マンガ・ラノベ
『チンチンデビルを追え!』くぼたふみお先生インタビュー

令和の“チン作”⁉ いま日本で一番「チ●チ●」が登場する漫画が生まれた理由とは? ──『チンチンデビルを追え!』第1巻発売&シーズン2スタート記念! くぼたふみお先生インタビュー

何も深く考えずに読む漫画ですよ(笑)。

──チ●チ●ばかりに目が行ってしまう本作ですが、キャラクターの名前を調べてみると神話の女神をもじっていたりしていて意外と真面目な部分もありますよね。

くぼた:名前は基本的に両性具有の神とかから取ってきています。例えばアンはアンドロギュノス(ギリシャ語で両性具有の意味)のアンドロから取っていて、ギュノスの方をジュノーにもじっています。コンビでアンドロギュノスとなるので、そこら辺は意識していますね。

 

 

──みんな大好きヘルマさんはフルネームがヘルマ・サルマキスなので、サルマキスというギリシャ神話に出てくる神様からですか?

くぼた:ヘルマはヘルマプロディートス(ギリシャ神話の神)とサルマキスの両方を使っています。

──名前に関してふざけた質問で大変恐縮なのですが、チンデビを「チ●ポコデビル」や「ポコチ●デビル」というパターンで悩んだりはしたのでしょうか……?

くぼた:最初から「チンデビ」の一択でした。口に出した時の語感が良くてエロ過ぎず、コロコロコミックっぽいホビー感もあるなと思って。

──その結果、コミックDAYSのコメント欄では、その言葉が使えないという事態に陥るんですね。

くぼた:「不倫」という漢字とかも使えないらしくて……コミックDAYSのコメント欄が厳しいんじゃないでしょうか(笑)

──チンデビはビジュアルも凄いですが、あのデザインもスムーズに決まったんですか?

くぼた:最初からあの感じで描きました。でも、どうして頭部をキリンみたいにしたのか思い出せなくて……。キリンのツノにチ●チ●らしさを見出していたのかもしれません。

 

 

──そのチンデビは「世界中の女性にチ●チ●を生やすために邁進している」と言っていますが、それを達成してどうしたいのかといった設定も先生の中で決まっているのでしょうか?

くぼた:決まっているような、決まっていないようなという感じですね(笑)。まだ自分の中で練りつつある状態です。

チンデビの口から語られる日がくるかもしれません。

──あと、ファンタジーの世界でありながらチンデビが「チ●チ●生やしビーム」というビームを使うのも気になっているのですが、あまり深く考えずに受け入れた方が良いのでしょうか?

くぼた:そうですね、何も深く考えずに読む漫画ですよ(笑)。

 

「間違ったチ●チ●の使い方で誰かを傷つけてはいけない」みたいな気持ちを込めて描いています

──先生が過去に描かれた『ぬいぐるみのきもち』や『宇宙(そら)を超えて、つながる。』でも一貫して「性をテーマにしたギャグ漫画」を描かれています。このジャンルに対して何かこだわりや好きなところがあるのでしょうか?

くぼた:これについては結構考えていたんですけれど、まだ上手く言語化できなくて。私個人としては性的なものに対して「エッチでいいよね」という気持ちと、逆にそれを「嫌だな~」と否定する両方の気持ちを持っているんです。

最初は自分が好きなエッチなジャンルを題材にしてギャグ漫画を描こうという楽しい気持ちで始めるんですが、自分でも気づかないうちに「性的なものには嫌な面もあるよね」という想いがにじみ出てきてしまっている気がして……。

漫画を描くことで、自分の中で性的なものに対して何らかの答えを出したいのかもしれない、とも思っています。

──その答えを探し求めて『チンデビ!』を描いているんですね。

くぼた:本当に少年たちが読んでいるかはわからないですけれど『チンデビ!』も一応は少年漫画ですから、無責任にエロいものを描くだけではなく「間違ったチ●チ●の使い方で誰かを傷つけてはいけない」みたいな気持ちを込めて描いています。これも描いている途中からそう思うようになったのですが。

 

 

──この『チンデビ!』に限らず、先生が影響を受けた漫画家さんはどなたかいらっしゃいますか?

