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『逃げ釣り』ED歌う吉乃が武闘派令嬢・ミミと共鳴した“正面突破”の精神【インタビュー】

歌い手・吉乃さんが武闘派令嬢・ミミと共鳴した“正面突破”の精神──春アニメ『逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件』ED主題歌「DEAD OR LOVE」のこだわりに迫るインタビュー

話題のアニメタイアップ曲を次々と発表して注目を集める歌い手・吉乃が、2026年2作目となるアニメ主題歌をリリース!それがTVアニメ『逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件』(以下、『逃げ釣り』)のエンディングテーマ「DEAD OR LOVE」だ。

武術の才能に恵まれたアンノヴァッツィ公爵家の令嬢・マリーア(通称:ミミ)が、婚活のために隣国のルビーニ王国へ留学し、パーティーの場で初対面のレナート王子から人違いで婚約破棄を宣言されてしまうところから始まる、予測不能なドタバタラブコメディ作品となる本アニメ。

その破天荒ぶりと乙女要素を絶妙なバランスで表現した会心の楽曲「DEAD OR LOVE」に込めたこだわりと、思わず自分自身を重ねてしまうという主人公・ミミとの共感ポイントについて、吉乃にたっぷりと語ってもらった。

 

西洋×ドタバタ感を音楽で表現したい──制作の方向性

──今回の新曲「DEAD OR LOVE」は、TVアニメ『逃げ釣り』のエンディングテーマ。まずは作品の第一印象からお聞かせください。

吉乃さん(以下、吉乃):最初の印象は「ドレスがかわいい!」でした(笑)。西洋風の雰囲気や世界観がすごくかわいらしくて。日本だとあんなに華やかなドレスを着る機会はウェディングドレスくらいしかないじゃないですか。

そういえば私も小さい頃に、写真館かどこかでフリフリの服を着て撮影してもらったことを思い出して、「私にもこういうかわいいドレスを着ていた時代もあったなー」って思ったりして。でも、主人公のミミとは共通点というか、共感できるポイントが結構あるなと思いました。

──それはどんなところが?

吉乃::ちょっと荒っぽいところとかですね(笑)。原作コミックを読ませてもらった時に、ミミが「淑女教育を受けてこなかったからモテない」みたいなことを言う場面があって、思わず「わかる!」ってなりました。

──吉乃さんは「おしとやか」と「おてんば」で言うと、どちら側ですか?

吉乃::おしとやかなわけがないですよ(笑)。小さい頃からずっといたずらしていたので。一番古い記憶は、父親が目を離した隙にビデオテープをピーって引っ張り出している光景で、昔から「やらないでね」と言われたことを「やってみたらどうなるんだろう?」と思うタイプでした。

「DEAD OR LOVE」の歌詞に“破天荒で結構 ティアラもない姫(わたし)をさらっていって?”とありますけど、他人と比べたらある程度自分は破天荒なんだろうなと思います。ティアラなんて持っていないし、きっとどこかに落としてきちゃったんだと思います(笑)。

──ミミも“武闘派令嬢”と呼ばれるくらいの破天荒な性格ですものね。

吉乃::ミミが「ボコボコにしてやる!」って心の中で思うシーンがありますけど、私も悔しい思いをした時に「ボコボコにしてやる!」って考えることもあるので……いや、もちろん本当には殴らないですよ?(笑)。それと大事な顔合わせのタイミングでドレスをボロボロにするシーンにも共感しました。

私も昔、これから大事な打ち合わせがある時に、自転車の後輪にスカートを巻き込んで動けなくなってしまって、「すみません、遅れます」と連絡したことがあったので……。

──なかなか破天荒なエピソードですね(笑)。その意味では共感を抱ける部分も多い作品だったと思うのですが、そのエンディングテーマの制作はどのように進めたのでしょうか。

吉乃::今回のお話をいただいて原作コミックを読みながら、作品の世界観に合ったものにしたいと考えた時に、パッと思い浮かんだのが「ひとしずく×やま△」さんならベストな楽曲を作ってくださるんじゃないか、ということでした。

ひとしずく×やま△さんは演劇っぽい楽曲やロココ調っぽい世界観の楽曲を作られることが多いですし、『逃げ釣り』はミミが人違いでレナート王子からいきなり婚約破棄を言い渡されるシーンから始まるのですが、そういった急展開のあるドタバタしたテンポ感、西洋のパーティーっぽい雰囲気にもマッチした曲がいいなと思ったので、お二人にご相談したところ、ご快諾いただきました。

──なるほど。楽曲制作にあたって、吉乃さんからひとしずく×やま△のお二人にお伝えしたことはありますか?

吉乃::お二人がこれまで作ってこられた洋風でジャジーな演劇っぽい展開の曲がすごく好きだったので、何曲か候補を挙げてリファレンスとして提出しました。以前「Mr.シャーデンフロイデ」を合唱で歌わせていただいたことがあるのですが、あの曲はかなりダークな雰囲気なので、それを『逃げ釣り』の世界観に合わせて明るくしたイメージです。

その他にも「EveR ∞ LastinG ∞ NighT」や「Bad ∞ End ∞ Night」を挙げさせてもらって。個人的にブラスの音が好きなので、ライブでやったら楽しいだろうなと思ってお願いしました。

 

サビ頭で掴む!“DEAD OR LOVE……FIGHT!!”へのこだわり

──出来上がった音源を聴いた時の印象はいかがでしたか?

