音楽
鬼頭明里・立花日菜ら22組が出演「P's LIVE! 08 ~P's GR∞VE~」公式レポート

鬼頭明里さん、立花日菜さん、竹達彩奈さん、久保ユリカさんら全22組が出演! 「P's LIVE! 08 ~P's GR∞VE~」DAY1&DAY2 両公演の公式レポートが到着

ポニーキャニオンに所属する声優や声優アーティスト、そしてアニメ系のアーティストが出演するライブイベント「P's LIVE!」。

2014年からスタートし、3年ぶりの開催となった第8回「P's LIVE! 08 ~P's GR∞VE~」の公式レポートが到着しました!

「P's LIVE! 08 ~P's GR∞VE~」DAY1 公式レポート

これまでの『P's LIVE!』の軌跡と所属アーティストがレーベルに参加した日付、最後にDAY1の出演者たちを映し出したオープニングムービーが終わると、ゆっくりと鬼頭明里がステージのセンターにスタンバイする。オープニングナンバーは「23時の春雷少女」。イントロで会場から歓声が上がっている中、田淵智也が作詞・作曲をした勢いある楽曲を、ダンサー4人をバックに、明瞭感ある歌声で力強く歌い上げていく。ピアノとボーカルだけで始まった「With a Wish」は、自身も出演するTVアニメ『地縛少年花子くん2』のEDテーマ。ダンサーなしでの歌唱だったが、切ない歌声で、曲の世界観をしっかりと届けていった。「久々の『P's LIVE!』、皆さん楽しめそうですか?レーベルメイトとフェスのような形でライブをするのは初めてなので、今日1日、楽しんでいけたらと思います」と伝えて、自身が作詞した「キャンバス」を披露。透き通るロングトーンからのクライマックスでは、〈「きっと大丈夫」「もっと高く飛べるよ」〉と、前向きなフレーズを観客と一緒に歌い、会場をひとつにする。幅広い楽曲を、高い表現力と歌唱力で届ける、彼女の魅力が詰まったステージだった。

立花日菜は、デビュー曲「I'm GAME!」を、屈託のない笑顔でキュートに届けていく。ステージでぴょんぴょん飛び跳ねる姿もかわいらしい。「昨年デビューしたばかりの新米声優アーティストですが、レーベルフェスに呼んでいただけて嬉しく思います。ポニーキャニオンの一員になることができて嬉しいです。今日は私なりのステージをお届けできたらと思います!」と言って、おしゃれでグルーヴィなポップス「TOKIMEKI」を披露。みんなで手を左右に振って楽しんでいた。ラストは、TVアニメ『パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき』のOPテーマ「最強?最高!Brave My Heart」を、強く芯のある歌声で届けると、明るくてハッピーになれるステージを終えた。

「歌」を通して、各業界で活躍するアーティストの「声」を届けるカバーソングプロジェクトCrosSingから、内田真礼が「世界は恋に落ちている」(CHiCO with HoneyWorks)をカバー。彼女自身が主人公を演じていたTVアニメ『アオハライド』のOPテーマなので、親和性も高い。ソロではあまり聴かないタイプのラブソングだが、歌のキュートさはもちろん、セリフパートの説得力と破壊力が凄まじかった。

俊龍による音楽プロジェクト・Sizukのステージは、ボーカル担当のひとりAYAME(from AliA)による圧巻のロングトーンから始まった。あいさつ代わりに「Lover’s Eye」を届けると、MCでは、3年ぶりの開催となる『P's LIVE!』に、みんなで「おかえり!」を言いたい!と、お客さんを巻き込んで楽しむ。そして、「歌で全力で遊びたい!」と伝えると、「Para Bellum」「Dystopia」を連続で投下。どんなに複雑で激しい楽曲でも、声を自在に操り、安定感抜群の歌で圧倒する。力強い歌声と、もはや暴力的とも言える歌唱力で、魂の歌を叩きつけていた。そして、それに応えるように、オーディエンスも熱気を一気に高めていく。

