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声優・春瀬なつみが『メダリスト』いのりに感化された熱意【第1話放送後インタビュー】

私も中途半端な役作りで臨むわけにはいかない――挑戦し続けるいのりの熱意で自身もスケートをリスタート|『メダリスト』春瀬なつみさんインタビュー【後編】

光との掛け合いはいのりとの関係性を大事に

――今後はいのりのライバルとなる人物も登場するかと思います。春瀬さんが注目しているキャラクターは?

春瀬:狼嵜光です。これまでライバルらしい相手がいない天才少女として参加した大会は全て表彰台のトップに上っているような子なのですが、いのりはそんな光をライバルだと定めて頑張っていきます。

同世代で光には勝てないような風潮がある中で、いのりは初級なのに光に勝ちたい、と光だけを見て頂点を目指します。光もそんないのりに刺激を受けて、いつかいのりと一緒に試合に出たいと言ってくれます。

光はそんな天才少女ですが、普通の女の子でもあるんです。市ノ瀬さんのお芝居も本当に素敵で、光はどんな声になるのだろうと思いながらアフレコ現場に行ったら、ピュアでまっすぐな、いい意味で普通の女の子でした。けれど、ひとたびスケート靴を履いてリンクに出ると、人が変わったかのような演技をされていて。

そんな光がどんな選手になっていくのか、私もいちファンとして楽しみにしています。いのりと光の対決は実現するのか、凄くワクワクする展開になると思います。

――そんな光と掛け合う時に、どんなことを意識しているかを教えてください。

春瀬:いのりはあまり人と喋るのが得意ではなく、人見知りや内気な部分がまだ出てしまいます。そんないのりも、光の芯を感じさせる部分にこのままじゃダメなんだと気づかされて。光はそうやっていのりを引っ張ってくれる存在なので、憧れのような気持ちは大事にしています。

だけど、憧れだけでは終わらせられない。それと同時に負けたくないという気持ちは常に心の底に置きつつ、光の発言にはっとさせられたりする。その内に、いのりが光もまだ凄い選手になるために頑張っている最中なんだと気づいていて。

同じ子どもで実力差はあるものの、スケートを始めたばかりのいのりならではの気付きでもあるので、彼女たちの関係性は大事にしながら掛け合うよう心がけています。

挑戦するいのりを見て「中途半端な役作りで臨むわけにはいかない」

――ここまでお話を伺っていると、スケートについてかなりお詳しいように思うのですが、ぜひ春瀬さん自身のスケートとの出会いもお話いただけないでしょうか?

春瀬:最初にフィギュアスケートを楽しいと思った記憶は浅田真央選手が最年少でグランプリファイナル優勝を決めた試合を見た時です。
スケートが楽しくて大好きなんだ、という想いが体中から溢れているかのようなスケーティングが本当に素敵で、なんて魅力的な選手なのだろうかと思いました。そんな浅田選手が他の日本の選手たちやライバルのキム・ヨナさんなど各国の選手たちと切磋琢磨しながら、2010バンクーバーオリンピックの舞台で活躍されている姿も印象に残り、フィギュアスケートが大好きになり、それから15年くらいスケートファンを続けています。

好きになってから日本国内外の他の大会も見ていく内に、ジュニア選手にもとっても魅力的な選手が多いことに気づいてジュニアやノービスの選手も応援していくようになりました。

――それこそ第1話冒頭でいのりが暗い部屋で食い入るようにスケートを見るシーンがありましたが、似たような体験をされているんですね。

春瀬:私も実際に海外の試合を家で見る時は深夜だったこともあったので、親にバレないよう暗い部屋でこっそり見ている姿はちょっと似ているかもしれません(笑)。

――実際にスケートをやってみたこともあるのでしょうか?

