この記事をかいた人
- おかもとみか
- 2021夏デビューのオトナ女子新人ライター。ミドル層の男性声優さん関連記事を書くことが多いです。
猫猫が生まれ育った花街の妓楼「緑青館」には、一晩の酌で1年分の給金が消えると言われるほど人気の高い妓女が3人います。
🍃『#薬屋のひとりごと』🍃
— 『薬屋のひとりごと』アニメ公式 (@kusuriya_PR) October 20, 2023
放送開始までに
キャストコメントを振り返り🖊
梅梅 役 #潘めぐみ
白鈴 役 #小清水亜美
女華 役 #七海ひろき
【✨放送まであと1日✨】
📺10/21(土)25:05~📺
日本テレビ系にて順次全国放送https://t.co/BIGk614djX pic.twitter.com/TqyBAQjYT5
そんな「三姫」にもそれぞれ象徴する花があるようです。
先ほどご紹介したオープニング映像には、四夫人を表わすような花のあと、「梅」「菊」「コブシ」が登場しており、こちらが「三姫」の象徴の花だと思われます。
碁で客を楽しませる才能を見せる梅梅は、妓女になる前の見習いとも言える「禿(かむろ)」時代に、猫猫を生んだ妓女の下についており「姉さん」と呼び慕っていました。
それが縁となり、猫猫の実父・羅漢が緑青館を訪れた際は常に梅梅が対応をしています。そんな梅梅ですが、名前の通り「梅」が彼女を象徴する花なのでしょう。
このあとBパート✨
— 『薬屋のひとりごと』アニメ公式 (@kusuriya_PR) December 23, 2023
最後までお楽しみください!
放送後にこちらのアカウントから
大切なお知らせも…🔔#薬屋のひとりごと pic.twitter.com/UKY3rervph
緑青館「三姫」の筆頭でもある白鈴は、舞踏が得意な妓女です。
🍃『#薬屋のひとりごと』🍃
— 『薬屋のひとりごと』アニメ公式 (@kusuriya_PR) March 2, 2024
ご覧いただいた皆様ありがとうございました!
次週もお楽しみに✨
📺第22話は3/9(土)24:55~
日本テレビ系にて順次全国放送!
*地域によりOA時間が異なります。
▼放送・配信情報https://t.co/pRQoM2rwND pic.twitter.com/b0wMNANdOM
アニメ『薬屋のひとりごと』ではまだこれといったエピソードが出ていない女華ですが、彼女は二胡のような弦楽器を得意として芸を売る妓女です。
客前に出る時に赤い衣装をまとっていることからも、赤い花が女華の象徴のようです。そして、描かれている赤い花は「菊」のように思われます。
「菊」の花言葉は「高貴」「高尚」「高潔」。
女華は、妓女でありながら大の男嫌いでもあります。一見の客とは言葉も交わさないほどで、その様子は「高尚」「高潔」であると言えます。
そんなところも彼女の魅力であり、猫猫の生みの母「鳳仙」のように、妓女らしくないそうした部分に魅力を感じるお客さんも多いのでしょう。
これまで女性たちを象徴するような花について考察して来ましたが、アニメ『薬屋のひとりごと』ではそれぞれのエピソードについても印象的な花が描かれている場面がとても多い作品です。
ここでは、中でも印象的に取り扱われている花とそのエピソードについてご紹介していきます。
皇帝の跡継ぎを生むために入内したものの、手柄を立てた武官への褒賞になるという、いわゆる「払い下げ」のような「下賜」が決定した中級妃のエピソードです。
妃の名でもある「芙蓉」は、昼と夜とで色が変化する花です。
その名のように芙蓉妃は、昼の素朴な雰囲気とは真逆に、夜は夢遊病者のように自分の宮を抜け出し、高い壁の上で美しく舞い踊ります。
そんな芙蓉の花言葉は「繊細な美」「しとやかな恋人」。
猫猫の推理通り、皇帝の「お手付き」とならず、出身国の幼なじみでもあった武官と結ばれた芙蓉妃。そこに至るまでの長い道のりはとても繊細で、美しい愛だったことでしょう。
とある妓楼で妓女と客の心中を思わせる事件が発生し、一時的に里帰りしていた猫猫がその対応をするこのエピソード。その妓楼の部屋には「ホトトギス」という花が飾られていました。
