『ダンダダン』ターボババア、セルポ星人、アクロバティックさらさら……妖怪&宇宙人の元ネタとなった都市伝説をまとめました!※諸説あり
マンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」にて連載中の人気作『ダンダダン』。超能力に目覚める女子高生・モモ<綾瀬桃>とオカルトマニアの同級生・オカルン<高倉健>が遭遇する怪奇現象に立ち向かうバトル漫画で、その人気から10月よりアニメの放送もスタートした話題作です。
ターボババアやセルポ星人、アクロバティックさらさらなど不気味で魅力的な妖怪や宇宙人が多数登場する本作。彼らとの息を吞むバトルシーンが大きな見どころです。そんな怪異たちには元ネタとなる都市伝説が存在することをご存じでしょうか。
本稿では、『ダンダダン』に登場する妖怪や宇宙人の元ネタとなる都市伝説をまとめました。あくまで都市伝説なので諸説ありますが、元ネタを知ればもっと作品を楽しめるはず!
※原作漫画をベースに作成していますので、アニメ派の方はネタバレにご注意ください。
目次
- ターボババア(CV:田中真弓)
- セルポ星人(CV:中井和哉)
- フラッドウッズモンスター(CV:大友龍三郎)
- アクロバティックさらさら(CV:井上喜久子)
- ドーバーデーモン(CV:関智一)
- ネッシー(カミッシー?)
- 邪視
- モンゴリアンデスワーム
- ルドリス
- カシマレイコ
- バモラ
- 深淵の者(クル)
- サンジェルマン伯爵
- オンブスマン
- アンブレボーイ
- 悪魔の“メルヘンカルタ”
- 小人
- 学校にまつわる都市伝説もたくさん!
- 『ダンダダン』は元ネタを知ればもっと面白い!
- この記事をかいた人
- 担当記事
ターボババア(CV:田中真弓)
オカルンが初めて遭遇した妖怪。気が動転して思わず逃げてしまい、追いつかれて呪われてしまいます。昔は“100キロババア”とも呼ばれていた近代妖怪で、全国各地に出没して暴れまわっていたそう。現在は、正能市にあるトンネルに長く居座っており、そこにいる地縛霊と合体し、さらに強力な妖怪に。モモたちに倒されてからは招き猫の姿になり、綾瀬家で同居しています。
元ネタは「ターボおばあちゃん」
元ネタは、高速道路やトンネルを時速100~140キロほどで走るという老女の都市伝説です。全国各地に逸話があるようで「ターボばあちゃん」「100キロババア」「ジェットババア」など地域によって呼び方は違うものの、車と同じくらいの速さで並走するおばあちゃんという内容は変わりません。
噂は1990年代に日本で広がったもののようで、「ただ追いかけられるだけ」「追いつかれたら死ぬ」「追いつかれたら事故が起きる」など言い伝えは様々。基本的には無害な存在のようですが、ドライバーがびっくりして事故を起こしてしまうという意味では完全に無害な存在とは言い切れないようです。
セルポ星人(CV:中井和哉)
モモが初めて遭遇する宇宙人。雄しかいない種族のためクローン技術によって個体を増やしてきたものの、そのせいで感情を失ってしまったといいます。生殖機能を得るため人間の女性を捕まえて研究しようと目論んでいます。
元ネタは「プロジェクト・セルポ」
セルポ星人の元ネタは「プロジェクト・セルポ」だと思われます。「プロジェクト・セルポ」とは、1960年代にアメリカ政府が秘密裏に行ったと言われている極秘計画のことです。
1947年、アメリカにUFOが墜落し、生き残った一人の宇宙人をきっかけに計画がスタート。アメリカは惑星セルポへ計12人の交換留学生を送ったと言われています。
フラッドウッズモンスター(CV:大友龍三郎)
原作、アニメともに第2話に登場する大きなエラと相撲取りの格好が特徴的な巨大宇宙人です。モモの自宅を毒霧で覆ってモモとオカルンを攻撃。巨体を相手に苦戦するものの、最後はモモの祖母・星子の結界術を使って討伐に成功します。
元ネタは「フラッドウッズモンスター」
作中でオカルンが話している通り、同名の宇宙人「フラッドウッズモンスター」が元ネタです。1952年にアメリカ合衆国ウェストバージニア州のフラッドウッズという町で初めて目撃され、その姿は3mを超えるといいます。
遭遇した住民は、フラッドウッズモンスターが発する霧を吸い込んだことによる健康被害を訴えたそうで、喉の腫れや鼻の痛み、重症になると嘔吐や夜中にけいれんを起こすこともあったようです。
アクロバティックさらさら(CV:井上喜久子)
妖怪が見えるようになったモモの同級生・アイラを狙い襲った妖怪。赤いワンピースとさらさらの長い髪、アクロバティックで俊敏な動きが特徴で、得意技は蹴り。「お感動」「お吹き飛ばす」など違和感のあるお嬢様口調が印象的です。
元ネタは「アクロバティックサラサラ」
元ネタとなる都市伝説は、2008年ごろから目撃されるようになったという「アクロバティックサラサラ」です。福島県の市街地を中心に北海道から広島あたりまでで目撃されています。通常の人間よりもかなり高い背丈と赤い服で長くてサラサラの髪に裸足、目は眼球がないのが特徴です。
屋根やビルの上など高所での目撃例が多く、目が合った人を執拗に追いかけてさらうと言われています。ビルから飛び降りたり、車の上を渡り歩いたりとその名の通りアクロバティックな動きをするそう。「悪皿(あくさら)」の略称で呼ばれることも。
ドーバーデーモン(CV:関智一)
原作第20話から登場する、モモとオカルンを狙うセルポ星人が雇用した宇宙人。戦闘民族であり、身体が強くパンチを得意としており、ボクシングのようなスタイルで相手を攻撃します。シャコのように水中ではパンチの威力が増すためモモたちからは「シャコ」と呼ばれています。個人名は「ペニーチンコス」。
元ネタは「ドーバーデーモン」
元ネタは、アメリカ合衆国マサチューセッツ州のドーバーという地域で1977年4月に目撃されたという未確認動物「ドーバーデーモン」。1.2mくらいの大きさで、瓜型の大きな頭には目だけがあり、鼻や耳、口は確認されなかったと言います。
体毛はなく全体的につるりとしており、頭に比べて身体や手足は小柄で細身。四足歩行説と二足歩行説どちらも語られています。ゾッとする見た目をしていますが、危害を加えられた例は報告されていないようです。
ネッシー(カミッシー?)
原作第19~24話にかけて登場する恐竜のような姿のUMA。ドーバーデーモン同様、モモたちを襲うためにセルポ星人に雇われていますが、攻撃力は高いものの知能が低く、雇い主であるはずのセルポ星人にも襲い掛かります。オカルンは「ネッシーだああああ‼」「いや神越市だからカミッシーと言うべきか‼」と言っていますが、セルポ星人は名前を言っていないため、正式名称は確認できていません。
元ネタは「ネッシー」
元ネタはスコットランドのネス湖で目撃されている未確認生物「ネッシー」です。非常に有名なUMAなのでご存じの方も多いのではないでしょうか。最古の目撃例は西暦565年頃だそうで、20世紀に入ってからは写真や映像も公表されるように。
しかし、近年では大ウナギやアルパカといった既知動物、あるいは自然現象の見間違え、もしくは捏造されたものだと言われており、その存在を否定する生物学者が多いようです。