麦わら一味が全員集合したジャンプフェスタ2025『ONE PIECE』ステージレポート｜フランキー役・矢尾一樹さんの魂を引き継ぐ新キャストと“スーパー”な卒業＆歓迎パーティーで大盛り上がり

2024年12月22日（日）に、千葉・幕張メッセにて開催された「ジャンプフェスタ2025」にて、『ONE PIECE』のステージが実施されました。

ステージには、モンキー・D・ルフィ役の田中真弓さん、ロロノア・ゾロ役の中井和哉さん、ナミ役の岡村明美さん、ウソップ役の山口勝平さん、サンジ役の平田広明さん、トニートニー・チョッパー役の大谷育江さん、ニコ・ロビン役の山口由里子さん、フランキー役の矢尾一樹さん、ブルック役のチョーさん、ジンベエ役の宝亀克寿さんと、麦わらの一味が全員集合。

卒業を発表した矢尾さんのセレモニーが盛大に行われ、フランキーの後任声優として発表された木村昴さんのサプライズ登場など、涙あり笑いありの感動的なステージとなりました。

本稿では、『ONE PIECE』のステージレポートをお届けします！

「真弓のスマホ写真館」でアニメ25周年を振り返る

海賊旗が風になびく音が会場に響き渡ると、バックライトに照らされながら麦わら一味が登場。大迫力の戦闘シーンを再現する原画ライブによって『ONE PIECE』ステージがスタートします。

大きな拍手と歓声に包まれながら、お茶目な挨拶やコール＆レスポンスで大いに盛り上げるキャスト陣。序盤から熱気に包まれる中、田中さんのタイトルコールで最初のコーナー「アニメ25周年を振り返る！真弓のスマホ写真館」へ。

ここでは、田中さんのスマホに収められたお宝写真を紹介しながら、アニメ25周年を振り返ります。最初にステージ画面へ映し出されたのは、連続テレビ小説「虎に翼」へ出演したときの姿。併せて、同ドラマに判事役として出演した平田さんの写真も映し出されました。

作品とはまったく関係ないように感じますが、朝ドラの作家さんもスタッフさんも全員『ONE PIECE』ファンとのこと。他の麦わら一味もいつか呼んでもらえるかもしれない……と期待に胸を膨らませます。

3月28日（木）に放送された「麦わらの一味のオールナイトニッポンGOLD〜アニメ『ONE PIECE』放送25周年SP〜」や、熊本復興プロジェクトとしてスタートした銅像を2日間の弾丸で巡った写真など、思い出エピソードとともに楽しく語り合う一幕も。

そのほか、「連続して放映されているTVアニメのDVD最多リリース数」でギネス記録に認定された「ONE PIECE DAY’24」、7月7日（日）放送の1111話収録時の記念写真も公開。『ONE PIECE』のアフレコ現場では、節目や記念日にケーキを用意してくれるそうで、このときのケーキには“ゾロ目記念”ということでゾロが描かれていました。

25周年の記念日となる10月20日（日）には、アニメ25周年記念作品「ONE PIECE FAN LETTER」を放送。麦わら一味のキャスト陣もカメオ出演しており、それぞれ演じた役柄について、ユーモアを交えて感想を語り合います。

続いてのコーナーは、第6回『ONE PIECE』ナレッジキング決定戦の表彰式です。『ONE PIECE』ナレッジキング決定戦とは、本作の世界を構成する全てを出題範囲とした全国一斉試験のこと。

一次試験を突破した二次試験の上位10名が、ジャンプフェスタ2025の会場で行われた頂上戦争に参戦し、決勝戦を勝ち抜いた“なつさん”が第6回『ONE PIECE』ナレッジキング決定戦の王者となりました。

紙吹雪を散らす大谷さんと宝亀さんの後に続いて、なつさんがステージに登場。チョーさんから優勝旗が贈呈されます。

見事優勝を勝ち取ったなつさんには、好きなキャラが選べる尾田先生描き下ろしのカラーイラスト入りサイン色紙と、好きなキャラクターからのお祝い言葉をプレゼント。麦わら一味の中でもゾロが昔から大好きだそうで、中井さんからお祝いの言葉を述べるセリフが届けられました。

涙あり笑いありの“スーパー”な卒業＆歓迎パーティー

ガラリと雰囲気が変わり、ステージ画面に映し出されたのは初登場時のフランキーのシーン。「フランキー！」と会場全員の掛け声によって、フランキー名場面集のスペシャル原画ライブが始まります。

ルフィたちとフランキーとの初めての出会いから仲間に加わった名シーンが次々と再現されていき、“鉄の海賊”ことフランキー将軍の登場シーン、必殺技“フランキーラディカルビーム”のシーンを、魂込めて披露した矢尾さんに会場からは大きな拍手が。

