
『メダリスト』主人公・結束いのりと共に歩むコーチの青年・明浦路司の情報をまとめてご紹介!プロフィールやフィギュアスケートの実力、コーチとしてのあり方、憧れの存在・夜鷹純との関係などについて解説します!
2020年にマンガ誌「月刊アフタヌーン」(講談社)で、つるまいかだ先生による原作漫画の連載が始まり、2025年には満を持してアニメ化された『メダリスト』。
同作では、フィギュアスケートでオリンピック金メダルを目指す少女とコーチの青年が二人三脚で奮闘する様が描かれており、その熱くて泣ける物語は多くのファンの心を掴んで離しません。
本稿では、そんな『メダリスト』で主人公・結束いのりのコーチを務める青年・明浦路司(あけうらじつかさ)の情報をまとめてご紹介。彼のプロフィールやフィギュアスケートの実力、コーチとしてのあり方、憧れの存在・夜鷹純との関係などについて解説します。
※以下には作品のネタバレを含みますので、ご注意ください。
明浦路司のプロフィール
・年齢:26歳
・誕生日:9月4日
・血液型:B型
・身長:186cm
・好きなもの:読書、ポイント懸賞
・苦手なもの:ミミズ、ヘビ、芋虫
・所属クラブ:ルクス東山FSC
中学時代にフィギュアスケートに憧れを抱き、未経験からスケート選手を目指す。独学で練習を積み重ねてきたが、年齢的に遅めのスタートなこともあり、早くから始めていた人たちとの差は埋まらなかった。
20歳ごろには男子シングルの選手の夢を諦め、やむなくアイスダンスに転向。高峰瞳(たかみねひとみ)とパートナーを組み、多くのスケート選手たちが目指す「全日本選手権」出場を掴み取った。
経済的な理由で選手を引退した後は、フリーターをしながら、アイスショーのオーディションを受ける日々。そんな中、運命的な出会いを果たしたのが小学5年生の少女・結束いのり(ゆいつかいのり)だった。
自分と似た境遇にある彼女に共感し、その才能とリンクに賭ける執念に心を動かされ、自らいのりのコーチを引き受けることを決意。コーチとしての新たな人生が幕を開けることとなった。
ちなみに、四人兄弟の次男で兄と仲が良い。
性格・人柄
面倒見が良く、まっすぐな性格で、ひとたびスイッチが入れば熱血的な面が顔を出す司。いつも大きな声と前向きな姿が際立ちますが、現役時代の不遇な経験もあってか自分のことになると時折後ろ向きな面を垣間見せます。
感情移入しやすく涙もろいことから、いのりの成長を目にする度に号泣することもしばしば。
いのりとの間に上下関係はなく、一人の人間として対等に接している姿が印象的。名前を呼ぶ際にも「いのりさん」と敬称をつけており、司の誠実さがうかがえます。
フィギュアスケートの実力とコーチとしてのあり方
普段の快活な様子から、氷の上でもダイナミックな滑りを見せるかと思いきや、氷の上に立てば細部にまで行き届いた繊細なスケーティング技術で観る者の目を奪います。
手足の長さを活かした流麗な踊りの美しさは一級品で、初めて司の滑りを見たいのりが、同じように踊りの綺麗な選手になりたいと思ったほど。
そんな美しいパフォーマンスが映える司のアイスダンス選手時代の経験は、コーチとしての指導にも大きく貢献。中でも演技を一目見ただけで改善点を見抜く目の良さはピカイチで、解像度の高い分析を可能としています。
また、どんな小さなことでもいのりの頑張りを褒める司ですが、その言葉には嘘がなく前向きになれる力があります。だからこそ、いのりは落ち込むことがあっても何度でも顔を上げてスケートに臨めるのでしょう。
いのりの一番の味方であり、彼女がどんな選択をしても勝利へと導くためのサポートを惜しまない司。彼はまさにコーチの鑑と言っても過言ではありません。
結束いのりとの強い信頼関係と共に目指す夢
努力を重ねて培った高い技術を備え、アイスダンスでは日本選手権出場という実績がありながらも、自分の実力によるものではないと劣等感を抱いていた司。