吉乃::本当に想像していた以上の楽曲でした!基本的に私から「もっとこうしてほしいです」とお願いすることはなくて。その中でも印象的だったのは、『逃げ釣り』がラブコメ作品ということもあってか、恋愛要素というか女性らしさがわかりやすく表現されていたところです。

私の楽曲には女性らしさがしっかり表現されているものって少なくて、「なに笑ろとんねん」(TVアニメ『来世は他人がいい』エンディング主題歌)とこの「DEAD OR LOVE」くらいなんですよね。

かわいい系でいうと「天伝バラバラ」(TVアニメ『気絶勇者と暗殺姫』オープニング主題歌)も当てはまると思いますけど、あの曲には女性らしさみたいなものはあまり感じないので。

──言われてみれば確かにそうですね。

吉乃::そのなかでも「なに笑ろとんねん」は自分にないものをどう出すか、というアプローチだったのに対して、「DEAD OR LOVE」は歌詞の内容も含めて一番自分らしさが出ている曲なのかなと思います。例えば歌い出しのブロックの“……えぇい、もうどうにでもなーれ! 正面突破!!”はすごく自分らしいなと思いますし(笑)。

サビの“DEAD OR LOVE……FIGHT!!”も、戦いが始まるわけですけど、やっぱり人生って戦いだと思うんですよね。全体を通して破天荒な感じですけど、私は「破天荒でなんぼだよな」というところがあって、安定はいらないと思っているタイプなので。

──かっこいい……!

吉乃::もちろん安定した方がいいとは思うんですけどね(笑)。“大胆不敵”というワードもそうですけど、私がこの曲を聴いた時の最初のイメージは、ミミがドレスの裾を持ってダッシュしている姿だったんですよ。

私も階段を登る時にロングスカートが邪魔で裾を掴んで登りがちだったりするので、自分にも当てはまるし、作品にも寄り添う楽曲になったなと感じます。

──きっとひとしずく×やま△のお二人は、『逃げ釣り』と吉乃さんの両方のイメージを重ね合わせてこの楽曲を作ってくださったんでしょうね。個人的には、ジャジーでスウィングする曲調にも吉乃さんらしさを感じました。「なに笑ろとんねん」や初オリジナル曲の「百倍返し」もそういうテイストがあるので。

吉乃::私もそう思います。なのでレコーディングもすごく歌いやすかったですね。「なに笑ろとんねん」や、ちょっと勢いは異なりますけど「KAMASE!!」っていう楽曲もそうなんですけど、私はそういう曲調の方が流れに乗って歌えるのでやりやすいんですよ。スイングしていたり伸びる部分がある方が自由に歌えるので。

逆に「Lavish!!」(TVアニメ『勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。』オープニング主題歌)や「天伝バラバラ」は、その楽曲の中でやらなくてはいけないことが確定していて、そのプラン通りに歌うタイプの楽曲なので、事前準備が必要ですし、自分としては難しさを感じます。

──まさに“正面突破”するような楽曲の方が得意なんですね。この楽曲の歌唱でこだわったポイントはありますか?

吉乃::やっぱりサビ頭の“DEAD OR LOVE……FIGHT!!”ですね。「愛か死か、ファイト!」ってものすごいことを言っているわけですけど(笑)、聴いてくれる人にこの部分を一番印象付けたかったので、頭で勢いが落ちないように意識しました。

普通は後半にかけて盛り上がっていく曲が多いですけど、この曲はサビの頭からバン!といきたくて。その勢いのまま駆け抜けて、サビの最後の一行“Tasty? 残さずに召しませ”でミステリアスな方向に落とす。その展開は意識しましたし、歌っていて楽しかったです。

──アニメサイズはそこで終わりますが、フルバージョンはその後の2番Aメロでいきなり花占いをし始めたり、かなり面白い構成になっています。

吉乃::そうなんです!“レイズがベター”とか賭け事みたいなワードもあって、戦いだけでなく結構ギャンブル要素も強いんですよね。“ゲームセット 相打ちなんて 曖昧なままじゃ嫌だ”みたいにゲームっぽさもあって、そういうところにも共感できます。私のこれまでの活動や生き方自体がギャンブルみたいなものですし。

──一か八かの選択があったのですか?

吉乃::そもそもこの活動を始めたこと自体がそうですよね。割と成り行きで歌い手にはなりましたけど、そこから先、就職して趣味として続けていくのか、それとも本気で頑張っていくのか。やっぱり悩まないことはなかったですし、私はずっと何かに勝ちたいと思っているんです。

別に誰かに勝って相手を見下したいわけではなくて、単に勝ちたい。だから「DEAD OR LOVE」も絶対にラブを掴み取る気持ちで歌っていて……まあ死にたくはないので、この二択ならどう考えても当然ですけど(笑)。

 

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