
「これから一緒に歩んでいけるんだなと感じて、とても嬉しかったです」East Of Eden 1stアルバム「The First Eden - Seeds Of Hope」Ayasaさん×湊あかねさん×MIZUKIさん×MINAさんが語る新たな一歩
プロのミュージシャンは、いつ、どうやって練習している?
──率直な疑問なのですが、ご多忙の中、みなさんはいつどのように練習されているのでしょうか?
湊あかね:うーん……改めて聞かれると……。
Ayasa:どうやって練習してるかなぁ……?
MIZUKI:一番ご多忙なのは……(Ayasaさんに視線を向けて)。
Ayasa:いやいや! 何をおっしゃいますか!(笑)
湊あかね:たしかに。いつ、どこで練習しているのかなって、いつも思ってるよ。
MIZUKI:もしかして寝てない?
湊あかね:かもね。
Ayasa:いやいや、寝てます!(笑)
MINA:でもAyasaさんとやり取りをしていると、結構夜遅く、深夜までラリーが続くことがあるんですよ。寝る間も惜しんで、明日の仕事の仕込みをしているんだろうなぁ、と……。
一同:(笑)。
Ayasa:顔を立てていただいている……?(笑)
──(笑)。実際は、どのように練習されているのですか? やはり寝ていなかったり……?
Ayasa:寝てますからね!(笑) 夜中に練習することが多いのは確かですけど、私の練習は「覚える」というよりも、弾いて身体に刷り込んでいくイメージです。
本番が決まると、「この曲の難易度なら、何日前から始めよう」というように逆算してスケジュールを組んで練習し始めることが多いかな。
MIZUKI:(練習は)何時間くらいやってるの?
Ayasa:翌日にお仕事があったら、早めに切り上げるけど……日によっては結構長くやってるかな。
私は完全に夜型なので、とにかく夜遅くにならないとギアが入らないんですよね。だからテッペン(深夜0時)を超えてから練習し始めることもあって。
MIZUKI:そうなんだ。遅い時間までやってそうだね。
Ayasa:曲の難易度にもよりけりだけど、そうだね。新曲の仕込みをやっているときは、気がついたら朝になってることもあるかな。
MIZUKI:毎晩じゃないよね?
Ayasa:毎晩じゃないよ!(笑) 何もせずにちゃんと寝る日もあります。
MINAちゃんも夜に練習することが多そうだよね。
MINA:そうですね! どちらかと言えば私も夜型なので、今のお話に共感する部分が多かったです。
Ayasa:ちなみにMINAちゃんは動画もたくさん投稿しているけど、新しい曲の仕込みはどうやってるの?
MINA:ショート動画であれば、スタジオに入ってその場でフレーズを作って覚えて、撮影して終わりという流れですね。次から次へと覚えて撮ってを繰り返しています。
長尺の動画は2日ほどかけて練習して、3日目に撮影という流れが、効率が良いかなと思っています。
Ayasa:動画撮影のサイクルができているのって、すごいことだよね。
湊あかね:曲もその場で覚えられて、すごいね……やっぱり若いからかな。
MIZUKI:まだ脳が活性化してるんだろうね。
MINA:いやいや!(笑) ショート動画くらいの尺だったら、意外と覚えられますから!
MIZUKIさんは、普段どのように練習してるんですか?
MIZUKI:休みの日に6時間くらいスタジオに入って、まとめて練習することが多いかなぁ。
本当に詰まっているときは、本番が終わったあとに、そのままスタジオに行って練習することもありますね。
──ドラムは特に、練習する場所を選ばなければいけないですよね。
MIZUKI:そうなんですよね……自宅では練習できないので、どうしてもスタジオに行かなきゃいけなくて。そうなると、お仕事終わりとかになっちゃうときもあるんですよね。
──湊さんはいかがですか?
湊あかね:私の場合、練習場所はお風呂場ですね。基本的に、全部お風呂場で覚えるんです。
熱いお風呂に入りながら、いかにすべてを覚えるか、と取り組んでいます。そこで間違えたら「ダメよ、ちゃんと覚えなさい!(頬を叩きながら)」って自分に言い聞かせています(笑)。
──お風呂場での練習ですと、のぼせてしまいませんか?
湊あかね:ライブ本番は熱い状態で歌うことになりますからね。(本番に)近い状態で覚えるようにしています。
MINA:ずっとそのやり方なんですか?
湊あかね:そうだね。もうずっとこのやり方でやってるかな。
MINA:すごい……!