すでに、あちこちから鼻をすする音が聞こえてくる中、ここからは矢尾さんへの感謝と後任声優を歓迎するサンクスアンドウェルカムパーティの時間です。

矢尾さんの魂を引き継ぐ後任声優として発表されたのは……木村昴さん！　ステージにサプライズ登場すると客席からは歓声が沸き起こり、矢尾さんと熱い握手と抱擁を交わす姿でさらに拍手が大きくなります。

改めて、フランキーの後任声優として挨拶をする木村さん。フランキーの代名詞ともいえる「スーパー！」を矢尾さんが直伝すると、2人で決めポーズとともに披露します。

最後は客席のみなさんをバックに、麦わら一味全員でフランキーの「スーパー！」で記念撮影。キャスト陣のポーズもバッチリと決まります。

素敵な時間もあっという間に過ぎていき、ここで尾田栄一郎先生からのメッセージを田中さんが代読。「スーパー！」で始まった尾田先生のメッセージには、これまで長くフランキーを演じてきた矢尾さんへの感謝と、これから麦わら一味の一員になる木村さんへの歓迎の言葉、ファンのみなさんへの愛あふれた言葉が綴られていました。

なお、来年もいろいろな企画や発表を準備中とのこと。とうとうエルバフにやってきた原作では、ある男の登場で静寂が破られ、その他の海にも異変が起きるとか……アニメと併せて原作も要チェックです！

最後は、新メンバーの木村さんを交えた麦わらの一味から矢尾さんへ一言ずつ届けられます。仲間には変わりない、1回船に乗った人はみんな仲間、矢尾さんと過ごした時間が宝物など、感謝と愛が込められたメッセージで優しい空気感に包まれる会場内。

仲間になったからには尾田先生を“栄一郎”と呼ばなきゃいけないという平田さんからの無茶振りに、木村さんがタジタジで応える一幕も。

改めて矢尾さんから感謝の気持ちと力強いメッセージが述べられ、ジャンフェス恒例の「〜Family〜」をみんなで歌唱しフィナーレへ。

肩を組んだり、ハグをしたりと別れが惜しく、余胤にいつまでも浸っていたい気持ちがあふれるキャスト陣の姿に観客の涙も止まりません。さらに、尾田先生描き下ろしのスペシャルイラストがステージ画面に映し出されると、会場の熱気は最高潮に。

キャスト陣がはけた後、誰もいなくなったステージに矢尾さんが1人で登場し、端から端を移動しながら、ファンのみなさんへ最後のご挨拶。中央に戻ると、取り出した赤いパンツを床に置いてステージを去っていきました。

そして、入れ替わるように登場したのは木村さん。矢尾さんが残した赤いパンツを拾い上げ、自分の体にあてがいます。その姿からは、矢尾さんの魂を引き継ぐ強い決意が伝わってくるほど堂々と輝いていました。

フランキーがルフィの仲間になるきっかけとなった“赤いパンツ”が引き継がれていくというエモい演出に、場内からは今日イチの大きな拍手が沸き起こり、笑いと涙あふれるジャンプフェスタ2025『ONE PIECE』ステージは幕を閉じました。

充電期間に入っていたTVアニメ『ONE PIECE』エッグヘッド編は、2025年4月6日（日）より、新たな放送枠（日曜よる11時15分〜11時45分）に移動し、全国26局ネットに放送エリアを拡大して再開となります。

新たなキャストの木村昴さんをお迎えした、麦わら一味の航海をぜひお見逃しなく！

『ONE PIECE』について

著者は尾田栄一郎。「週刊少年ジャンプ」（集英社刊）1997年7月22日発売の34号より連載を開始し、2022年7月に連載25周年を迎えた。

コミックスの全世界での累計発行部数は、2022年8月時点で5億1000万部を突破（日本国内の累計発行部数は4億1000万部以上。海外では60 の国と地域で流通し、累計発行部数は1億部以上）。

Netflix世界独占配信の実写版「ONE PIECE」も大好評配信中。

東映アニメーションが制作するテレビアニメは1999年より、放送中。2024年10月20日(日)に放送開始から25年を迎えた。

またバンダイが販売する「ONE PIECE カードゲーム」は世界中で大変な人気を博す。バンダイナムコエンターテインメントが配信する「ONE PIECE バウンティラッシュ」は24年８月に全世界1億5,000万DL突破。2024年8月10日-11日には幕張メッセにてONE PIECE DAY'24 を開催。展示エリアとLIVE エリアの二つに分けてかつてない最大規模のイベントを行った。