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『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』森田成一×杉山紀彰 対談インタビュー

『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』黒崎一護役・森田成一さん×石田雨竜役・杉山紀彰さん対談インタビュー到着! 相手のキャラクターを意識して、脳内で伝わる演技プランとは

『週刊少年ジャンプ』で連載され、シリーズ累計発行部数は1億3000万部を超えるなど、完結後も世界中で根強い人気を誇る剣戟バトルアクションコミック『BLEACH』。TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇ー相剋譚ー』の放送が終了するとともに、最終第4クールTVアニメ『BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-』の放送決定が発表され大きな話題となりました。

この度、黒崎一護役・森田成一さん×石田雨竜役・杉山紀彰さんの対談インタビューが到着しました!

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BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-
三界の存亡を賭けた戦いに、流れるのは血か涙か──《見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)》の第二次侵攻により《影の領域(シャッテン・ベライヒ)》へと変貌した瀞霊廷で、死神と滅却師(クインシー)の戦いは続く。奪われた卍解を取り戻し、反撃の狼煙を上げた護廷十三隊は、次々と星十字騎士団(シュテルンリッター)の聖章騎士(ヴェルトリッヒ)たちを撃破していく。そんな中、霊王宮での修業を終えて、新たな力を得た阿散井恋次、朽木ルキア、そして──黑崎一護が瀞霊廷に帰還する。再びユーハバッハに挑まんとする一護の前に立ちはだかったのは石田雨竜。引き絞った弓を向ける友の真意を問う一護に、雨竜が返したのは訣別の矢であった。ユーハバッハは雨竜と親衛隊を引き連れて遮魂膜を突破。遂に戦いの舞台は、不可侵の神域・霊王宮へと移る。不遜な侵入者を迎え撃つ王属特務・零番隊の五人。その驚異的な力の前に、ユーハバッハも親衛隊も敗れ去ったかに見えたが......真の戦い、真の絶望は今まさに始まらんとしていた。死神と滅却師、一護と雨竜、信念と決意──決して相容れぬ光と影は、紺碧の天空に相剋する。作品名BLEACH千年血戦篇-相剋譚-放送形態TVアニメシリーズBLEACH千年血戦篇スケジ...

黒崎一護役・森田成一さん×石田雨竜役・杉山紀彰さんの対談インタビュー到着!

──『BLEACH』で好きなキャラクターを教えてください。

石田雨竜役・杉山紀彰さん(以下、杉山):『BLEACH』は魅力的なキャラクターがたくさんいて一人に絞ることが難しいですが、「相剋譚」から選ぶとすれば京楽さんが印象的です。

黒崎一護役・森田成一さん(以下、森田):僕が一読者として、昔からかっこ良くて大好きなキャラクターは山本元柳斎重國です。でも、『BLEACH』のシリーズごとにそれぞれ印象的なキャラクターがいて、今回の「相剋譚」では杉山くんと同じく京楽がかっこいいなと思います。京楽の“キャラクター”としてのかっこ良さもありますが、かっこいいなと思う理由を突き詰めていくと、「大塚明夫さん(京楽春水役)がかっこいいんだ」と一声優として思います。

杉山:大塚さんが醸し出す“ダンディな色気”は、自分が年齢を重ねるごとに「すごいな」と気付かされます。

森田:将来あんな声を出したい……。

杉山:高いハードルですね(笑)。

森田:願望なので(笑)。大塚さんや速水さん(藍染惣右介役の速水奨さん)のような“ダンディな色気”がある声になりたい。

──『BLEACH』のセリフで惹かれたものを教えてください。

森田:マユリがザエルアポロに言った「百年後まで御機嫌よう」(コミックス34巻305話)というセリフに衝撃を受けました。言ってみたいセリフではありますが、現実の世界では、“いつ使えるのか”は全然わかりません(笑)。

杉山:(笑)。

森田:「相剋譚」で挙げると、護廷十三隊が「真世界城」へ向かって走る前に「それじゃあ、みんな行くよお」と発する京楽のセリフが好きです。それは明夫さんの声の発し方に惹かれました。今までの京楽であれば、落ち着いた雰囲気で、声のトーンをだんだんと下げていくのかなと思うんです。

