![冬アニメ『アンメモ』Act.2:梶裕貴に聞く、アニメから学べること](https://img2.animatetimes.com/2025/01/8570601f7e1a6124d2b72d57785775c36785b5e6588b05_98001489_d37629358fc92ae622fc4d9c3d9547fe47736ac1.jpg)
「歴史」はひとつボタンを掛け違えるだけで大きく変わってくるもの|冬アニメ『Unnamed Memory』Act.2 ヴァルト役・梶裕貴さんインタビュー
古宮九時先生の小説を原作としたTVアニメ『Unnamed Memory』の第2期となる『Unnamed Memory』Act.2が、2025年1⽉7日(火)よりTOKYO MX・MBSほかにて放送されています。時を超える魔法球が発動し、400年前の世界へと跳ばされたオスカー。そこで起きる悲劇を見過ごせず、ティナーシャを救ったオスカーでしたが、過去を改変したことにより、これまでの歴史は消滅してしまいます。残されたティナーシャは新たな未来でのオスカーとの再会を願い、長い眠りにつき、二人は再び巡り会ったものの……。
アニメイトタイムズでは、『Act.2』の重要キャラクター・ヴァルトを演じる梶裕貴さんにインタビュー。「歴史」「愛」がポイントになる本作の見どころやアニメで学べることについてお話を聞きました。
あの結末は、ヴァルトたちからするとどうだったのか
──本作のシナリオを読んだときの感想を教えてください。
ヴァルト役・梶裕貴さん(以下、梶):いわゆるタイムリープものに近い内容で、すごく綿密に設定が練られている作品ですが、本当に丁寧に物語が作られていて、ずっと追いかけたくなる面白さを感じました。
正直、オスカーとティナーシャが結ばれた『Act.1』のクライマックスは、あの二人にとってはハッピーエンドだったと思います。ただ、他方で別の目的があって、運命に翻弄されている存在がいることが『Act.2』では描かれていて。そこに関わってくるのがヴァルト。『Act.1』では、まさに謎の人物という感じだったヴァルトですが、いよいよ『Act.2』では彼の目的やどういう人物なのかが明らかになります。
──幸せな人がいる一方で、望まない未来が来てしまった人もいるというか……。
梶:そうなんですよね。「歴史」って、ひとつボタンを掛け違えるだけで大きく変わってくるものだと思うっていて。『Act.1』でオスカーとティナーシャは幸せな結末を迎えることができましたが、あの終わり方はヴァルトたちからすると果たしてどうだったのか?それこそが『Act.2』の物語の根幹に関わってくる部分であり、本作が描こうとしていることなのかなと感じました。
──改めて、物語の重要人物となるヴァルトの紹介をお願いします。
梶:『Act.2』で再び登場したものの、未だ謎な存在のヴァルト。オスカーとティナーシャにとっても解せない相手だと思います。ただ、彼には彼の目的と使命があって、それに基づいて動いているんです。その目的に対する誠実さ・まっすぐさが彼の魅力だと思いましたし、同時に、普通の人間としての優しさや愛情も持っている人なんだなと僕は感じました。それらをお芝居に乗せられればと思いながら演じました。
──もう一人の重要人物・ミラリスとも深い関係にあるヴァルト。二人の関係性についてはどう感じていますか?
梶:先ほどお話した「愛情」という部分は、ミラリスに対して向けているもの、という意味合いが強いんです。大前提として、彼は自身に課せられた役割を抱え、信念に基づいて動いていますが、単純にミラリスを悲しませたくない、苦しませたくないとも思っているんですよね。
登場回数は少ないながらも、『Act.1』の頃からヴァルトがミラリスのことをそれだけ大切に思っているのかは視聴者の皆様にも伝わっていたかと思いますが、なぜそういった関係性なのかが、今後の物語で明らかになってくるというわけです。