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- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
空気を読んでしまうギャルな女子・鈴木と自分の意見をはっきり言う物静かな男子・谷のカップルとその友人たちの高校生活が描かれた阿賀沢紅茶先生のラブコメ『正反対な君と僕』。キャラクターたちのテンポの良い掛け合いや丁寧に描写されたコミュニケーションが人気の作品です。
2022年5月より連載が始まり、様々なマンガ・コミック賞に選出されてきた本作が、11月25日、ついに完結し、鈴木と谷たちの高校生活にも幕が下ろされました。第1話では鈴木の視点で描かれた2人の始まりの物語が、最終話では谷の視点から描かれるという演出に、SNSにはファンからは大きな反響が寄せられています。
本稿では、そんなSNSの反応を交えつつ最終回となる第65話の内容を振り返って行きたいと思います。
※本稿には、64話と65話のネタバレが含まれますのでご注意ください。
早く読みたいような、終わってほしくなくて読みたくないような、ファンがそんな気持ちで公開を待った65話は、鈴木と谷カップルの最初のストーリーが谷の視点で描かれていました。
第32話で一度話題には上がったことがあるものの、今まで描かれないままだった谷が鈴木を好きになったタイミングについて。初めこそ突然頻繁に話しかけてくるようになった鈴木を不思議に思っていた谷でしたが、次第に鈴木から話しかけられることを嬉しく思うようになり、だんだんと恋心が芽生えていく様子が本話では描かれていました。
「鈴木が主人公と見せかけて、タイトルからして視点はずっと谷なんだよね…タイトル回収うますぎる」「65話かけて谷の心の成長が描かれてきて最終回を谷の視点で締めくくるのたまらない」「美しすぎる最終回に涙が止まらん」「“君”から“僕”への物語だったんだな…涙」「完璧な最終回で何回も読み返してしまった」「みんな幸せであれ…」などファンからは多くの感想がSNSに寄せられています。
また、「大好きな作品が終わってしまった……」「月曜日の楽しみが…これからどうすれば…」「めちゃくちゃ寂しいけど気持ちは晴れやか」「鈴木たちの日常を老後までのぞき見したいよ~」と完結を惜しむ声もある一方、「アニメ化すんのか!最高やん!」「最終回で生き甲斐を失ったけど、アニメ化決定で事なきを得た」「動く鈴木たち楽しみ過ぎる」と最終話公開とともに発表されたアニメ化決定に、喪失感を救われたファンもいるようです。
「最終回まで100点満点だった」と多くのファンがSNSに投稿する一方で、「タイラズマのその後が気になってしかたない」という声も。“タイラズマ”とはくっつきそうでくっつかなかったペア、平秀司と東紫乃のことです。
前話では、卒業式当日に「楽しかったよな…高校…」と2人だけでこっそり涙を流していた平と東。平が遠方の大学に進学するため、卒業式を最後に関係が終わってしまうかに思われましたが、平が「卒業しても…また会えたりする…?」と東を引き留めたことで、最終話で彼らがどうなるのかにも注目が集まっていました。
最終話で彼らのその後が描かれたのは最後の1コマのみ。大学進学後、集まったときに撮ったと思われる写真だけでした。そこに彼らの関係の変化を匂わせるものはありませんが、笑顔で映る平と東は卒業後も縁が続いている事を感じさせます。
「タイラズマのスピンオフが見た過ぎる」「大学行ってから付き合うんかな…でもずっと友達のままでもいい…それがタイラズマ…」「あれはあれでタイラズマらしい終わり方だけどどうしてもその後が気になってしまう」「あの写真だけでいくらでもタイラズマのその後が妄想できる」など平と東の未来が気になって仕方がないファンが続出しています。
また、現在、連載完結を記念したエピソード人気投票が実施されており、「やっぱり谷と鈴木の始まりのエピソードに勝るものはない!」「私は一生ニッシと山田カップルを推し続ける!」「タイラズマ狂いなので!」と、ファンが続々とお気に入りのエピソードに投票中。
既にファンという方も、未読の方も、この機会に本作を読んで投票してみてはいかがでしょうか。改めて、『正反対な君と僕』完結、そしてアニメ化決定おめでとうございます! 阿賀沢紅茶先生、素晴らしい作品をありがとうございました!
1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。