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『ダンダダン』妖怪&宇宙人の元ネタ都市伝説まとめ

『ダンダダン』ターボババア、セルポ星人、アクロバティックさらさら……妖怪&宇宙人の元ネタとなった都市伝説をまとめました!※諸説あり

邪視

モモの幼馴染・ジジの自宅に棲みついていた悪霊。山の怪と呼ばれ、神と崇められるほどの強い妖怪で、高い霊力を持つジジを器として狙っていました。邪視の目は人を狂わせ自殺させる恐ろしい力を持っており、目を合わせてはいけません。
 

元ネタは世界の広範囲に分布する民間伝承

邪視の元ネタは、世界の広範囲で分布する民間伝承・迷信。「イーヴィルアイ」「邪眼」「魔眼」など様々な呼ばれ方をしていますが、悪意を持って睨みつけることで対象者に呪いをかける魔力という内容は共通しているようです。

また、2ちゃんねるに投稿された邪視にまつわる都市伝説と作中の邪視に共通する点が多く、この投稿が元ネタだとも言われています。都市伝説を要約すると、「別荘を訪れた叔父と少年が、人間のような姿でひとつ目の生き物が裸で踊っているのを見かけ、目が合うと猛烈な鬱状態となり、死にたい気持ちに襲われる。何とか正気を取り戻したものの、叔父曰く、それは邪視と呼ばれるもので、睨まれると突然死にたくなり、邪視は自分たちに興味を持つ限りどこまでも追ってくる」という話です。

モンゴリアンデスワーム

ジジの自宅の地下に棲みついていた巨大食人ミミズ。200年前からこの地域を治めている鬼頭家によって大蛇と崇められており、長年生贄を捧げられていました。人を自殺に追い込む念波を出す他、電撃や粘液で攻撃し、人間を捕食します。
 

元ネタは「モンゴリアン・デス・ワーム」

元ネタは、中国からモンゴルにかけて広がるゴビ砂漠に生息していると言われる「モンゴリアン・デス・ワーム」です。体長は1~1.5m(オカルン曰く1.5~2m)で、真っ赤なミミズのような姿で、頭部には牙があるといいます。

獲物を捕獲する際には毒(強い酸)を吹きかけたり、放電したりするのだそう。毒性が非常に強く、人間も動物も触れるだけで死に至るという恐ろしい未確認生物です。

ルドリス

ルドリスは原作62話にシャコ(ドーバーデーモン)の友人として登場します。人間サイズの体格で全体的に角ばった姿をしており、「トゥンム!トゥンム!」と不思議な言葉を話す宇宙人です。シャコ曰く建築のスペシャリストで、邪視によって破壊されたモモの自宅を彼の持つナノスキンというアイテムで修復してくれます。
 

元ネタはゲーム「マインクラフト」

元ネタは都市伝説ではなく、ゲーム「マインクラフト」だと言われています。ルドリスが腕や肘を曲げない「マインクラフト」特有の動きをしていること、正方形のブロック状のナノスキンが「マインクラフト」に似ていることがその理由です。

カシマレイコ

原作第74話から登場する巨大な女性の妖怪。モモが星子に禁止されている廃墟に立ち入った際に遭遇します。輪郭以上に大きく裂けた口と建物の3階相当の長身が特徴で、常に手にしている鏡に、映したものを閉じ込める能力を持っています。自分の可愛さに絶対的な自信を持っており「ブサイク」など容姿を侮辱されると激怒。呪文によって一時的に逃れますが、標的となったモモは執拗に追われることに。
 

元ネタは「カシマさん」または「口裂け女」

元ネタとされるのは「カシマさん」「カシマレイコ」「仮死魔霊子」などと呼ばれる日本の都市伝説です。その内容には様々なバリエーションがあるものの、その多くが「手(足)はいるか?」といった彼女の質問に正しく答えなければ体の一部を奪われてしまうというもの。

