『らんま1/2』早乙女乱馬とらんまの情報をまとめてご紹介! プロフィールや無差別格闘早乙女流、乱馬の繰り出す技、アニメ化を期待するエピソードなどを解説
週刊少年サンデー(小学館刊)にて1987年36号〜1996年12号まで連載され、単行本の累計発行部数は5500万部(2021年6月時点)を突破している高橋留美子先生の漫画『らんま1/2』。1989年〜1992年までTVアニメが放送され、OVAや劇場版の公開や実写版としてTVドラマになるなど絶大な人気を誇る作品です。
中国で父親と格闘の修行をしていた際に、ひょんなことから水をかぶると女の子に、お湯をかぶると男の子に戻るという特殊体質になってしまった早乙女乱馬。そして親から突然乱馬の許嫁に決められてしまった天道あかね。乱馬とあかね、そして周囲を取り巻く個性豊かなキャラクター達が日常で繰り広げるドタバタ格闘ラブコメディー。
本稿では高校生格闘家、早乙女乱馬(らんま)の情報をまとめてご紹介!性格や特異体質になった経緯、無差別格闘早乙女流についてなどを解説していきます。
※本稿には『らんま1/2』のネタバレが含まれます。
早乙女乱馬(らんま)のプロフィール
<プロフィール>
年齢:16歳
通っている学校:風林館高校1年F組
家族構成:父、母
落ちた泉:娘溺泉(ニャン・ニーチュアン)
中国での父との修行を終え、天道家に居候をさせてもらっている高校1年生16歳。許嫁の天道あかねとは同い年です。トレードマークはおさげ髪。男の子のときは黒髪、女の子のときはピンク髪(旧アニメ版は赤髪)。中国で長く修行をしていたせいか普段着はチャイナ服が多い。
旧アニメ版および今作でも水をかぶって女の子になった乱馬については、「らんま」とひらがなで表記されています。(原作では女乱馬と表記)
性格・人柄
容姿が良く男性の姿でも女性の姿でもモテモテ。ちなみに女の子に変身したらんまは母・のどかに似た顔立ちをしています。女の子に変身した際はその可愛らしさと抜群なプロポーションを武器にすることも。
格闘の腕前は登場キャラクターの中でも群を抜いており、運動神経も常人離れしています。得意なものはスポーツ全般と料理。苦手なものは猫とギャンブル。
性格は負けず嫌いで根に持つタイプ。父親ほどではないですが父親譲りの無神経な面やいい加減な面もあったり、また自意識過剰でナルシストな一面もあり、気づかぬうちに敵が増えていることも。そんなどうしようもない面が目立ちがちですが、根は優しく困っている人を放っておけないお人好しでもあります。
許嫁のあかねに対しては徐々に好意を持ち始めますが、顔を合わせれば喧嘩は日常茶飯事。照れ隠しのせいで素直になれず、憎まれ口を叩く場面もチラホラ。
なぜ水をかぶると女の子になる特異体質に?乱馬が落ちた呪泉郷とは
幼い頃から父・玄馬と修行の旅をしていた乱馬。ある日修行の際に立ち寄った中国にある伝説的修行場、呪泉郷の1つ「娘溺泉」(ニャン・ニーチュアン)に落ちたことが原因で水をかぶると女の子に変身してしまう特異体質になってしまいました。
呪泉郷は大小100以上の泉が湧いている伝説の修行場です。1つ1つの泉には悲劇的伝説があり、泉で溺れると最初にその泉で溺れた者の姿になってしまうという恐ろしい泉。近年では観光地化もされているようで、ガイドも存在しており泉の呪いや由来について解説してくれますが、ほとんどが落ちた後に解説されるため意味があるのかないのか......。
無差別格闘早乙女流とは?ユニークな技にも注目
父・玄馬の師匠である八宝斎が始祖である実戦型格闘技。「無差別格闘早乙女流」の創始者は父親の早乙女玄馬。
「無差別格闘早乙女流」の理念は「走・考・攻」(走ってから、考え、攻める)。勝つためには手段を選ばないというスタンスですが、実際の所は考えるよりもまずは動き、その場しのぎも厭わないというろくでもない流派です。そんな「無差別格闘早乙女流」には数々のユニークな技が登場しますのでいくつかご紹介します。
敵前大逆走(てきぜんだいぎゃくそう)
逃げながら反撃方法を考えるという流派の理念「走・考・攻」を体現した技。玄馬曰く簡単そうに見えて案外難しいとのこと。
猛虎落地勢(もうこらくちせい)
玄馬が高地から落下し痛がっている虎を見て思いついたという技。かっこいい技名がついていますが、実際は土下座をするだけという技と言って良いのか悩むレベルの技。
魔犬慟哭破(まけんどうこくは)
敵から遠ざかり罵声を浴びせかける技。いわゆる負け犬の遠吠え。
変な技ばかりじゃない!乱馬が使うかっこいい技も紹介
ここまでは技と言って良いのか怪しいものをご紹介しましたが、実際に戦いの際に強い威力を発揮した技もたくさんあります!
