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- 胃の上心臓
- 拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ロボットアニメ作品やTYPE-MOONの作品を主に追いかけている。
その後、様々なメディアミックスや派生作品が生まれたり、TVアニメ化でさらなる人気作となったりした訳ですが、筆者が特に印象に残っているのが『STEINS;GATE 0』と『劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』のふたつ。
まず『STEINS;GATE 0』については2015年12月に発売された作品で、こちらも10年前の作品になろうとしていることに驚きがあります。この作品は続編や前日譚のようでいて、『STEINS;GATE』本編の隙間を埋め補完するような作品になっていたことが特徴。
岡部の重要なキャラクター性がとある理由から本編と大きく変わってしまっているのですが、それが後半の展開に大きく関わっていて、最後までプレイするとこの作品が存在することでさらに『STEINS;GATE』という作品全体の説得力が補強されたような印象を受けるはず。
この作品に登場する比屋定真帆というキャラクターは、個人的に『STEINS;GATE』の関連作の中でも特に好きだったり。ヒロインのひとり牧瀬紅莉栖の先輩という立ち位置なのですが、ふたりの関係性が有名な作曲家となぞらえて描かれていたことが本当に記憶に残っています(確か史実ではなく映画の方だった覚え)。
加えてもうひとり『STEINS;GATE 0』でのキーパーソンだと思っているのが、本編からの重要キャラクターである椎名まゆり。詳細を語ると終盤のネタバレになってしまうのでここまでにしますが、『STEINS;GATE 0』に触れる時はぜひこのふたりに注目してもらいたいです。
また、当時はまだAIと対話するなんて相当未来のことだと思いつつ作中に登場するAIのアマデウスを見ていたものですが、まさか本当に対話型AIが出てくるなんて考えもしませんでした。このままいくと本当に誰かの人格を再現したAIとか、結構早くできてしまいそうでちょっと戦々恐々としますね。
後はこの作品に関しては阿保剛さんによるメインテーマ「Messenger」が本当に好きでして。ゲームを進めていく内になぜこの曲名なのかに気づくと鳥肌ものでした。阿保さんというと他には『Ever17 -the out of infinity-』の「Karma」や、筆者が唯一『STEINS;GATE』以上に刺さったと言える科学アドベンチャーシリーズ作品『CHAOS;CHILD』の「SILENT WORLD」とかも大好きだったり。
『劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』は映画として展開された作品で、アニメ版の最終回後の後日談が描かれました。この作品では紅莉栖が主人公的な立ち位置となっていて、彼女の魅力や可愛らしさが全編を通して堪能できたことが気に入っています。
また、紅莉栖からの視点であの岡部を見られることも興味深いところのひとつだったり。あのエンディング後のふたりのその後が知りたい方や、ふたりの関係性や掛け合いが好きな方にはおススメできるのではないでしょうか。
公開当時に劇場で観た作品を今なお楽しんでいるなんてあの当時は想像できませんでしたが、彩音さんによるエンディング主題歌「いつもこの場所で」が流れるラストシーンの流れが最高すぎるんですよね。
イントロが流れて紅莉栖と岡部の掛け合いがあって、岡部が紅莉栖にとある要求をしてからの紅莉栖の返答があまりにも可愛すぎるんですよ……!! このエンディングは本当に見て欲しい。気に入ったら小説版までチェックしてもらえると、さらにこの作品を楽しめるかと思います。
『STEINS;GATE』はゲームだけでなく様々な媒体で触れられる作品ですし、今も最新のハードやPC、スマートフォンなどでも遊べる作品ですので、遊んだり観たことの無い方はぜひ一度触れて見てください。きっと筆者みたいに15年経っても語り続けるはず。
昨年10月に開催された15周年記念ライブ「STEINS;GATE 15th LIVE - ONE WORLD -」において、今年『STEINS;GATE RE:BOOT』が始動すると発表されているので、そちらを待つのも良いでしょう。こちらはゲームのリブート作品とのことで、グラフィックの一新など追加要素が存在しているとのこと。これから触れる方はこちらがいいかもしれません。特にタイムリープが絡む作品が好きな方はぜひ一度遊んでみてください。絶対に損はしないはずです。
15年経っても好きなままだったので、きっとさらに15年後もまだ『STEINS;GATE』がどうのと言っていることでしょう。まあ、筆者が30周年のタイミングも生きていれば……の話ですが。そのためにも健康や身の回りの安全には気を付けたいところ。また、中二病は一生治らない不治の病なのだなと実感してしまいました。本当に30周年でも岡部や紅莉栖のことを語っていたいものです。
今回詳しく触れていないのですが、『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』『STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム』といった作品も楽しめるものとなっています。先に本編に触れて気に入ったら触れてみてはいかがでしょうか。
拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ガンダムシリーズをはじめとするロボットアニメやTYPE-MOONを主に追いかけている。そして、10代からゲームセンター通いを続ける「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」おじ勢。 ライトノベル原作や美少女ゲーム、格闘ゲームなども大好物。最近だと『ダイの大冒険』、『うたわれるもの』、劇場版『G-レコ』、劇場版『ピンドラ』がイチオシです。