「ホトトギス」の花言葉は「秘めた思い」「永遠にあなたのもの」。
恋愛の末、心中を図ったと思われる妓女の「永遠にあなたのもの」という心情を表わしているようにも見えましたが、猫猫の推理から浮かび上がったものは「秘めた思い」。
妓女を裏切ろうとした客を、心中に見せかけて殺そうとしたのではないかという、ゾッとするようなエピソードとなっています。
園遊会での毒殺未遂事件から続く謎が解明された回。たまたま発覚した里樹妃のアレルギー体質というひょんなことから、阿多妃が子を失った真相が判明するという、猫猫の推理が冴え渡るエピソードです。
ここで登場するのは「石榴(ざくろ)」の実。石榴の実にも「愚かしさ」「結合」という花言葉があります。
原因が異なるとはいえ、同じく子を失った阿多妃と梨花妃。どちらも、無知ゆえの「愚かしさ」が招いた結果でもありました。
猫猫の出生の秘密と、変人軍師・羅漢の関係性が明らかとなるエピソード。そこには、羅漢が壬氏に難題として吹っかけた花「青い薔薇」が描かれました。
「青薔薇」の花言葉は、「不可能」「存在しない」。
事実、猫猫も存在しない花とされている青い薔薇を作るべく、日夜奮闘を繰り広げています。現在の技術では可能となった花も、猫猫たちの世界ではまだ不可能なもののひとつでした。
努力の末、青い薔薇を作ることに成功した猫猫は、羅漢に対し「枯れた青薔薇」を送っています。そのメッセージ性に気づくかどうかは猫猫の興味の範疇外でしたが、結果的に羅漢はもう会うことが「不可能」だと思っていた女性「鳳仙」と再会を果たしました。
いかがだったでしょうか。何気なく描かれているように見える花などにも、実は物語に関わるような意味が含まれている本作。注意深く見ていくと、また新たな発見があるかもしれません。
2025年1月からは第2期が2クールで放送開始となります。猫猫が今度はどんな事件や謎に遭遇し、どういう解決に導いていくのか──目が離せませんね。
◆[文/おかもとみか]
2021夏から駆け出した新人ライター。大人になってから乙女ゲームに触れたことがきっかけで、男性声優さんに興味を持ち、本格的にアニメを見始めた文学部出身のオトナ女子。初めての乙女ゲームは『ときめきメモリアルGirl's Side(1st)』。作品などの聖地巡礼やコラボカフェも好き。ミドル層の男性声優さんやKiramuneレーベルについての記事を書くことが多いです。
作品名 | 薬屋のひとりごと 第2期 |
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放送形態 | TVアニメ |
シリーズ | 薬屋のひとりごと |
スケジュール | 2025年1月10日(金)〜 日本テレビ系にて |
キャスト | 猫猫:悠木碧 壬氏:大塚剛央 高順:小西克幸 玉葉妃:種﨑敦美 梨花妃:石川由依 里樹妃:木野日菜 小蘭:久野美咲 子翠:瀬戸麻沙美 ナレーション:島本須美 |
スタッフ | 原作:日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス刊) キャラクター原案:しのとうこ 総監督・シリーズ構成:長沼範裕 監督:筆坂明規 副監督:中川航 脚本:柿原優子 千葉美鈴 小川ひとみ キャラクターデザイン:中谷友紀子 美術監督:髙尾克己(ARED) 色彩設計:相田美里 CGI ディレクター:永井有 撮影監督:鈴木麻予(T2 studio) 編集:今井大介 音響監督:はた しょう二(サウンドチームドンファン) 音楽:神前暁 Kevin Penkin 桶狭間ありさ アニメーション制作:TOHO animation STUDIO×OLM 製作:「薬屋のひとりごと」製作委員会 |
主題歌 | OP:「百花繚乱」幾田りら ED:「幸せのレシピ」平井大 |
公開開始年&季節 | 2025冬アニメ |
電子書籍 |
『薬屋のひとりごと(スクウェア・エニックス)』電子書籍(コミック) 『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~(小学館)』電子書籍(コミック) 『薬屋のひとりごと』電子書籍(ラノベ) |