でもそのときのセリフは語尾が上がる、周りを鼓舞するような発し方になっていて、今までの京楽にはない言い回し。セリフを聴いた瞬間、視聴者の方々もその場にいた護廷十三隊と同じ気持ちになれたのではないかなと思います。そして鬼道の『黒棺』。完全詠唱したくなります。他にも好きなセリフは数え切れないくらいたくさんあります。

杉山:僕もたくさんあるのですが、「相剋譚」だとナックルヴァールの「致命的だぜ」というセリフが好きです。

森田:それもいいよね!すごく良かった。

──他のキャストさん、制作のスタッフさんに同様の質問を伺うと、「俺以外の誰かにできたとしても 俺がやらずに逃げていい理由にはならねえんだよ!」(コミックス68巻618話)という一護のセリフを挙げられた方が多かったのが印象的でした。森田さんは、このセリフを演じるときに意識したことはありましたか?

森田:そういったヒーロー然としたセリフは、逆に“演技しない”ことを心がけています。セリフのどこかに力点を置いて口にすると、あざとく聞こえる気がして。一護本人は意識してそのセリフを発したわけではなく、思ったことをそのまま言葉にしている自然発生的に出てくる言葉だと思うので、僕も一護として“当たり前に言う”ようにしました。

杉山:そういうのは結構ありますよね。制作陣や観ている方からすると重要なシーンでも、演じる側が決め込むと逆に不自然になってしまうので演者目線ではあえてそのときの流れに任せて演じるほうがいいときがあります。だから、放送された後に「あのシーン良かったです!」と感想をいただいても、「どんなシーンでしたっけ?」と覚えていないことが多々あります(笑)。

森田:そういう“流れ”で演じるシーンは、共演者の力がものすごく大事で大切です。演じるキャラクターを完全に自分の中に落とし込んでいても、現場で他の共演者と交じり合うと、自然と自分の中にはなかったものが出てきたりするんです。

──他にも“流れ”で演じたシーンはありますか?

森田:第40話の杉山くんと一緒に収録した、一護と雨竜の口喧嘩のシーンや屋上で会話する回想シーンは、まさに“流れ”で演じたシーンでした。

杉山:斬撃を飛ばしたり、弓を撃ったり、殴られたりするアクションシーンは、“このセリフを強めに発しよう”など、ある程度演技プランを考えることができます。ただ、セリフの掛け合いがメインのシーンは、お互いに相手ありきとなるシーンなので、“ニュアンスの強さ”や“温度感”など、その場で相手の演技を受けて変えていきます。

本番前のテストを終えると、監督さんなどを交えた第三者目線の意見を聞きながらイメージを調整していきます。ただ、一緒に収録している演者さんとは、「ここはこういう感じに演じよう」というような話し合いや相談はしません。

森田:あのときって不思議な感覚だよね!テストが終わってから本番までの空き時間で、みんな相手の頭の中を読み合っている。

杉山:そうですね。

森田:それはイヤらしい駆け引きとかの読み合いではなく、「テストではこのぐらいだったから、本番ではもっと来るだろう」とか、相手の熱量や制作陣からの指摘の内容から判断して、変化がなんとなくわかるんです。

杉山:他の方が受けたディレクションを踏まえてどのように修正されるのかを想像して、自分のキャラクターのポジションや心情の表現具合を変えて。

森田:その変化は相手に伝えるわけではなく自分の頭の中で考えているだけなのに、本番でそれぞれが合致するから気持ち悪いな(笑)。

杉山:“褒め言葉”ですよね(笑)?

森田:そうですそうです(笑)。

杉山:わかります。

──第2クールから第3クールになって、新たに演じ方を変えた部分はありますか?

森田:約20年間黒崎一護を演じて、20年前に一護の声として出したかったけど出せなかった声、これはまだ理想とする声ではありませんが、それでもそれが今、少し出せるようになりました。それが中低音の少し下の音です。「千年血戦篇」に入ってからはその声で演じていました。

ただ、そこからも声は微妙に変えていて、「相剋譚」は、逆に一番初めの頃の一護に近い声で演じました。第40話で一護と雨竜が口喧嘩をするシーンがありますが、そのシーンは空座町で初めて一護と雨竜が対峙したときと近い声での演技になったと思います。

でも、今回の口喧嘩のシーンはハッシュヴァルトが目の前にいます。なので、完全に“一護対雨竜“という構図にしてしまうとハッシュヴァルトが遠い存在で、“明確な敵を目の前に無視をする”という見え方になりかねないので “雨竜に対して攻撃的な口調を使っているけれど、その攻撃している矛先は雨竜ではない”ということを意識しました。それができるのは、初めの頃の高音域の声かなと。

杉山:先ほども言いましたが、最後に雨竜の本心が明かされるまで「本当に滅却師サイドについてしまったのではないか」という風にも感じられるように演じました。そんな中、森田さんが仰った、一護に声を荒らげるシーンでは、どこまで感情を表現していいのかすごく考えました。そこは前後の感情の変化と繋がるようにテストから何回か録り直したことを覚えています。

──これまでの一護と雨竜の関係性を言葉で表すなら、なんと表現しますか?

