア(写真:ミニマルヤマ HPより)



 
次にチェックすべきはインテリアです。まず、ドアを開けた時に異臭がするクルマは避けましょう。喫煙をされる方ならタバコの匂いは無視しても構わないでしょうが、カビ臭い匂いがするようなクルマは避けたほうが無難です。どこから雨漏れが発生しているか、過去に水没歴があり、車内にカビが発生している可能性が疑われます。カビの胞子を吸い込むことで健康にも有害ですし、雨漏れや水没歴は見えない部分でボディに深刻な腐食をもたらしている可能性が考えられます。

また、インテリアは修復に多額な費用がかかるため、中古車店では痛んでいても手直しすることが少なく、前オーナーの扱い方がわかるポイントとなっています。シートのクッションがヘタり具合やペダルのゴムのすり減りからは走行距離の多さが考えられますし、シートに焼け焦げなどがある場合は喫煙の証拠となります。ドアの内張などの汚れや傷が多い場合は前オーナーが手荒く扱ってきたことが疑われます。

インテリアの状態に納得できたら、キーを回してエンジンをかけてみましょう。エンジンの始動性に問題があるクルマは避けるのが当然として、始動時に「キー」という異音がする場合はドライブベルト(ファンベルトやオルタネーターベルト)などの痛みや劣化、補機類のベアリングやウォーターポンプなどの消耗が考えられますので、購入する場合は納車時までに点検や修理をしてもらえるように確認しましょう。

車検が無いなどの理由で市場ができない場合は、中古車店の敷地内で少し前後に動かしてトランスミッションや駆動系に問題がないかを確認します。AT車の場合、シフトノブを動かして変速ショックが大きかったり、変速時に異音やすべりが生じるような車両は買わないほうが無難です。

次はエンジンの始動状態でヘッドランプやウインカー(方向指示器)などの灯火類、オーディオ、クーラーが正常に機能するか確認してください。1995年以前のクラシック·ミニのクーラー(残念ながらエアコンではありません)はもともと効きが弱いので、国産車のように勢いよく冷風が出なくても故障ではありませんが、それ以降のモデルは夏場でも寒いくらいにしっかり効くはずです。クーラーの効きが弱い車両は何かしらの不具合がある可能性があります。

 

クラシック·ミニの気になる維持費は?

クラシック·ミニで気になるのが購入後の維持費ですが、新車登録から13年以上が経過した車両ということで毎年の自動車税と重量税が割増金額になること以外は、同クラスの国産車と差はありません。下記がそのうちわけです。

·自動車税(排気量1271ccの車両) 3万9600円(毎年)
·自動車重量税 2万5200円(2年に1度)
·自賠責保険  1万7650円(2年に1度/2024年現在)
·車検整備費用 7万5000~10万円(2年に1度/修理を含まない基本料金)

これがクルマに乗らなくても必要になる最低限の維持費です。これに任意保険や駐車場代、ガソリン代、有料道路代、メンテナンス費用が別途かかってきます。

任意保険は契約者の年齢や等級、車両保険の有無などの契約内容によって異なりますし、駐車場はお住まいの地域や立地条件、ガソリン代や有料道路代は乗り方や走行距離、メンテナンス費用は作業を依頼する工場や車両のコンディションによってもまちまちです。大都市近郊のベッドタウンに住み人で、休日にレジャーや買い物などを主な使用用途する場合、ざっくりとした維持費は年間30~60万円くらいを見ておけば良いでしょう。この金額は同クラスの国産車と同じか、ちょっと高いくらいの金額です。

なお、クルマの維持費で気になるのが燃費ですが、軽量で小型のクラシック·ミニは外国製の旧車の中では燃費が良く、平均して12~13km/Lは走ります。使用燃料はハイオクです。最新のハイブリッドカーと比べると燃費は半分くらいで、たとえばトヨタ·アクアは平均して30km/Lほど走ります。

ただし、年間の走行距離を8000km、ガソリン価格をレギュラー171円、ハイオク182円と仮定した場合、アクアの1年間の燃料代は4万5600円、クラシック·ミニは12万1333円となり、差額は7万5377円となります。これをどう考えるかは人それぞれですが、『シティーハンター』ファンが冴羽獠と同じクルマに乗れる満足度ということを考えれば、このくらいの差額は許容範囲内ではないでしょうか?

 

 

おすすめタグ
あわせて読みたい

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024秋アニメ何観る
2024秋アニメ最速放送日
2024秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング