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冬アニメ『想星のアクエリオン』声優陣が語る感情が欠落したキャラを演じる難しさ

冬アニメ『想星のアクエリオン Myth of Emotions』花守ゆみりさん×小市眞琴さん×豊崎愛生さんインタビュー| 今回の『アクエリオン』は“慎ましい”!? 感情が欠落したキャラクターを演じる難しさが語られる

 

江の島の実写映像を見ながら演技する、キャスト陣も未体験のアフレコ

──先ほど少し話題にも出ましたが、本作の舞台である江の島に実際に行かれたことはありますか?

花守・小市・豊崎:あります!

──実際に行ったことがあると、やはり演じる際のイメージの助けになるんでしょうか。

花守:それもありますし、今回ってちょっと収録が特殊で、本物の江の島のいろんな場所で、アクターさんが実際に演技をされている映像に声を当てるという方式だったんです。

なので収録でも、私自身が見たことある景色が何度も出てきて。風が強い場所ならアクターさんがものすごい風に吹かれていたり、実在の場所を舞台にしているからこそのリアリティみたいなのを感じながら演技するっていう、不思議な経験をさせていただきました。

小市:灯台とかすごいんですよ。もう風があまりにも強すぎて、風の音に声が負けそうになっているくらいで、「これくらい風が強いんだから、声量はこれくらい必要だよね」みたいなことを考えて演技できたりもして、収録は楽しかったですね。

 

 
花守:ただ、スタッフさんからのディレクションとして、現地で芝居をしてくださっているアクターさんに合わせるのではなく、ちゃんと自分たちのラインでのお芝居を作ってください、ということは、ずっと言われていました。

豊崎:私も、今まで経験したことがないタイプの収録でしたね。ちょっと吹き替えの収録っぽさもありましたけど。

小市:ただ、見えるお芝居に合わせてはいけないっていうのは吹き替えと違っている部分だったので、そこはすごく難しかったです。

──確かに、意識するなと言われても、どうしても映像があるとそれに引っ張られそうになりますよね。

花守:そうなんです。なまじ吹き替えの感覚が頭にあると逆に難しくなっちゃったりもして、1話の収録は「これでどうやってアフレコすればいいんだろう」ってところから始まっていたくらい、最初は戸惑いましたね。

 

 

──『アクエリオン』シリーズは、“転生”が重要な要素になることが多いですが、“転生”を題材とした作品への思い出ってありますか?

花守:私、小学生の頃に図書室に『火の鳥』が置いてあって、夢中になって読んでいた時期があったんですけど、自分が読みたかった巻がずっと借りられていて(笑)。いつになっても返却されないので先生に言ったりしたくらいだったんですけど、半年くらい掛かってやっと戻ってきて読めたっていう思い出はあります。

──図書室あるあるですよね。漫画は特に人気でした。

花守:私以外の子も読んでいたので、買い直されたものなのか、本当に返ってきたのかは今も分からず仕舞いなんですが、私は後にも先にも『火の鳥』が一番ハマった転生モノだったと思います。

豊崎:私はやっぱり、『ぼく地球(ぼくの地球を守って)』ですね。子どもの頃に見たので、なんかすごく大人っぽいアニメだったなっていう印象があります。今は転生モノも本当にたくさんありますけど、あの頃が第一次ブームって感じでしたよね。

──そうですね。自分もちょうどその世代なので、当時転生とか前世とかが一つのブームみたいになっていたのはよく覚えています。

豊崎:『ぼく地球』は、主人公の亜梨子ちゃんがめちゃくちゃかわいくて、物語もすごくロマンチックで、大人になってから見ても感動できましたね。音楽も素敵だなと思っていたんですが、菅野(よう子)さんもエンディングテーマとして参加されていたみたいで、意外な『アクエリオン』との繋がりがあったりもしました。

小市:私は『ふしぎ遊戯』ですね。いわゆる本の世界の中の人間だった鬼宿が、主人公の美朱の世界に大学生として転生して出てきた時、めっちゃテンションが上がったのを覚えています(笑)。

 

 

──最後に、放送を楽しみにされているファンの皆様へのメッセージをお願いできればと思います。

花守:『アクエリオン』シリーズ20周年という、とても記念的タイミングで、主人公のサッコを演じさせていただけることを本当に光栄に思っています。作品の軸になる、魂的な部分はしっかりと受け継ぎつつ、今の人達にも『アクエリオン』の持っているテーマである“愛”を伝えられたらいいなと。

本作のキャラクターたちは、何かしらの感情が欠落しているのですが、感情が欠けているからこそ、そことどう向き合って、どう他人と接していくのか。そしてそこから、もう一度誰かを愛するようになれるのか……というお話を、本当に素敵に描いた作品になっています。

今までのシリーズを見ていただいた方にも、新鮮な気持ちで受け取ってもいただけると思いますし、私のように存在を知ってはいたけれど、実際に触れたことはなかったっていう世代の方たちにも、改めて『アクエリオン』のことを知って、好きになっていただきたいです。『想星のアクエリオン Myth of Emotions』、是非楽しんでいただければと思います。

 

 
小市:やっぱり、長く続いているシリーズの新作ということで、今までのシリーズを知らない人にはハードルが高く感じられてしまうかもしれないんですけど、とにかくストーリーがめちゃくちゃ面白くて、『アクエリオン』を一切知らない人もしっかりと楽しめる作りになっています。これは私自身がそうだったので、その点はご安心いただきたいです(笑)。

あとは、感情が欠落しているキャラクターたちが、合体することで初めて互いの繋がりを感じられる、『アクエリオン』だからこそできる表現や要素みたいなのが結構あって、演じる側としてもすごく楽しかったですし、その楽しさは視聴者の方々にも感じ取っていただけるんじゃないかと思っています。

そんなキャラクターたちの感情がどう動いていくのか、欠落した感情は戻ってくるのか、1万年と2000年前のキャラクター達はどのように物語が関わってくるのかなど、色々な見どころのある作品となっております。是非放送を楽しみにしていただければと思います。

豊崎:『想星のアクエリオン』は、シリーズ20周年を記念した現代の『アクエリオン』として、いろんな新しいことが詰まっている作品です。

「サッコとモモヒメって、どういう関係なの?」とか、序盤は何がどうなっているのか混乱することも結構あるんじゃないかとは思うんですけど、今回は色々なところに散りばめられていた謎が、段々と解消されていく“気持ちよさ”みたいなところも感じていただけるような内容にもなっていて。そういうベクトルでの“気持ちよさ”を味わってもらうための1シリーズなんじゃないかとも思っています(笑)。

私自身も、まだ出来上がったアニメーションを最後までは見れていないのですが、アクターさんの実写映像を見ながらアフレコをする、今まで体験したことのない形式で収録したのもあって、どんな内容になっているかすごく気になっています。私自身も皆さんと一緒にオンエアを楽しみたいと思っているので、是非皆で合体して気持ちを一つにして(笑)、放送をご覧いただけると嬉しいです。

──ありがとうございました。

 

作品概要

想星のアクエリオン Myth of Emotions

あらすじ

「思い出して、翅(はね)があったころのことを」

1万2千年前の想いに応え、繋がったのは欠けたこころ。

太陽と月と火星が出会うとき、新たな合体の調べが流れる──!

湘南の海に浮かぶ小島、江の島。

美しくのどかなその浜辺に、〈私立江ノ島学園〉はある。

学園には、全国から優秀な子どもが集められ、最新の機器を使った英才教育が施されていた。

特殊強化クラスの生徒〈エレメント〉に選ばれたサッコ、リミヤ、トシは、感情の力で動く戦闘機〈ベクターマシン〉の操縦を命じられ、謎の侵略兵器〈神話獣〉との戦いを余儀なくされる。

戦いのさなか、不可思議なヴィジョンに導かれ、サッコは叫ぶ──。

「想星合体! GO、アクエリオン!」

繰り返される輪廻の果てに、現れた機械天翅アクエリオン。

宿命を背負った少年少女は、得体のしれない団体〈宇宙たまごの会〉や大人たちの思惑が交錯する中、この宇宙の真実と向き合っていくことになる……。

これは、おのれの感情と宇宙の存亡を賭けて紡がれる、壮大な愛の神話。

キャスト

オオトリ サッコ:花守ゆみり
アマハ モモヒメ:和氣あず未
ツキシロ リミヤ:小市眞琴
ハタノ トシ:豊崎愛生
イチキ サヨ:小原好美
イチキハナ:???
サン:七海ひろき
ムナカタキョウコ:安野希世乃
猿田一彦:湧津ユウミ
ナヌーク:榎木淳弥
セドナ:石川由依
ハイダ:東山奈央
スクナ:逢坂良太
フタゴ:川端しおり
ムルア・サテネ:M・A・O

(C)2023 SHOJI KAWAMORI,SATELIGHT/Project AQUARION MOE

 

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