『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』連載インタビュー第13回:糸師冴役・櫻井孝宏さん|グロテスクに響き合う、糸師兄弟の関係性とそれぞれのエゴ
2024年10月5日(土)より放送され、最終回を迎えた『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』。
過酷なセレクションを乗り越え、潔世一たちが挑んだ、U-20日本代表との史上最もイカれた大一番(ビッグマッチ)! 己のエゴを世界に刻み、自らの手で運命を変えるための、史上最もアツい戦い(試合)が遂に決着しました。
アニメイトタイムズでは、各話放送後にキャスト陣へのインタビューをお届け! 第13回は、糸師冴を演じる櫻井孝宏さんにキャラクターの活躍やラストを迎えた第2期の感想などをお伺いしました。
※本記事には、第2期第14話までのネタバレが含まれます。
士道龍聖とのタッグは「用法用量を守ったプレーでは生まれない強烈な化学反応」
ーー改めて、糸師冴というキャラクターを演じるうえで大切にしていることを教えてください。
糸師冴役・櫻井孝宏さん(以下、櫻井):異物感を出したかったのですが、こうしようああしようという意識がノイズのように感じられたので、できるだけ雑念のない頭でいようと思っていました。
ーー第2期では弟・糸師凛との掛け合いも多く、兄弟の複雑な関係性にスポットが当たっていました。そんな冴と凛それぞれについて、櫻井さん自身が「エゴい」と感じるポイントをお聞かせください。
櫻井:糸師冴の弟を殺してる感じと糸師凛の兄を殺そうとする感じがグロテスクに響き合っていて、歪な兄弟関係とそれぞれのエゴさがあるように感じられました。
ーー冴がブルーロック側から引き抜き、タッグを組むことになる士道龍聖の印象はいかがでしたか?
櫻井:超人的で変態的、独特の言語感覚と感情表現に目が行くキャラクターでした。彼のプレーは求愛行動のようです。
ーー第2期第10話で描かれるフリーキックにて士道と化学反応を起こす場面からの展開が特に印象的でした。こちらのシーンについて、櫻井さんが感じたことやアフレコ時に意識したことをお伺いできればと思います。
櫻井:士道龍聖だけに反応する劇薬フリーキックでした。用法用量を守ったプレーでは生まれない強烈な化学反応です。
演技的に過剰な味付けは必要ないと思ったので、いつもの冴より少しだけはっきりと輪郭を持たせるようなイメージで収録に臨みました。
ーー最後に、「ブルーロック VS. U-20 JAPAN」全体を振り返ってみての感想をお聞かせください。
櫻井:潔世一をはじめとする登場キャラクター全員に拍手を送りたい気持ちです。彼らのような体温で生きていないのでとても眩しく感じました。
個人的には絵心甚八の冷たく熱い言葉の数々が印象的で、新しい感覚を手に入れ続け、自分の挑戦を自分で見つけ続けられたらと思いました。
[インタビュー/笹本千尋 編集/小川いなり]
連載バックナンバー
『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』作品情報
あらすじ
いくぞ、才能の原石共よ
時代を変えるのは俺たち“ブルーロック(青い監獄)”だ──
日本をW杯優勝に導く世界一のストライカーを育てるため、
日本フットボール連合は“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクトを立ち上げる。
プロジェクトに招待されたのは300人の高校生。
しかも全員FW(フォワード)。
脱落すれば将来、サッカー日本代表へ入る資格を失うという極限状態の中、
選ばれし才能の原石たちは、ストライカーとしてのエゴを次々と覚醒させていく。
時に他人を蹴落とし、時に自らの進化を以て、過酷なセレクションを生き残ったのは35人。
エゴが渦巻く熱狂のサバイバルを乗り越えた彼らは、“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクトの存続を賭けて、U-20日本代表との史上最もイカれた大一番(ビッグマッチ)へと挑む!
今、己のエゴを世界に刻むため、自らの手で運命を変えるため、史上最もアツい戦い(試合)が始まる。
キャスト
糸師 凛:内山昂輝
凪 誠士郎:島﨑信長
雪宮剣優:江口拓也
乙夜影汰:河西健吾
烏 旅人:古川慎
蜂楽 廻:海渡翼
二子一揮:花江夏樹
蟻生十兵衛:小西克幸
千切豹馬:斉藤壮馬
我牙丸 吟:仲村宗悟
雷市陣吾:松岡禎丞
御影玲王:内田雄馬
馬狼照英:諏訪部順一
時光青志:立花慎之介
氷織 羊:三上瑛士
七星虹郎:波多野翔
剣城斬鉄:興津和幸
五十嵐栗夢:市川蒼
帝襟アンリ:幸村恵理
絵心甚八:神谷浩史
糸師 冴:櫻井孝宏
オリヴァ・愛空:日野聡
閃堂秋人:若山晃久
超 健人:笠間淳
狐里 輝:梶原岳人
若月 樹:坂泰斗
颯 波留:小野賢章
蛇来弥勒:白井悠介
仁王和真:佐藤拓也
音留徹平:土岐隼一
不角 源:小林親弘
士道龍聖:中村悠一
(C)金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会