MINAさんは『エヴァ』のアスカのような存在?
──第一線でご活躍されているみなさんから、ミュージシャンを目指している方に向けて、何かアドバイスをするとしたら、いかがですか?
MIZUKI:アドバイスか……。ドラムは身体に染み込ませることが大切なので、とにかく叩くしかない! スタジオに入って、練習してください!
最近はスタジオに入るのも大変なんですけどね……1時間のスタジオ料金も値上がりしたし、消耗品であるスティックも値上がりしたし。かと言って家では練習できないし! うるさいって言われるし!(笑)
Ayasa:防音物件でも、ドラムは演奏NGのところが多いよね。不動産屋さんに「音楽をやっているから防音物件がいいんですけど」と相談すると、「何の楽器ですか?」と聞かれることも多くて。
湊あかね:え、そうなの!?
MIZUKI:そうそう。多分、振動がダメなんだと思う。でも練習あるのみなので、頑張ってください!(笑)
──次に、ボーカリストを目指している方に、湊さんからアドバイスをお願いします。
湊あかね:最近はSNSや動画投稿のツールが多くなったので、以前よりもボーカリストを目指しやすくなっていると思います。
まずは、そういった手段を活用してみるのもいいかも。見つけてもらってください、がアドバイスですかね。
──多くの人の目に留まることも重要ですよね。バイオリンに関してはどうでしょうか?
MIZUKI:イメージだけど、始めるのが大変そうだよね。
Ayasa:そうかも。ただ、クラシックのイメージが強いバイオリンも、最近は活躍できる場が増えてきているのではないかと思います。例えば、歌番組のストリングスセクションやアニメソングのレコーディングなど、バイオリンを活かせる仕事や機会が以前より多くなったと感じています。
でも、何より大事なのは「続けること」でしょうか。先ほども話に出ましたが、楽器の維持費などが高くなってきてはいるものの、できる範囲で演奏を続ける、動画を投稿し続ける、練習をし続けることが重要かなと。
──まさに「継続は力なり」ですね。それでは、MINAさんにベース・ベーシストについてのアドバイスをお伺いしたいです。
MINA:自分に合った楽器を見つけることも、とても大事な要素だと考えています。
私は、ベースの弦の振動が好きなんです。聴いていて気持ちいいし、持っていると落ち着くと言いますか……自分に合っている感じがするんですよね。この感覚が長く続けるための近道かなと。
あとは、楽しめる環境を整えることも大切だと思っています。ずっと紙の譜面を使っていたのですが、East Of Edenのみなさんにならって、最近はiPadに切り替えたんです。そうしたら、すごく便利で楽になりました。
今、みなさんに色々な便利グッズを教えていただいているんですよ。
──具体的には、どのようなグッズを?
MINA:この前、Ayasaさんに「譜面めくりペダル」をお借りしました!
──「譜面めくりペダル」?
Ayasa:フットスイッチのことですね。
MIZUKI:なんだか『ドラえもん』のひみつ道具みたいだったね。
Ayasa・湊・MIZUKI:「譜面めくりペダル」〜!
一同:(爆笑)。
MINA:(笑)。それがすごく便利で、すぐに同じものをポチりました。
──East Of Edenに入ってから、新しい経験をし続けているのですね。ちなみに、MINAさんが新メンバーとして加入してから、何か新しい風のようなものを感じたエピソードはありますか?
湊あかね:リハの雰囲気が明るくなりましたね。
MIZUKI:今まで暗かったみたいじゃん!(笑)
湊あかね:(笑)。今までも暗くなかったけど、より明るくなったよね。
Ayasa:明るい性格でヒロイン感があって……『新世紀エヴァンゲリオン』のアスカ的な、活気のあるアニメキャラクターみたいだなと思っています。
MINA:えぇっ!? すごく嬉しいです、光栄です……!
Ayasa:なので、リハーサルやこのようなインタビューでも、新鮮な空気感になるんだと思います。とても楽しいです。
MINA:私も楽しいです! アスカかぁ……光栄すぎる……!
Ayasa:初めて会ったときから、そんな印象があったんですよね。
MIZUKI:でも、本当にアスカだとしたら大丈夫……? 途中から雲行き怪しくなるよね……。
湊あかね:本当じゃん! もしかしてヤバい?
Ayasa:登場間もないころのアスカのままで、よろしくお願いします……!
MINA:(爆笑をなんとか抑えて)リハ中も、こんな雰囲気なんですよ……(笑)。