
『紫雲寺家の子供たち』5姉妹キャストインタビュー|安済知佳さん、高野麻里佳さん、高橋李依さん、菱川花菜さん、市ノ瀬加那さんが自身の演じるヒロインの魅力を語る
『彼女、お借りします』で知られる宮島礼吏先生が原作の漫画『紫雲寺家の子供たち』。そのTVアニメが、2025年4月8日より、いよいよ放送開始となります。
アニメイトタイムズでは放送に先駆け、紫雲寺家の5姉妹を演じる安済知佳さん(紫雲寺万里役)、高野麻里佳さん(紫雲寺清葉役)、高橋李依さん(紫雲寺謳華役)、菱川花菜さん(紫雲寺南役)、市ノ瀬加那さん(紫雲寺ことの役)にインタビューを実施!
放送を直前に控えた今回は、オーディション時のエピソードやそれぞれが演じるヒロインの魅力について語っていただきました。
家族という距離感で繰り広げられるラブコメ
――いよいよ第1話が放送開始となりますが、今の心境はいかがでしょうか。
紫雲寺万里役・安済知佳さん(以下、安済):(インタビュー実施時点では)アフレコは和気藹々とした空気で順調に進んでいます。段々と紫雲寺家の兄弟姉妹に関する秘密が明かされ、ちょっとシリアスな部分も出てきます。視聴者のみなさんがそれをどう受け取ってくれるのかにワクワクしつつ、きっと私たちならではの、兄弟姉妹の会話感を楽しんでいただけるのかなと思っています。
紫雲寺清葉役・高野麻里佳さん(以下、高野):第1話から大暴露がありますが、それだけで終わらないのが紫雲寺家です。他にも秘密を抱えているので、アニメでそれをどこまでお届けできるのか気になります。まずは第1話をご覧になっていただければ嬉しいです。
紫雲寺謳華役・高橋李依さん(以下、高橋):原作の宮島礼吏先生の作品は、登場する女の子たちがとても可愛らしいところや、リアルな人間ドラマが入ってくるところが魅力的で。そんな宮島イズムが好きな方にはぜひ見てもらいたいですし、初めて触れる方も、肩の力を抜いて見始めてまったく問題ありません。わからないことが出てきても、ぜひ付いてきていただけたら嬉しいなって思います。
紫雲寺南役・菱川花菜さん(以下、菱川):(インタビュー実施時点では)アフレコは今まさに進んでいるところです。前から宮島先生の作品が大好きだったので、早く完成版をテレビの前で見たいという視聴者としてのワクワクした気持ちがあります。そして、アフレコで制作側にも一部関わっている身としては、アニメならではの演出やオリジナルな部分があったりするので、そういった部分も楽しみにしてほしいです。
紫雲寺ことの役・市ノ瀬加那さん(以下、市ノ瀬):毎回楽しく収録に臨んでいます。物語が進むごとにひとりひとりフォーカスが当たっていくので、この子は何を思って今こういう行動を取っているのかを気にしつつ、ドキドキな展開がいっぱいなので楽しみに待っていてくださると嬉しいです。
――それぞれ役が決まるまでのエピソードを教えてください。また、台本やシナリオなどから受けた作品の印象はいかがでしたか?
安済:私はオーディション時に万里を受けてほしいとお声がけいただきまして、資料を読んだ印象では兄弟姉妹の中で、万里が一番キャラクターを掴みやすい、という感覚がありました。そこから資料を拝見し掘り下げて演じたので、受かったと聞いた時は本当に嬉しかったです。
原作を読んでいる時は、どうしても万里目線で見てしまって、もう兄弟姉妹たちが可愛くて愛おしくて仕方がないんです。そんなところにシリアスな展開や各々の抱える問題が見えてくる時も、万里目線なのでそれで良いのだろうかと思うこともあったり。
この家族には大きな秘密があるのですが、家族ならではの会話がとても気持ち良いんです。みんな可愛くてカッコよかったので、アニメではどんな演出で描かれるのか楽しみだなと思いながら読ませていただきました。
高野:私も清葉のオーディションを受けてほしいとお声がけいただいたのですが、これまでそういった形で寡黙でクールなキャラクターを受けたことがなかったんです。だからなぜ私なのか不思議でしたし、受けてはみたけど手ごたえはあまりなく、録ったはいいけれど「これで合っているのでしょうか?」のような気持ちでいました。
だから演じていても「合っているのかな?」って思いながら演じることがあります。でも紫雲寺家はみんなが仲良しで、清葉もクールなようでいてみんなのことが大好きだって伝わってくるシーンがたくさんあります。私もそこはブレないで演じられるからこそ、清葉の芯の部分は理解して今も演じさせていただいています。
作品の印象については、実は私、こういったラブコメ作品に出演した経験があまりなくて。作品のヒロインのひとりを演じることに新鮮な気持ちがありました。清葉を演じていると、恋愛感情なのかビジネス的な協力関係なのか気になることもあります。
原作の先の展開にはちょっと過激なシーンもあるのですが、清葉の気持ちになってみると彼女が今どんな気持ちなのか読み解ける部分もあるので、ぜひ原作とあわせてチェックしていただければと。
高橋:単行本第1巻の発売時に5姉妹の紹介PVがありまして、その時に5姉妹全員の声をあてさせてもらったのが最初の出会いでした。だからこそもう作品のことは頭に入っていたし、実はその時から謳華の演じやすさを感じていたので、オーディションでは謳華を受けることにしました。偶然にも、先に準備運動を始めていた形になりましたね。ご縁がアニメにも繋がって良かったです。
本当に初期の頃から応援させてもらっている感じだったので、オーディションの報せが来た時には「え、アニメ化!?おめでたい!」と、いちファンとしてもテンションが上がりました!
菱川:私はオーディションの時に南だけでなく、実は謳華とことのも受けていたのですが、南は自分に似ている部分があると感じていたので、「できるなら南役を演じられたらいいなぁ」って勝手に思っていましたね。実際に南役に決まった時はめっちゃ嬉しかったです!
原作はオーディションの時にチェックしたのですが、ラブコメ要素がありつつ、家族や周囲の人たちとの人間関係について、自分の過去の経験から「こういうことを考えたことがあるな……」みたいに感じて台詞のひとつひとつに共感しました。ヒューマンドラマのような作品だとも思いますね。
市ノ瀬:私もオーディションにお声がけいただきことのと清葉を受けました。最初に資料からキャラ表を全員分見て、自分でも多分この子だろうなと思ったのが、ことのでした。ことのは私としても共感しながら演じられる子といいますか、自分に近い部分が多い子なので、凄くやりやすくて。もちろん私とはまた違った部分もあるので、違う部分は楽しみつつお芝居をしています。
作品の印象はラブコメと家族というふたつの軸があって、家族愛と恋愛要素が複雑に絡み合っていく様子が魅力的だなって思います。この先みんながどんな気持ちで行動していくかが重要になるのですが、それぞれにフォーカスが当たるお当番回は心にくるはずです。ラブコメといえど人間ドラマもしっかり描かれているので、登場人物みんな好きになれる作品じゃないかなって思います。