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『ルパン三世 vs カリオストロの城』ルパン三世の愛車編【アニメイトで売っていない「モノ」を買いに行こう 第2回】

【アニメイトで売っていない「モノ」を買いに行こう 第2回】公開45周年記念上映が始まった『ルパン三世 vs カリオストロの城』映画内で活躍したルパン三世の愛車を買いに行こう!

 

ルパン三世の愛車=作画監督を務めた故・大塚康生さんの愛車
フィアット500Fこそルパンのクルマだ!

▲フィアット500の各モデル。

▲フィアット500の各モデル。

 
ルパンのフィアット500は、前期~中期にかけての「ひげ付きバッジ」、前ヒンジの後ろ開きドア、ハーフサンルーフ仕様の「テッド・アプリービレ」、丸型の小さなスピードメーターなどの特徴からシリーズの最多生産車であり、もっともポピュラーなタイプだったフィアット500Fだとわかります。モチーフとなった大塚さんが所有車両もこのタイプであったことから「ルパンの愛車=フィアット500F」と判断して間違いがないようです。

ボディカラーについては『Part1』に登場する薄い水色はフィアットの純正色として存在しましたが、『カリ城』に登場するバニライエローは新車時の設定はなく、これはあとからボディを塗装したものと考えられます。また、フィアット500Fのダッシュパネルはボディ同色のスチール剥き出しのものとなりますが、『カリ城』でルパンが乗っていた車両はグレーで塗装されており、こちらもノーマルの車両とは異なります。

エンジンに関しては工場出荷時には低出力の空冷2気筒の設定しかなく、ルパンの愛車のようなスーパーチャージャーの設定はありません。オーナーの中にはターボを追加したり、日本の軽商用車スバル・サンバーの4気筒エンジンやホンダ製の直列4気筒1600ccに換装したりして、高性能化を狙った例も存在しますが、改造には専門知識と高額な費用が掛かる上、もともと高出力エンジンの搭載を考慮した設計ではないため、無理なパワーアップは車両のバランスが崩れ、ピーキーな性格で運転が難しく、レーサー並みのドライビングテクニックを持人はともかく、一般のドライバーには危険なクルマになる恐れがあります。

ちなみに、ルパンのフィアット500は車内のレバーを引くことでエンジンフード(一般的なクルマのトランク部分)が上側に開きますが、これはレーシング・チューナーのアバルトが製作した車両の開き方であり、ノーマルのフィアット500は下開きとなります。

 

ルパンと同じフィアットが欲しいなら選ぶべきは500Fか500R
中古車相場は200~500万円ほど

▲フィアット500Fのインテリア。プリマ・セリエから続く丸型メーターに鉄板剥き出しのダッシュボード、ステッチのないシートやドアトリムが特徴になります。インテリアカラーは数種類ありました。最終型の500Rは中央のスイッチが3個から2個に減るだけで基本デザインは同じです。

▲フィアット500Fのインテリア。プリマ・セリエから続く丸型メーターに鉄板剥き出しのダッシュボード、ステッチのないシートやドアトリムが特徴になります。インテリアカラーは数種類ありました。最終型の500Rは中央のスイッチが3個から2個に減るだけで基本デザインは同じです。

 
以上の理由からメカニズムまで忠実に再現した完全なルパン仕様のフィアットを手に入れることは現実的ではありませんが、ノーマル車をもとに内外装をそれらしく仕上げたフィアット500を手に入れることは可能です。その場合、ベース車に適しているのはルパンが乗るとの同じフィアット500Fか、最終生産型の500R(ひげ付きバッジに付け替えることで外観は500Fとほぼ同じになります)でしょう。500D以前の初期型は、現存数が少なく、現在ではその希少性が評価されて良好な車両は500~800万円前後の高値で取引されています。また、ボディ形状がルパンのフィアットと異なるためベースモデルとして適しているとは言えません。アバルトやジャンニーニなどの当時のチューナーが手掛けたマシンは、その希少性からコレクターズアイテムとなっています。極めて高価な上、少ない排気量のエンジンから高出力を絞り出すチューニングが施されており、街乗りに使うには扱いづらく、繊細なセッティングが施されていることから、維持するには専門知識と手間とコストが掛かることから、あまり一般的な選択肢とは言えず、こちらもルパン仕様のベース車にあえて選ぶ必要はないでしょう。