森田:初期の頃では“死神と滅却師”という相反するものを持っていた二人に、“背中合わせ”という一つのキーワードがありました。でも「千年血戦篇」から一護の過去も明かされて、“背中合わせ”という言葉では収まらなくなったと思います。

“背中合わせ”という言葉を聞くと完全に相反するものをイメージされると思いますが、僕は “合わせ”という言葉の部分の方が大事だと考えています。なぜなら相反している状態でも背中はくっつき合っている、ですので“共同体“のようなものをイメージしています。その触れ合っている背中からお互いに一緒に感じているものがある。ただ、その共通に感じているものが何なのかはわからないというところを、言葉で表現するのは難しいです。

周りからすると端的に“友達”という関係性に見えるかもしれませんが、一護と雨竜の関係性を“友達”という言葉だけで表現してしまうと、あまりにも安い関係に見えてしまうなと思います。

杉山:適切な言葉が見つからないですよね。

森田:そう、難しいし演じている僕たちもわからないと思います。関係性を言葉にするのは、雨竜だけじゃなくて、他の現世組だったり、護廷十三隊だったり、誰との関係をとっても難しいです。『BLEACH』はキャラクター同士の関係を言葉だけで表すと必ず何か足らなくなってしまうと思うので、言葉にできないことが『BLEACH』の物語の骨子として描かれているのではないかな、と。そしてそれが「相剋譚」のオープニングテーマの『言葉にせずとも』というところにも繋がっているのではないかなと思います。

──最後に、アニメ公式サイトを訪れたファンに一言お願いします

森田:「相剋譚」は、映像面のクオリティだけでなく、バトル自体もハイレベルな戦闘が各所で起きていますが、その過程でキャラクターそれぞれの“込められた想い”が紐解かれていったクールになったのではないかと思います。

一方で、第3クールを最後まで視聴された方は、第3クール全体での“相剋”から、他人と自分との相剋、自身の中の解決できないところでの相剋、そういった、もやもやした気持ちも残っているかと思います。ですが、それは本当の最終章となる第4クールを見終わったときに爽快感に変わるのではないかと思います。

僕個人の予想としては、爽快だけでは終わらない気もしますが……(笑)。とにかく、もやもやした気持ちが最後の結末を迎えるエネルギーになっていたらいいなと思います。「千年血戦篇」のシリーズが始まってから分割4クールの内、3クール目までが終わりましたが、僕は全然終わった気がしなくて、まだまだ始まったばかりだと思っています。第4クール、そしてこれからの『BLEACH』をさらに楽しみにしていただけたらなと思います。

杉山:ここまでご覧いただいた方はご存知かと思いますが、「相剋譚」は久保先生監修のもとで設定やエピソードが、本当にたくさん盛り込まれたクールになったと思います。そんな中、ようやく雨竜が滅却師側についた理由なども明かされて、物語としては転換期を迎えた状態で終わりました。第4クールでも制作陣と先生が練り込んだエピソードがどれだけあるのか、『BLEACH』の一読者として楽しみです。

また、原作で描かれた部分に関しても、漫画で表現されたシーンがアニメーションになると「こんなに世界が広がるのか」「動画だとこういう動きをみせるのか」など、映像になったときに新たに感じ取れる部分がたくさんあったと思います。それは第4クールも同様で、みなさんの期待を裏切らないシリーズになるのは間違いないので、これまでと同様の超絶クオリティをご期待の上、お待ちいただけたらなと思います。