その勢いのまま、TVアニメ『魔都精兵のスレイブ』から、魔防隊七番組(鬼頭明里/宮本侑芽/日野まり/立花日菜)が、「嵐を駆けよ波乱の鬣よ」を披露。タイトルのように、嵐のように激しい楽曲を、4人が歌い繋いでいく。組長である羽前京香(CV.鬼頭明里)の〈嘶き轟け!〉という力強い言葉が士気を高め、4人が拳を突き上げ声を合わせていく。組の結束力を感じたし、曲なかでのキャラクターの個性に合った煽り台詞も、観客を盛り上げていた。

アイドルの太陽と踊れ月夜に唄え(蒼生茉由/野々瀬葉月/羽澄和奏/花咲花桜/春名花凛/榎宮あんり/三葉海緒※天ヶ瀬なつは学業のためお休み)は、TVアニメ『凍牌~裏レート麻雀闘牌録~』のED主題歌「プラスティック・ショーケース」からスタート!イントロのギターフレーズなど、レトロな雰囲気を放つダンスチューンを、見事なフォーメーションダンスでパフォーマンスしていく。自己紹介のあと「最後まで楽しい時間を過ごしていきましょう!」と伝え、「トランジション」「スプらっしゃい!」で一気に盛り上がる。洗練されたダンスとユニゾンの力強さで会場を魅了し、観客を巻き込んで楽しんでいくステージング。すべての人を笑顔にさせるライブだった。

「皆さん、男です!」と叫んでスタートした土岐隼一のステージ。「だけど一緒に盛り上がってくれますか!」と煽って、デビュー曲「約束のOverture」を披露。間奏でクラップを促したり、情熱的な楽曲を、会場を盛り上げながら爽やかな笑顔で歌っていく。サビの開放感が気持ちいいロックナンバー「Glorious World」で、高らかに歌声を響かせると、MCでは会場の観客と、コール&レスポンスをして楽しむ。そして、『P’s LIVE!』に参加できた喜びを語ると、最後は、TVアニメ『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』のOPテーマ「Another Birthday」を、アニメの映像をバックに、伸びやかに歌い上げた。

リモート☆ホスト(田邊幸輔/坂田将吾/岡野友佑/石井孝英/柏崎隼史/大野智敬/安田陸矢/山本智哉/小池貴大)は、アガれるごきげんなパーティーナンバー「R・M・H・S アンセム」で、会場を盛り上げる。怪我をして車椅子で登場した田邊幸輔だが、その車椅子には電飾が施されていて「ひとりパレード状態」。そんな陽気なところも、リモホスらしい。「今日は“リモート☆ホスト”。この言葉だけ覚えて帰ってください!」とアピールし、最後は、「皆さんのうちに秘めるホストを、僕たちにぶつけてください!」と伝えて、重低音が利きまくったディスコナンバー「ゲラメキユ」で、みんなで「フーフー!」と合いの手を入れて、盛り上がった。

休憩を挟んでのJUVENILEは、TVアニメ『望まぬ不死の冒険者』のOPテーマの「IMMORTAL」で、会場を熱くする。ダークファンタジーの世界観をクラブサウンドとクールなパフォーマンスで表現し、フロアを踊らせていた。

そして、ポニーキャニオンを代表する声優アーティスト・三森すずこから映像メッセージが会場に流れる。「みんなでグルーヴしていきましょう!」と声を掛け、会場を盛り上げると、続いてTVアニメ『2.5次元の誘惑』から、鬼頭明里と前田佳織里が登場。まずは切ないラブソング「逢い合い傘」からスタートし、サビのユニゾンで〈貴方への想い〉を重ねていく。『Watch Me』のカップリング曲だが「良い曲なので、歌いたいと思っていた」と念願だったことを伝える前田。そして2人で「第2期も決定してまーす!」と喜ぶと、最後はTikTokでのダンスも印象的だった、第1期1クール目のEDテーマ「Watch Me」を歌っていく。アニメの名シーンをバックに、2人で仲良く楽しそうにダンスをしていた。

