『メダリスト』オリンピック金メダルを目指す少女・結束いのりの情報をまとめてご紹介!プロフィールやフィギュアスケートの実力、コーチ・明浦路司やライバル・狼嵜光との関係などについても解説します!
2020年にマンガ誌「月刊アフタヌーン」(講談社)で、つるまいかだ先生による原作漫画の連載が始まり、2025年には満を持してアニメ化された『メダリスト』。
同作では、フィギュアスケートでオリンピック金メダルを目指す少女とコーチの青年が二人三脚で奮闘する様が描かれており、その熱くて泣ける物語は多くのファンの心を掴んで離しません。
本稿では、そんな『メダリスト』の主人公・結束いのり(ゆいつかいのり)の情報をまとめてご紹介。彼女のプロフィールやフィギュアスケートの実力、コーチやライバルとの関係などについても解説していきます。
※以下には作品のネタバレを含みますので、ご注意ください。
結束いのりのプロフィール
・年齢:11歳(小学5年生)
・誕生日:4月16日
・血液型: A型
・身長: 134cm
・好きなもの:生きもの、ミミズ、スケート
・苦手なもの:算数、漢字
・所属クラブ: ルクス東山FSC
ジュニア時代に選手として期待された姉・実叶(みか)への憧れから、フィギュアスケートをやりたい思いを抱く。
姉のスケート挫折経験もあり、娘を心配する母親・のぞみは難色を示すも、いのりは独学でスケートを練習。大須スケートリンクの受付で働く年配男性・瀬古間衛(せこままもる)のはからいで、持ってきたミミズと引き換えに、内緒でスケートリンクに入れてもらっていた。
そんな中出会ったアイスダンスの元選手の青年・明浦路司(あけうらじつかさ)が自らコーチを引き受け、いのりは本格的にスケートを始めることに。
習慣となったミミズ探しはいのりの心を落ち着かせるもので、大会の本番直前など緊張しやすい状況では、司の服についているヒモ(※ミミズに似ている)を握って恐怖心を和らげる。
おでこの三つ編みは、姉が大会出場時にしていた髪型への憧れから。
性格・人柄
いのりは感情豊かで、優しく素直な性格。苦手な勉強をはじめ、みんなと同じようにできない自分に自信が持てない一方、氷の上で大好きなスケートをしている時に見せる弾けるような笑顔が印象的です。
頑張り屋なところもいのりの魅力で、ボロボロになるまで何度も読まれ、たくさんの書き込みで埋め尽くされたスケート教本には、自分一人で練習していた彼女の熱意と努力の跡がうかがえます。
また、自分で決めたことをやり遂げる意志の強さを備え、大会本番では信じてくれる人たちの期待に応えるべく全力を尽くすいのり。危機的な状況が訪れても決して諦めようとはせず、時には大胆なチャレンジをして周囲を驚かせることも。
本格的にスケートを始めるまでは自分の本当の気持ちを内に秘めていた彼女ですが、コーチの司やライバルとして意識する狼嵜光(かみさきひかる)などの影響により、次第に自分の気持ちをしっかりと伝えられるようになっていきます。
フィギュアスケートの実力
いのりは独学での練習ながらスケートの基礎を身につけており、氷の上では時速20km近いスピードを出すことが可能です。
新しいことを学んだ際にも飲み込みが早く、そんな彼女を司は絶賛。スケートの道を歩み始めてから短期間で初級バッジテストに一発合格も果たしています。
ジャンプや踊りなどの丁寧なパフォーマンスはもちろんですが、いのりの一番の武器は、心からスケートを楽しんでいること。演技の成功や失敗にかかわらず、どんな状況でも笑顔を絶やさない姿はまばゆいほどの輝きを放ちます。
※バッジテストとは、フィギュアスケートにおける技能検定のこと。初級、1級〜8級まで存在しており、どの級を保有しているかで出場可能な試合のクラスに制限が設けられています。ちなみにトップ選手が保有しているのは7級。
