「最後までハッピーにいられるように」という気持ちは常にあります――映画『はたらく細胞』山本耕史さん×仲里依紗さんインタビュー|筋肉痛や激痛と戦いながら挑んだ、キラーT細胞とNK細胞のアクション
「最後までハッピーにいられるように」という気持ちは常にありますね
ーーお芝居をするうえで、おふたりが大切にしていることを教えてください。
山本:バランスを見ながら、自分自身も楽しむことですね。あとは自分がストレスを感じないように、なるべく嫌だと思わずにやりたいと思っています。「ここはもう少し行った方がいいな」と感じたら行くし、「引っ込んだ方がいいな」と思ったら引く。僕自身はその現場を楽しくしたい人ですが、それも相手によって変わってきます。
僕とは役への没頭の仕方が違うタイプの役者さんの場合は、「あまりしゃべらない方がいいな」とか。自分のやりたいことを絶対に突き通すこともないですし、その場を楽しみつつ、どんなコラボレーションができるかを考えています。
山本:そういう意味では、今回も里依紗ちゃんと一緒にお芝居ができて良かったです。今回も大変な役なのに、意外と台本を見ていなかったよね(笑)。
例えば、初めての時代劇とかだったら、ほとんどの俳優はかぶりつくように台本を見るのに、里依紗ちゃんは雑談しながらアイスを食べていて……。
仲:食べていました(笑)。
山本:理想的な居方だよね。それこそ主役の方がそういう感じだと、「すごい!」と思います。
仲:嫌と思われていなくて、良かったです(笑)。
ーー先程、仲さんが撮影後は「キャー!」と言ってしまうとお話されていましたが、すぐに役柄から自分に切り替わる方なんだなと。山本さんも瞬時に切り替えられるタイプですか?
山本:どうなんでしょう、「キャー!」とは言いませんけど(笑)。明確にスイッチを入れる訳でもないし、役に入り込むとかもなくて。(仲さんに)どっちだと思う?
仲:スルッと行ってパーッといってスーッという感じです(笑)。
一同:(笑)。
仲:ピリついている山本さんは見たことがなくて、いつも周りを笑わせてくれています。
ーー仲さんはいかがでしょうか?
仲:自分の機嫌をどうやって取るかは意識していますね。すごく大変なシーンを撮ったり、撮影時間が長かったり、大変な日ってあるじゃないですか。そういう時にハッピーでいたいので、自分で如何に楽しくやれるかを考える感じですね。
この作品でも、最初にアクションの動画を見せられた時は絶望して「マジか……」と思ったんですけど、少しずつ「こうしたら楽しいな」というポイントを見つけていきました。「最後までハッピーにいられるように」という気持ちは常にあります。
[取材・文/宋 莉淑(ソン・リスク) 撮影/胃の上心臓]
映画『はたらく細胞』作品情報
あらすじ
高校生・漆崎日胡(芦田愛菜)は、父親の茂(阿部サダヲ)と2人暮らし。まじめな性格で健康的な生活習慣の日胡の体内の細胞たちは、いつも楽しくはたらいている。一方、不規則不摂生に日々を過ごす茂の体内では、ブラックな労働環境に疲れ果てた細胞たちがいつも文句を言っている。親子でも体の中はえらい違いだった。
仲良し親子のにぎやかな日常。しかし、その体内への侵入を狙う病原体たちが動き始める…。漆崎親子の未来をかけた、細胞たちの「体内史上最大の戦い」が幕を開ける!?
キャスト
(C)清水茜/講談社 (C)原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 (C)2024 映画「はたらく細胞」製作委員会 (C) 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. IMAX(R) is a registered trademark of IMAX Corporation.