春瀬:高校生の頃に、独学みたいな感じでスケートリンクに通っていた時期があります。なかなか自分ひとりでは上達が難しく、滑るのは楽しいけれどできることは少ないなと思いながら自分なりに研究をしていました。

アニメ『メダリスト』に関わることが決まってから、改めてスケートを習い始めて1年くらいが経ちました。この経験をアフレコにも活かせたらと思ってのことでしたが、氷に乗っている時のバランス感覚やそこで力を入れると逆に進まなかったりする、そんな体験をした時の自分をアフレコでも再現できるよう心がけました。

――改めてスケートを習うというのはすごいですね。

春瀬:やっぱり原作の第1話掲載時から大好きな作品ですし、フィギュアスケートを題材としていることもそうですが、無謀だと言われる目標にいのりたちが諦めずに挑戦する姿を見て、自分も中途半端な役作りで臨むわけにはいかないと思ったんです。だから私もいのりや司先生の熱意に持ち上げてもらっているなって思っています。

TVアニメ『メダリスト』作品情報

ON AIR

2025年1月4日より毎週土曜深夜1時30分~ テレビ朝日系全国24局ネット“NUMAnimation”枠で放送開始!
CSテレ朝チャンネル1:1月5日より毎週日曜夜9時00分~
BS朝日:1月6日より毎週月曜夜11時24分~

STREAMING

ディズニープラス「スター」にて単独最速配信開始!
ディズニープラス「スター」:1月4日より毎週土曜深夜2時00分~
その他サイトも1月9日より毎週木曜深夜2時00分~以降、順次配信予定

『メダリスト』とは?

漫画『メダリスト』は昨年、「次にくるマンガ大賞2022」にてコミックス部門1位の受賞をはじめ、第68回(2022年度)「小学館漫画賞」一般向け部門、さらには漫画のキャラクターを讃える漫画アワード「マガデミ―賞2022」主演女優賞を主人公・結束いのりが受賞する等、著者デビュー作にして数々の賞を受賞している話題作。

イントロダクション

スケーターとして挫折した青年・明浦路司が出会ったのは、フィギュアスケートの世界に憧れを抱く少女・結束いのり。

リンクへの執念を秘めたいのりに突き動かされ、司は自らコーチを引き受ける。

才能を開花させていくいのりと、指導者として成長していく司。

タッグを組んだ二人は栄光の“メダリスト”を目指す――!

STAFF

原作:つるまいかだ(講談社「アフタヌーン」連載)
監督:山本靖貴
シリーズ構成・脚本:花田十輝
キャラクターデザイン:亀山千夏
総作画監督:亀山千夏、伊藤陽祐
フィギュアスケート振付:鈴木明子
フィギュアスケート監督・3DCGディレクター:こうじ
3DCGビジュアルディレクター:戸田貴之
3DCGアニメーションスーパーバイザー:堀正太郎
3DCGプロデューサー:飯島哲
色彩設計:山上愛子
美術監督:中尾陽子
美術設定:比留間崇、小野寺里恵
撮影監督:米屋真一
編集:長坂智樹
音楽:林ゆうき
音響監督:今泉雄一
音響効果:小山健二
アニメーションプロデューサー:神戸幸輝
アニメーション制作:ENGI

オープニング主題歌:米津玄師「BOW AND ARROW」
エンディング主題歌:ねぐせ。「アタシのドレス」

CAST

結束いのり:春瀬なつみ
明浦路司:大塚剛央
狼嵜光:市ノ瀬加那
夜鷹純:内田雄馬
鴗鳥理凰:小市眞琴
鴗鳥慎一郎:坂泰斗
三家田涼佳:木野日菜
那智鞠緒:戸田めぐみ
大和絵馬:小岩井ことり
蛇崩遊大:三宅貴大
鹿本すず:伊藤彩沙
高峰瞳:加藤英美里

公式サイト
公式X(@medalist_PR)

原作情報

『メダリスト』
第1巻~第11巻好評発売中!

(C)つるまいかだ/講談社

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