この記事をかいた人
- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
マンガ誌「週刊少年ジャンプ」で連載中の大人気作品『アオのハコ』。バドミントン部に所属する高校一年生・猪股大喜と女子バスケットボール部に所属する高校二年生・鹿野千夏を中心に、部活と恋に一生懸命な高校生たちの青春物語が描かれている作品です。
淡く切ない恋模様や真剣に部活に取り組む姿に多くの読者の心を掴む本作は、その人気から2024年10月よりテレビアニメの放送がスタートし、さらに注目を集めています。
本稿では、バスケに青春をかけるヒロイン・鹿野千夏の情報をまとめました。基本プロフィールに加えて、性格や人柄、バスケの上手さ、大喜との関係、名言などを一挙にお届けしていきます。
※本稿はネタバレが含まれますのでご注意ください。
所属:栄明高校二年生
部活:女子バスケット部
誕生日:8月26日
身長:162cm
血液型:A型
次期エースとして期待される栄明高校女子バスケット部の二年生。バスケの実力、人柄も申し分ないスター選手であり、雑誌で取り上げられるほど注目されている。校内外にファンがいるものの、本人はそれほど意識していないよう。
雑誌にも取り上げられるほどの実力と人柄、スター性を兼ね備えている千夏。しかしそれは彼女がひたむきにバスケに打ち込んできたからこその結果だと言えます。
朝の自主練では誰よりも早く体育館に行き、ひたすらシュートの練習を重ねるほど練習熱心な彼女は、親の海外転勤を機に、母親同士が親友である猪股家に住むことに。
16歳で親元を離れて他人の家にお世話になってでもバスケをやりたいのは、中学三年の頃、ギリギリのところで全国大会出場を逃した悔しさが彼女の中にくすぶり続けていたから。千夏は並々ならぬ覚悟でバスケと向き合い、インターハイ出場を目指しているのです。
可愛らしい容姿にどこか凛とした雰囲気も感じる千夏。しかし彼女の一番の魅力はその人柄にあります。彼女は誰に対しても優しく飾らない態度で接し、校内外から注目を集めるほどの選手ですが、そのことを鼻にかけることはなく、常に謙虚です。
その人柄と真面目で熱心な練習態度でチームメイトたちからの信頼も厚く、先輩から後輩まで多くの人が彼女を慕っています。彼女の人望の厚さを物語っているのは、県予選大会での一幕。
昨年の大会で負けを喫したライバル校・籠原高校のメンバーが、千夏のプレーを見て「大したことない」「期待外れ」と口にしているところを友達・渚とともに聞いてしまった千夏。それを聞いて怒ったのは千夏本人ではなく渚でした。
その場では千夏になだめられて渚は怒りを治めますが、大会を終えて学校に帰ってからも、試合で当たる相手を分析するのは当然だとは思いつつも「私たちは鹿野千夏という人を知っているからやっぱり腹が立つよ」と他のチームメイトに零します。千夏はチームメイトに愛されているのだと実感するワンシーンです。
前述の通り、千夏は雑誌にも取り上げられるほどの実力で、部の次期エースとして期待される選手です。当然チームの主力選手であり、二年生ながらポイントゲッターとして貢献しています。バスケをする姿は大喜も惚れ惚れするほど格好良いです。
その実力は他でもない千夏自身の努力によるもの。千夏はわかりやすく感情を表に出すことはあまりありませんが、静かに闘志を燃やすタイプの負けず嫌いであり、心から大好きなバスケで負けたくないのです。
一方で、千夏は弱音を吐くことや人を頼ることが苦手です。周囲から大きな期待を寄せられていることに不安や心配を感じていても、それをなかなか吐き出すことができず、溜め込んでしまい、限界突破してしまうことも。
彼女がチームのエースになるには、チームメイトや友達を頼れるようになる必要があるのかもしれません。
はじめは朝練でお互いを見かけるだけの関係だった千夏と大喜は、千夏の同居をきっかけに少しずつ距離を縮めていきます。基本的に男女分け隔てなく仲良くできる千夏は、一緒に住む大喜とも自然に接する中で、その優しさや誠実さを感じ、少しずつ心惹かれるように。
人に頼ることが苦手な千夏ですが、自分を気遣ってくれる大喜にだけは自分から頼ることができるようになっていく過程は本作屈指の胸キュンポイントです。
しかし、千夏は元々恋愛ごとにあまり興味がなく、恋愛のスピードもゆっくりなタイプ。自分の中に芽生えた大喜に対する特別な感情を「好き」と名づけるのはまだ先になりそうです。
こちらは先ほどご紹介した籠原高校の批評を聞いてしまった時の台詞です。「当たるかもしれない学校の偵察するのなんて当然だし それを観て何を思おうが相手の勝手だよ」と、チームメイトの前では気にしていないような素振りだった千夏。
その話を聞いた大喜が「気にすることないですよ」と励ましの声をかけますが、「やだ 気にする」と返す千夏。さらに、「気にして そして勝つの」「私が籠原戦で活躍して勝てば2度とそんな風には言わないでしょ?」と続けます。