TVアニメ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』に登場するアイドルグループChamJamの自己紹介曲「ずっとChamJam」を、石原夏織(水守ゆめ莉役)と立花日菜(市井舞菜役)が披露。20年にアニメが放送されていたのだが、観客のコールがバッチリ決まっていて、多くの人の心に刻まれているアニメであることを再確認した。キャラクターに合わせ、サーモンピンクのドレスを着た立花と、パープルのドレスを着た石原がかわいくパフォーマンスし、最後に「これからも『推し武道』をずっと愛していただけると嬉しいです」と伝えて、ステージをあとにする。

「音楽と物語は一緒に歩く」というコンセプトで活動しているharmoe(岩田陽葵/小泉萌香)は、harmoe自身の物語を歌った、EDM「HyperLoveSong」からスタート! クールでカッコいいパフォーマンスで、自分たちの世界へと一気に引き込んでいく。そして禍々しいオーラを放ちながら披露したのは「アンチクライアント」。『アラジンと魔法のランプ』のジャファーをモチーフにした曲だが、『P's LIVE!』初参加のステージで、いきなりヴィラン側を見せてくるのは挑戦的でもある。最後は『ピーター・パンとウェンディ』をテーマにした最新曲「トゥインクル・デイズ」。ドキドキ・ワクワクするような楽曲を、ミュージカルのようなステージングで見せていく。物語によって色がまったく変わっていく、harmoeの魅力が詰まったステージだった。

そのまま、鬼頭明里×harmoeのスペシャルコラボで、鬼頭の楽曲「深夜センチメンタル」を披露。鬼頭のライブでも印象的な、椅子を使ったダンスを、3人でクールにカッコよく決める。

続くCrosSing企画は、立花日菜による「♡桃色片想い♡」(松浦亜弥)。平成を代表するアイドル曲であり、『推し武道』のEDテーマ。アニメでは、主人公のえりぴよ(CV.ファイルーズあい)が歌唱していたが、最終回では立花が演じる舞菜もデュエットで参加していることもあって、思い入れの深い楽曲を、ステージでキュートに歌い上げていた。

石原夏織のステージは、ミドルテンポの名曲「Gift」からスタートする。想いを強く込めた歌声は感動的でもあった。そこからギアを上げて「まだまだ盛り上がっていくよ!」と煽ると、アッパーな「Paraglider」を、突き抜ける歌声で届けていく。観客も大きなクラップと掛け声で、テンションを高めていく。MCでは、やっと『P's LIVE!』のステージに立てたと喜び、最後に「ソロアーティストとしてスタートした曲を聴いてください」と伝え、デビュー曲「Blooming Flower」で、客席に黄色と青の花を咲かせていく。前向きで疾走感のあるこの曲で、会場を熱狂させ、最高の笑顔で、トリの内田真礼にバトンをつなぐ。

光の中から登場した内田真礼。ヘヴィなサウンドが轟く中、「ラウドヘイラー」と「共鳴レゾンデートル」を連続で投下する。彼女の中でも、とりわけ激しいロックチューンで圧倒すると、観客も、余った体力を全力で注ぎ込む。〈共鳴したい?(共鳴しよう)〉の観客との掛け合いも、魂をぶつけ合っているような迫力があった。「盛り上がってますか!体力残ってますか?(客席の大きな声を聞いて)まだまだ遊び足りないようですね。私は『P's LIVE!』に初回から参加しているんです。11年前が最初で、そこから8回目。今日は皆さんと楽しい時間を過ごそうと思って来ているので、このあともいっぱい皆さんの声が聞きたいんですけど、まだまだ行けるのか!」と煽り、キャッチーなロックチューン「Smiling Spiral」をダンサーと一緒に披露。彼女のライブ恒例のウェーブも炸裂!最前列から後ろに向かっていく光景は、ステージからのエネルギーが後ろの列まで伝わっていくようだった。〈You can do it!ガ・ン・バ・レ!〉と、ステージとフロアでエールの交換をし合ったあとは、みんなで盛り上がれる「ギミー!レボリューション」を、観客と目を合わせながら歌い、ステージを終えた。

そして、出演者を全員呼び込み、イベントのラストは、この日のオールラインナップで『P's LIVE!』のテーマソング「明日へ鳴らすリフレイン」を歌い、DAY2へとつなげた。

<次ページ:DAY2レポート・セットリスト>
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