くぼた:もしかすると土塚理弘先生の『清村くんと杉小路くんと』という作品から影響を受けているかもしれません。昔、月刊少年ガンガンを読んでいた時期があって、その影響が無意識に出ているのか、たまに読者の方から「ガンガンっぽい」と言われることもあります。

『清村くんと杉小路くん』第1ねこ 清村くんと杉小路くん(コミックDAYS内作品ページが別タブで開かれます)

あとは幼い頃からテレビのお笑いを見て育ってきたので、そういった様々なものから影響を受けているとは思いますね。

──最初からハイテンションで、1ページごとに笑いやオチがあるのは、そういった影響もあるんですね。

くぼた:笑いが入っていないと落ち着かないんですよ。特にセリフ回しとかは、お笑いやセリフの多いギャグ漫画から影響を受けているのかもしれません。

──お笑い芸人さんのように「チ●チ●メモ」みたいな感じでネタをストックしたり、書き溜めたりされているんですか?

くぼた:一応、連載が決まった時にアイデアを書き溜めたんですけど、だんだんストックが減ってきましたね。こんなの描けないよ、というチ●チ●ネタもあるので。

──描けないネタというのは、やはりレーティングに引っかかりそうだからですか?

くぼた:生々しすぎたり、やりすぎてしまうと、ちょっと笑えない人もいるかなと思って描かないこともあります。さすがに「皮」の話までいくと生々しすぎるかなと思ったり。

──あくまでコロコロコミック的な目線ですね。

くぼた:そういうノリで『チンデビ!』を描いていきたいです。

 

「チ●チ●」が世界共通語になっちゃう(笑)

──ちょうど第1巻の発売とシーズン2のスタートタイミングですので、それぞれの見どころについて教えていただけますか?

くぼた:シーズン2は第12話あたりでヘルマさんの凄い回が来ますので、その衝撃に備えてください。あと、シーズン2ではチンデビを追う感じの話もあるので、そこも楽しみにしてほしいです。

単行本に関しては……表紙の「CHIN CHIN DANGER」に注目ですね。

 

 
担当:デザイナーさんが表紙に「CHIN CHIN DANGER」という謎のマークを入れてくれたんですけれど「これは下らなくて良いぞ」となったんです。

くぼた:デザイナーさんが「アンのチ●チ●はDANGERである」と表現してくださっているんですかね。

担当:あと、最初は『チンデビ!』の「!」が、あまりにもチ●チ●の形そのままのデザインだったので、営業から「さすがに止めてくれ」と言われて今のデザインに落ち着いたりしています。

──このインタビューがどこまで掲載できるか不安になってきましたが……今後こんな展開があったら嬉しいという夢はありますか?

くぼた:やっぱりアニメ化です。でもテレビで放送しようとしたら、白い光で隠される部分が大半でしょうね……。あとは海外にもこの手のジャンルが好きな人は多いと思いうので、その人たちに向けて翻訳版を展開できたら嬉しいです。

──「チンチンデビル」を英訳するとどうなるんですかね?

担当:チ●チ●は「CHIN CHIN」でいくしかないんじゃないですか。漫画を「MANGA」と言うのと同じですよね。

くぼた:「チ●チ●」が世界共通語になっちゃう(笑)。

──それでは最後に、毎週の更新を股間を震わせて待っている読者に向けてメッセージをお願いします。

くぼた:毎週『チンデビ!』を読んでくださってありがとうございます。シーズン2では少しずつ話が動いていく予兆もありますので、ぜひ毎週楽しんでいただければ嬉しいです。

あと、いつもSNSで拡散などしていただいているのに、更にお願いするのは心苦しいですが、連載がさらに続けられるように、これからも応援よろしくお願いします!

そしてぜひ単行本も買ってくださ~い!

 
[取材・記事/岩崎航太 編集/太田友基]

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