負けず嫌いの千夏が、あんなことを言われて怒っていないわけがなく、友達を宥めつつ静かに怒りを燃やしていたのです。相手を見返すにはプレーで実力を見せるしかありません。
相手が自分のプレーを見てそう思った事実をきちんと受け止める強さを千夏は持っており、そして、この悔しさをバネにさらに練習に励むのでしょう。千夏が籠原高校に実力を見せつける日が楽しみです。
インターハイ出場をかけた県予選で、他校の強者相手に惨敗を喫した大喜は、初めて直面した厳しい現実を前に弱気になってしまいます。「インターハイ出場は身の程知らずだったかもしれない」そう落ち込む大喜を、千夏は「いいじゃん NEW 大喜くん」と肯定。
さらに、「遠くの目標持ちつつ 近くの自分も見れば」いいと言い、千夏自身も頭の片隅で「身の程知らずなんじゃないかとか ムリかもしれないとか」ずっと思っていたと続けます。
それでも「インターハイに行きたいっていうのがあったから 朝一番に起きれた」と遠い目標のために近くの自分を奮い立たせてきたことを話します。千夏はその経験から大喜にも「こうなりたいこうしたいがあるなら それを大切にしてほしい」「遠くの目標を持つことを怖がらないで欲しい」とアドバイス。
どんなに身の程知らずな目標だとしても、「それが努力する原動力になるならそれで十分だと思うし、そういう人を私は応援するよ」と千夏は大喜にエールを送ります。自分も悩みながら頑張ってきたからこそのアドバイスとエールに、大喜は改めてインターハイ出場の目標に向かっていくのでした。
見事インターハイに出場し、一回戦を勝ち抜いた栄明高校女子バスケ部。二回戦の相手は去年の優勝校・湊崎学園です。強敵との戦いを前日に控えた夜、千夏は三年生の先輩2人がインターハイを終えたら引退することを知ります。
つまりそれは、明日もし負けてしまえば大好きな先輩たちともうバスケができなくなるということ。ただでさえ大きなプレッシャーを感じているところに、さらに大きな意味を持つことになった試合を前に、千夏は珍しく弱気に。
「そんなに背負わなくていい」と声をかける渚に対し、これまで頭の片隅に不安があったものの一回戦で勝ったこと、先輩たちや渚とやるバスケが楽しくて仕方ないことを話し、「一生このままバスケがしたいって思ったんだよね」と心境を吐露。
千夏が本当にバスケが好きなんだと感じるとともに、あっという間に過ぎ去ってしまう儚い青春を感じられる一言に、筆者は心を揺さぶられました。千夏と同じようなことを感じた経験のある大人の方も多いのではないでしょうか。
鹿野千夏を演じるのは上田麗奈さんです。1月17日生まれ、富山県出身。『わたしの幸せな結婚』の斎森美世役をはじめ、『SSSS.GRIDMAN』の新条アカネ役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。
インターハイ出場のためひたむきにバスケに打ち込む千夏。大喜が彼女に惹かれたのは可愛い容姿はもちろん、何よりもそんな一生懸命な姿が格好良かったからです。彼女の優しく飾らない人柄は、多くのファンを大喜と同じように彼女の虜にしてしまっています。アニメでもヒロイン・千夏の魅力に胸キュンさせられること間違いなしです!
作品名 | アオのハコ |
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スケジュール | 2024年10月3日(木)~ TBS系にて |
あらすじ | 毎朝一番に会いたい人がいる―― 中高一貫のスポーツ強豪校・栄明高校に入学する、男子バドミントン部の一年生・猪股大喜。 大喜は毎朝、朝練で顔を合わせる一つ上の先輩、鹿野千夏に恋をする。 千夏は女子バスケットボール部のエースで、校内外問わず人気の高嶺の花。 部活に恋に勉強に、大喜にとって忙しい高校生活がはじまる、そんなある日―― |
キャスト | 猪股大喜:千葉翔也 鹿野千夏:上田麗奈 蝶野雛:鬼頭明里 笠原匡:小林千晃 針生健吾:内田雄馬 西田諒介:坂田将吾 船見渚:永瀬アンナ 島崎にいな:結川あさき 兵藤将太:小野友樹 遊佐柊仁:小野賢章 |
スタッフ | 原作:三浦糀(集英社「週刊少年ジャンプ」連載) 監督:矢野雄一郎 キャラクターデザイン・総作画監督:谷野美穂 シリーズ構成・脚本:柿原優子 色彩設計:今野成美 美術監督:藤井王之王 撮影監督:川下裕樹 編集:笠原義宏 音響監督:明田川仁 音楽:大間々昂 クリエイティブアドバイザー:モギシンゴ 企画プロデュース:UNLIMITED PRODUCE by TMS アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム |
主題歌 | OP:「Same Blue」Official髭男dism ED:「ティーンエイジブルー」Eve |
1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。