カシマさんの正体も様々な説が噂されていますが、本作のカシマレイコのキャラクターに近いと思われる説は「戦時中(あるいは終戦直後)に米兵に両手足を撃たれ、手足を失った女性が自分の醜さにショックを受け命を絶った」ではないでしょうか。

また、カシマレイコは「口裂け女」の本名とも言われています。「あたし綺麗?」という質問に正しく答えないと殺されてしまうという点が類似しているためです。本作のカシマレイコもモモたちに出会い頭に「私キレイ?」と質問しています。
 

バモラ

 
ある日突然、怪獣のスーツを着てモモたちの前に現れた宇宙人の女の子。その正体は、銀河系の外にある別の宇宙にある惑星に住んでいたシュメール人であり、人間に似た背格好と頭にある2本の触角が特徴。侵略者たちによってシュメール人が滅ぼされようとする中、命からがら地球へ逃げてきました。シュメール語は話せるが日本語は片言。
 

元ネタは「古代シュメール文明」

バモラの元ネタは世界最古の文明といわれる「古代シュメール文明」です。シュメール文明は世界最古の文字である楔形文字やバビロニア数学、世界初の法「ウル・ナンム法典」など高度な文明を持ちながら突如として姿を消してしまった謎多き文明。

バビロニア数学で生み出された60進法は、現代でも時間や緯度経度などに用いられている数学の基盤となる要素。これだけでもどれだけ優れた文明だったかがわかると思います。

シュメール人たちが滅んだのは周辺異民族の侵入が原因とされています。さらに、この時に逃げたシュメール人が日本人だという説もあるようで、実は私たちと関係の深い種族なのかもしれません。

深淵の者(クル)

バモラたちシュメール人の惑星を侵略しようとしていた外宇宙の宇宙人たち。様々な形のスーツを着用していますが、正体はタコのような姿。いろんな惑星を食いつぶして回っているようで、地球にも侵入してきたもののモモたち、そして妖怪の力で退けられます。「深淵の者」という名称はセルポ星人たちが名付けたもの。

元ネタは「クトゥルフ神話」

深淵の者の元ネタは20世紀にアメリカで創られた架空の神話「クトゥルフ神話」です。太古の地球に外宇宙から飛来した旧支配者と旧神との戦いやそれらが後世に与えた影響などが描かれています。旧支配者の代表的な存在であるクトゥルフはタコのような頭部に鉤爪のある腕、コウモリのような翼を持った姿をしています。

「クトゥルフ神話」の作者の1人であるラヴクラフトは「宇宙的恐怖(コズミックホラー)」の概念を提唱した人物。「宇宙的恐怖」とは従来の幽霊や妖怪、悪魔などへの恐怖ではなく、「人間の常識が通用しない宇宙など強大な存在への恐怖」のことであり、『ダンダダン』の深淵の者たちの襲来はまさにそれを感じさせるストーリーだと言えるでしょう。
 

サンジェルマン伯爵

 
ミディアムヘアに端正な顔立ちで人間と似た背格好の怪異。深淵の者たちと組んでいたと思われるが、その思惑は不明なまま。その後、モモたちの学校に教師として紛れ込んでいるよう。現時点ではその正体はわからず妖怪か宇宙人かも不明です。
 

元ネタは「サンジェルマン伯爵」

元ネタとなっている「サンジェルマン伯爵」は18世紀にヨーロッパを中心に活動したと言われている人物です。彼は整った顔立ちに上流階級の知性と品格を備え、絵画や歌、楽器演奏においてもプロ並みの腕前を誇ったと言われています。さらに話術にも長け、12の言語を操り、記憶力も常人離れしたものだったのだとか。

それどころか、紀元前の出来事を自分もその場にいたように話す、晩餐会に出席しても一切飲み食いしない、彼を50年前に今と同じ姿で見たという人物が複数人いる、など常人としては奇妙な逸話も残っており、「不死者」や「タイムトラベラー」だと噂されています。

<次ページ:オンブスマン、アンブレボーイの元ネタ都市伝説 ※ネタバレ注意>
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