火中天津甘栗拳(かちゅうてんしんあまぐりけん)
シャンプーの曾祖母コロンから伝授された女傑族に伝わる幻の神拳。あることがきっかけでコロンにお湯に触れないツボを押されてしまった時に会得した、一瞬の内に片手で数100発ものパンチを繰り出す超強力技。
飛竜昇天破(ひりゅうしょうてんは)
こちらもコロンから伝授された女傑族秘拳中の秘拳。赤ん坊ほどの力しか出なくなるお灸を八宝斎にすえられてしまった際に大活躍した技。相手が発散する通常の熱い気(闘気)を螺旋の動きに巻き込み、そこに自らの冷静な冷たい気を叩き込んで竜巻を発生させる必殺技。
猛虎高飛車(もうこたかびしゃ)
ライバルの響良牙の獅子咆哮弾に対抗すべく生み出した技。獅子咆哮弾は自らの不幸な境遇により重くなった気を相手に放つ技で、反対に猛虎高飛車は強気を利用し強い気を放つ技。本当は乱馬も獅子咆哮弾を使いたかったのですが、自信家で勝ち気な乱馬には向いておらず対抗するために猛虎高飛車という技を開発しました。
今後アニメ化してほしいエピソードは?
どの話も本当に面白くて大好きなので本音を言えば全話アニメでやってほしいと願っているのですが、その中で私の大好きなエピソードは「博打王キング」の出てくる話です。名前の通りトランプのキングそっくりの見た目をしているキャラクター。しかし服装は『男はつらいよ』の寅さん風という不思議な出で立ちをしています。その正体はイカサマをして子どもからお小遣いを巻き上げるという大人気ない変人。
幼少期に久遠寺右京が縁日の屋台を博打のカタに取られ、そのリベンジとして乱馬も勝負に挑みますが乱馬も負けてしまいます。そして負けた腹いせにキングを簀巻きにして川に投げ入れたことで右京と乱馬の2人はキングから恨みを買うことに。
数十年経って恨みを晴らしにきたキングが持ってきたのは天道道場を博打のカタにするという証文。実は幼少期に乱馬が負けた際に博打のカタとして「いつか自分のものになる」と聞かされていた天道道場を勝手に博打のカタにしていたのです。
キングを簀巻きにして川に投げ入れたことで満足してしまった幼少期の乱馬はその証文をキングから回収するのを忘れており、今更になってその証文が効力を発揮しキングに天道道場を乗っ取られる騒動に発展します。キングのものになってしまった天道道場は博打場(ゲームセンター)に改装されてしまい、キングは近所の子供からお小遣いを巻き上げるえげつない荒稼ぎを始めます。
幼少期の乱馬の幼稚な行動によって乗っ取られた天道道場を取り戻すべく、乱馬は再度キングに勝負を挑みます。ババ抜き勝負で証文を取り返そうとしますが、乱馬はギャンブルが苦手。なぜかというとすぐに感情が顔に出てしまう(ポーカーフェイスが出来ない)という致命的な欠点が......。しかし対するキングも子どもたち相手にお小遣いを巻き上げるという小悪党なため、実はポーカーフェイスができません。いい勝負かと思いきやキングはポーカーフェイスが出来ない代わりにイカサマが大得意。さすが博打王!
特訓を重ねポーカーフェイス(包帯で顔をぐるぐる巻きにしているだけ)を習得した乱馬ですが、キングのイカサマになかなか勝つことが出来ません。乱馬だけでなく天道家全員を巻き込んでの大博打大会が始まり、色々なものが奪われていき大ピンチ。最終的には乱馬もイカサマをしてキングになんとか勝利し無事天道道場を取り戻すことが出来たのでした。
この話で特に面白いのは顔芸です!ここまで表情豊かな乱馬を見られるのはこの回だけな気がします。キングがメインで出てくるのはこの回のみですが、OVA「天道家すくらんぶるクリスマス」では天道家で開催されるクリスマスパーティーに招待されており、ちゃんと参加しているのもなんだか微笑ましく感じます(笑)
早乙女乱馬/らんまの声優は山口勝平さんと林原めぐみさん
アニメで早乙女乱馬を演じているのは声優の山口勝平さん。女性に変身した際のらんまを演じているのは声優の林原めぐみさん。
山口勝平さんは5月23日生まれ、福岡県福岡市出身。『ONE PIECE』のウソップをはじめ、『名探偵コナン』の工藤新一、怪盗キッド役など人気作品のキャラクターを多く演じています。
林原めぐみさんは3月30日生まれ、東京都出身。『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイをはじめ、『ポケットモンスター』のムサシ役など人気作品のキャラクターを多く演じています。
[文/五反田ちさと]