人よりも遅いスタートで、コーチを得て本格的にスケートを教わったのも20歳になってから。そうした後ろめたさもあり、ルクス東山FSCのヘッドコーチでアイスダンスの元パートナーでもある瞳からアシスタントコーチの誘いを受けた際には、当初辞退を申し出ていました。
そんな司を変えたのは、いのりとの出会いでした。スケートを始めたくても母親の反対で叶わず、それでも絶対にやりたい気持ちから、独学で練習を重ねてきたいのり。彼女のリンクに賭ける執念は、年齢のハンデにもめげずスケートを必死で練習してきた司と重なるもので、司の心を大きく揺さぶりました。
こうして選手への未練を捨てコーチ人生を歩み始めた司は、いのりを心から大切に思い、どんな時も親身になってサポート。新しいことをスポンジのように吸収していくいのりへの指導が楽しく、コーチとしての喜びを感じるように。司といのりは互いに支え合いながら、信頼関係を深めていきます。
いのりがオリンピック金メダルを目指す選手になるため協力してほしいとお願いしてきた際には、その夢を全力でサポートすることを即答。未来の保証はどこにもありませんが、それでも勇気を出して自分の気持ちを伝えたいのりから目をそらさず、同じだけの覚悟で司は向き合うのです。いのりをメダリストに導くことは、司の夢となります。
オリンピック金メダリスト・夜鷹純への憧れと対抗心
中学生の頃、偶然テレビで目にしたオリンピック金メダリスト・夜鷹純(よだかじゅん)の演技が、当時スケートのルールも全く知らなかった司の心を奪います。この時に受けた衝撃が忘れられず、司はスケートの世界へと飛び込みました。
夜鷹は司にとって憧れの存在であり、ジャンプ以外のスケーティングが夜鷹とほぼ同じ形になるほど大きな影響を受けた選手。しかし現役時代に同じ舞台で戦った経験はなく、夜鷹と初めて顔を合わせたのは、いのりと共に訪れた名古屋で有名な大会・名港杯の会場でした。
初対面で緊張した表情を浮かべていた司でしたが、いのりに辛辣な態度をとる夜鷹に怒りをあらわにします。現在の夜鷹は天才少女として有名な狼嵜光(かみさきひかる)の指導者。そんな彼は、ライバルとして意識する光に「勝つ」と言ったいのりに対し、突如全てを否定するかのような厳しく容赦ない言葉を浴びせます。
いのりを守ろうとする司は夜鷹に発言を撤回するよう要求。自身に矛先を向ける夜鷹に向かって、いのりと二人で光と夜鷹に勝つことをはっきりと宣言します。
世界を目指す中でどんな相手が立ちはだかろうと、自分の全てを賭けていのりを導いていく。司は強大な相手を前に緊張しながらも、勇気をもって揺るぎない決意を表明するのでした。
他の登場人物との関係
高峰瞳(たかみねひとみ)
ルクス東山FSCのヘッドコーチで、司のアイスダンス選手時代の元パートナーの女性。現役時代に二人三脚で活動を共にした司の実力を高く評価する一方、自信が持てない司を心配し、支えています。常識人であり、時に思いがけない行動をとる司にツッコミを入れることもしばしば。
蛇崩遊大(じゃくずれゆうだい)
京都の強豪クラブ・蓮華茶FSCでアシスタントコーチを務める28歳の男性。同年代の司とは同じ立場なこともあり意気投合。コーチの先輩として心強い存在で、司がジャンプの指導方法について教えをこうた際には快く応じる懐の広さを見せました。
加護(かご)家
母・芽衣子(めいこ)、父・耕一(こういち)、娘・羊(よう)で構成された加護家。今は亡き芽衣子がスケート好きで、中々芽が出ずに苦労した司を応援。後に、会社を経営する耕一の厚意により、司は住み込みで働きながらスケート選手をしていました。加護家では病弱な羊の世話をはじめ色々な役割を担っており、欠かせない存在に。一時は家を出たものの、コーチの道を歩んだ現在は再び加護家で生活をしています。
担当声優は大塚剛央さん
明浦路司役を担当するのは大塚剛央さん。10月19日生まれ、東京都出身。これまでに『薬屋のひとりごと』の壬氏役や、『【推しの子】』のアクア役など、多くの役を演じています。