▼フルバージョンは公式サイトをチェック!
https://bleach-anime.com/special/interview03/

TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』作品情報

イントロダクション

最後の聖戦、迫る――。

『週刊少年ジャンプ』で連載され、シリーズ累計発行部数は1億3000万部を超えるなど、完結後も世界中で根強い人気を誇る『BLEACH』。

2004年10月より放送を開始したTVアニメは、これまでに360話以上が制作され、長編劇場アニメも4作を数える。

そしてついに、シリーズの最終章“千年血戦篇”のアニメプロジェクトの幕が上がる

監督とシリーズ構成は、数々の作品で卓越したビジュアルセンスを発揮してきた田口智久。

キャラクターデザインの工藤昌史、音楽の鷺巣詩郎は、最初期からアニメ『BLEACH』を支え続けるオリジナルメンバー。

アニメーション制作もこれまでのシリーズ同様、studio ぴえろが担当する。

まさしく「最終決戦」にふさわしい実力派スタッフ陣で挑む、ファイナル・シリーズ。

はたして、黑崎一護がたどり着くのは――。

第3クールストーリー

三界の存亡を賭けた戦いに、流れるのは血か涙か──

《見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)》の第二次侵攻により《影の領域(シャッテン・ベライヒ)》へと変貌した瀞霊廷で、死神と滅却師(クインシー)の戦いは続く。

奪われた卍解を取り戻し、反撃の狼煙を挙げた護廷十三隊は、次々と星十字騎士団(シュテルンリッター)の聖章騎士(ヴェルトリッヒ)たちを撃破していく。

そんな中、霊王宮での修業を終えて、新たな力を得た阿散井恋次、朽木ルキア、そして──黑崎一護が瀞霊廷に帰還する。

再びユーハバッハに挑まんとする一護の前に立ちはだかったのは石田雨竜。

引き絞った弓を向ける友の真意を問う一護に、雨竜が返したのは訣別の矢であった。

ユーハバッハは雨竜と親衛隊を引き連れて遮魂膜を突破。遂に戦いの舞台は、不可侵の神域・霊王宮へと移る。

不遜な侵入者を迎え撃つ王属特務・零番隊の五人。その驚異的な力の前に、ユーハバッハも親衛隊も敗れ去ったかに見えたが......

真の戦い、真の絶望は今まさに始まらんとしていた。

死神と滅却師、一護と雨竜、信念と決意──決して相容れぬ光と影は、紺碧の天空に相剋する。

スタッフ

原作・総監修:久保帯人「BLEACH」(集英社 ジャンプコミックス刊)
総監督:田口智久
監督:村田光
シリーズ構成:田口智久、平松正樹
キャラクターデザイン:工藤昌史
総作画監督:長谷川亨雄、小松原聖、高柳久美子
アクション・エフェクト作画監督:酒井智史、橋本敬史、若林厚史
美術監督:谷岡善王
美術設定:天田俊貴
色彩設計:合田沙織
編集:三嶋章紀
撮影監督:山田和弘
CG監督:佐々木俊宏、後藤和史
チーフ演出:陳達理
音楽:鷺巣詩郎
音響監督:長崎行男
音響制作:ザック・プロモーション
アニメーション制作:PIERROT FILMS

※「PIERROT FILMS」とは
株式会社ぴえろのアニメーション制作の新ブランド。「心を熱く震わせるアニメーションを作る」をモットーにこれまで以上にクオリティの高いアニメーション制作を目指している。詳しくはこちらをご確認ください。

第3クール主題歌

オープニングテーマ:SIX LOUNGE「言葉にせずとも」(Epic Records Japan)
エンディングテーマ:水槽「MONOCHROME」

キャスト

黑崎一護:森田成一
井上織姫:松岡由貴
茶渡泰虎:安元洋貴
志波岩鷲:高木渉
朽木ルキア:折笠富美子
阿散井恋次:伊藤健太郎
浦原喜助:三木眞一郎
四楓院夜一:ゆきのさつき
京楽春水:大塚明夫
涅マユリ:中尾隆聖
浮竹十四郎:石川英郎
伊勢七緒:生天目仁美
涅ネム:釘宮理恵
ユーハバッハ:菅生隆之
石田雨竜:杉山紀彰
ユーグラム・ハッシュヴァルト:梅原裕一郎
ペルニダ・パルンカジャス:島田敏
アスキン・ナックルヴァール:武内駿輔
ジェラルド・ヴァルキリー:小山剛志
リジェ・バロ:日野聡
バズビー:小野友樹

公式サイト
公式X(@BLEACHanimation)
(推奨ハッシュタグ:#BLEACH)
公式Instagram
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(C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ
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