コーチ・明浦路司との出会いとリンクに賭ける執念
人と比べて要領が悪く、何もできない自分が嫌だったいのりの心の拠り所となっていたのは、他の人ができないスケートが自分にはできること。
しかしながら、母親の反対でスケートを習いたくても叶わない。それでも諦められなかったいのりは、独学でスケートの基礎を習得してきました。そんな時に出会ったのが、後にいのりのコーチを自ら引き受けることになる明浦路司でした。
司はいのりが見せる氷の上での生き生きとした姿を称賛し、これから上達していく才能があると高く評価。何より彼女の「リンクに賭ける執念」に心を動かされ、いのりの母親の説得に一役買いました。
司という心強いコーチを得たいのりはフィギュアスケートクラブ・ルクス東山FSCに所属し、「このままの自分じゃ嫌だ」という冷たい気持ちを胸に、人一倍の努力でめきめきと頭角を現していきます。
5歳から始める子が多いスケートの世界で、いのりがスケートを本格的に習い始めたのは11歳になってから。人より出遅れたという意識から不安にもなりますが、司と出会ってからは、できないことがあっても前向きに捉えられるように。
司に対して心から尊敬の念を抱いており、彼のように踊りが綺麗だと言ってもらえる選手になることが目標。ちなみに、司が褒められていると自分ごとのように誇らしげな表情を見せることもしばしば。
友人でありライバルとなる天才少女・狼嵜光との約束
スケートをやりたい思いを叶えたいのりでしたが、それだけでなくスケートで誰よりも「上手」になり、世界一すなわちオリンピックでの金メダル獲得を目標に掲げることになります。
いのりの気持ちに火をつけ背中を押したのは、同い年でありながら、スケートの「天才少女」として知られる狼嵜光。高難度のジャンプ構成が武器で、初出場の全日本ノービスB女子シングルで優勝するほどの実力者です。
しかし、初めて出会った圧倒的な才能を前にしても、いのりが立ち尽くすことはありません。それどころか、同じようにジャンプが跳べないことに心底悔しがる姿を見せ、光を驚かせます。
既にオリンピック出場を目指して練習を重ねる光は、いずれは同じ大会に出て一緒に戦うことを光と約束。いのりにとって光は友人であり、ライバルとして意識する存在に。
それまではスケートを始められただけで嬉しかったいのりでしたが、周囲で練習する子どもたちもバッジの獲得や大会での勝利を目指して頑張っている事実に、この時初めて気づかされるのです。
そして、いのりはコーチである司に金メダルを獲れる選手になるための助力を請い、スケートを習い事として考える母親に対しても勝ち負けにこだわる世界で戦いたいのだと真剣に訴えます。こうして、自分自身と向き合いつつ、いのりはさらなる高みを目指して成長していきます。
他の選手との関係
鴗鳥理凰(そにどりりおう)
名港ウィンドFSC所属で、オリンピック銀メダリストの鴗鳥慎一郎を父親に持つ、いのりと同い年の才能豊かな少年。当初は自分よりスケートができないいのりに辛辣な態度を取っていましたが、後に練習を共にしたことで、いのりを少しずつ認めるようになります。司を先生として尊敬し始めてからは、いのりと司を取り合う間柄に。
三家田涼佳(みけたりょうか)
グラビティ桜通FSCに所属する小学3年生の勝ち気な少女。初対面で即座にいのりのことを気に入り、友人となります。意見の相違で一時は仲違いをしましたが、大会を経て仲直りを果たしました。
担当声優は春瀬なつみさん
結束いのり役を担当するのは春瀬なつみさん。6月17日生まれ、香川県出身。これまでに『アイドルマスター シンデレラガールズ』の龍崎薫役や、『Infinite Dendrogram-インフィニット・デンドログラム-』のミリアーヌ・グランドリア役など、多くの役を演じています。