現在、日本で流通台数が多いのはフィアット500F、500L、500R、そしてジャルディニラの4車種です。某大手中古車サイトを確認したところ2024年11月末現在で12台が販売されていました。そのほとんどが500Fと500Lになります。

 

▲フィアット500Lのインテリア。他のシリーズとは異なり、フィアット850と同じ横長のスピードメーター(燃料計付き)とプラスチック製のダッシュボードカバーが特徴です。また、シートにはリクライニング機能が備わり、シート地とドアトリムにステッチが入ります。ルパンのフィアット500とは外装以上に内装のデザインが異なります。

▲フィアット500Lのインテリア。他のシリーズとは異なり、フィアット850と同じ横長のスピードメーター(燃料計付き)とプラスチック製のダッシュボードカバーが特徴です。また、シートにはリクライニング機能が備わり、シート地とドアトリムにステッチが入ります。ルパンのフィアット500とは外装以上に内装のデザインが異なります。

 
中古車相場はモデルによる違いはほとんどありませんが、アニメの人気が国内市場にも影響しているようで、しいていればインテリアの拵えが異なるフィアット500Lとジャルディニラは同じコンディションの500Fを比較するとやや安くなります。「価格応談」としているものが多いようですが、実質的な取引価格は200~500万円程度となります。フィアット500は製造から半世紀近くが経過したクラシックカーということもあって、一般的な中古車とは異なり、走行距離や事故の有無はあまり関係なく、レストアが施された個体や、ボディにサビがなく、内外装が美しい状態をキープしており、メカニズムに正常に機能するコンディションの良いものほど高価になります。

また、国内に流通するフィアット500はイタリアと同じ左ハンドル仕様になります。右ハンドル仕様はイギリスやニュージーランドから輸入された車両がごくわずかに存在するだけです。左側通行の日本で使うぶんには右ハンドル車のほうが便利に思われるかもしれませんが、小さなフィアット500の場合、右ハンドル車はその構造上、ペダルレイアウトが車体中央にオフセットされるため、運転中は下半身を左側によじった少々窮屈な姿勢になります。そのことが中古車市場では嫌われて、同じコンディションの左ハンドル車に比べると中古車相場は50~100万円ほど安くなるようです。どうしても右ハンドル車が欲しい人は、そのことを承知した上で気長に探すことになります。

 

▲スポルトを除くフィアット500にはサンルーフが標準で備わります。初期型の500プリマ・セリエには「トランス・フォルマービレ」と呼ばれる開口面の大きなキャンバストップ仕様、500D以降は「テッド・アプリービレ」と呼ばれるハーフサンルーフ仕様となります。

▲スポルトを除くフィアット500にはサンルーフが標準で備わります。初期型の500プリマ・セリエには「トランス・フォルマービレ」と呼ばれる開口面の大きなキャンバストップ仕様、500D以降は「テッド・アプリービレ」と呼ばれるハーフサンルーフ仕様となります。

 
パワステやパワーウインドウ、カーオーディオなどはもちろん、エアコンやAT(オートマチック・トランスミッション)、シートベルトすら設定のない(フィアット500はシートベルトの設置が義務づけられる前に作られたクルマなので、シートベルトがなくても法律上は問題ありません)小型大衆車として考えると、フィアット500は高価に思われるかもしれません。しかし、このクルマは世界的に人気で、中古車相場は上昇傾向にありますので、「ルパンと同じクルマに乗ってみたい」と考えている人は早めに手に入れたほうが良いでしょう。

  

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