
春アニメ『最強の王様、二度目の人生は何をする?』Season2:イライジャ役 佐藤元さん×ルーカス役 千葉翔也さんインタビュー|アーサーを軸に変化する3人の関係性
ルーカス役 千葉翔也さん:アーサーとイライジャとの掛け合いはあえてバランスを悪くするように
──ご自身の演じているキャラクターの印象と、演じる際に意識したことを教えてください。
ルーカス・ワイクス役 千葉翔也さん(以下、千葉):オーディションの時から感情があらわになっているシーンが課題でした。自分としては、ルーカスの年齢感にそれを押し込むというより「この年齢なのにここまで感情が表に出ちゃうんだ!」というところで演じていたので「もっと抑えて」と言われたら抑えようと思っていたんです。でも、それを言われることもなくSeason2の収録を終えたので、自分のイメージと、任せていただいた点が合致していたのかなと思います。
──話し方も独特ですよね。
千葉:生まれや育ち的に地位が高いほうなので、そこに頑なになっているプライドがあり、それが彼の口調に表れていると思うんです。それがちゃんと読み解けるキャラクターでもあったので、今何に怒っているのか、アーサーのどこが自分のプライドを傷つけるのかということは意識しながら演じていました。
──アーサーやイライジャとの掛け合いはいかがでしたか?
千葉:アーサーとイライジャと話すシーンも多いのですが、そこで変にバランスを取ると仲良しに見えてしまうんですよね。だから、誰かがボケて、誰かがツッコむようなきれいな流れにならないようにしたいなとは思っていました。シーン終わりって、どうしても「ここがオチだな」と思う部分が出てくるんですけど、それをそのままやってしまうと、絆が見えてしまうと思ったので、そこは勇気を持ってバランスを悪くするようなことをしていました。
それと、藤原夏海さんと佐藤 元くんが、伸び伸び演じた状態で、ちゃんと少年だったので、そこはすごく助かりました。ルーカスも幼さを出したほうがいいのかな?と思って現場に行ったんですけど、それよりは、マインドの部分で年齢感を表現させてもらえる現場だとわかったので、そこはすごくやりやすかったです。
──付き人とのやり取りもおもしろかったです。
千葉:何というか、昔懐かしい感じがありますよね(笑)。こういう家来が2人いて、それを振り回すみたいなポジション、あったなぁっていう。でも、自分を持ち上げてくれることに対して、たぶん悪い気はしていないと思うんですよ。
ツンケンしているシーンと、これはたぶんほだされているんだろうなというところが、やっていると見えてくるんです。やっぱり身分だけだと、面倒を見切れない部分ってあると思うんです。そこで「坊ちゃま」みたいな感じで付いて来てくれるということは、どこかルーカスにかわいげがあるのかな?と思ったので、そこは演じてみて、初めて見えてきた部分でもありました。
──Season2では、アーサーとジャスミンが中心になって物語が展開されていきますが、まず藤原さんのお芝居についての感想を聞かせてください。
千葉:アーサーに関しては、今後アーサーが何歳になっても藤原さんのままで行けるだけの度量が既にあると感じました。大人になっても藤原さんがカッコよく説得力のある演技をするのだろうなと。
現場で感じたのは、まだアクセルをこれしか踏んでないのに、こんなアーサーができているんだということで……。すでにアーサーはカッコいいし、かわいいし、強いんですけど、これをアクセルベタ踏みで表現していたら、伸びしろがないように見えるから、めちゃくちゃ引き算をしているんです。たぶんご本人は引き算しようという計算ではなく、赤ちゃんの頃からのアーサーを演じてきているから、今必要な分だけのエネルギーを出している感覚だと思うんですけど……。
──藤原さんはアフレコ中にそんなにすごいことをされているんですね!?
千葉:だからこそ、1話ごとに、人との触れ合いの中でちょっと成長した、みたいなところが浮き彫りになっているんですよね。アーサーをカッコよくしようと思えばいくらでもできる出力があるからこそ、今のアーサーにはかわいげがあって、ふと「まだアーサーって子供なんだな」とわかるんです。それは藤原さんがピュアにアーサーと向き合っているからこそなんだろうなと思いました。
それでいて、「何でこんなに強いの?」という違和感みたいなものも出してくるから、本当にすごいんですよ。きっと男性ができるアプローチではないんだろうなとも思いましたね。ジャスミンとのやり取りで、男女の雰囲気にならないのも、藤原さんが醸し出している人懐っこさみたいなところがあるのかなと思いました。
アーサーは、ルーカスとのやり取りも多かったんですけど、ルーカスが生意気なことを言っても冷たくあしらわれたり、説得されたりするんです。それもちょうど良くて、年齢は同じくらいなのに、格が高い感じで会話をしてくれるんですよね。そこが掛け合いをしていてすごく面白かったです。「ここでもっと来てくれたらルーカスもブチギレられるのにブチギレさせてくれないんだよなぁ」というところで、フラストレーションが溜まる感じでした(笑)。
──ジャスミン役の小見川千明さんのお芝居はいかがでしたか?
千葉:小見川さんとは別現場でもお世話になったことがあるんですけど、予想がつかないところが素晴らしいんです。ジャスミンは年齢感的にもっと幼くなっても、逆に大人にしても成立する可能性があるキャラクターだと思っているんですけど、本当に伸び伸びと演じられていて、役にハマってらっしゃるなぁと思いました。
クールに淡々としゃべるキャラクターを、クールに淡々とやろうと思ったら無感情になるんですけど、小見川さん自身がアーサーのことを自分の中で掘り下げているからこそ「ここはアーサーを好きな人にしか出ない温度感だよな」とか「こんなところで怒るんだな」と思うことができました。アーサーをちゃんと身内として見ている感じがお芝居に乗っているので、すごいなと思っていました。
作品情報
あらすじ
ある日、AAランクの冒険者・ブラルドからとあるクエストに誘われる。
なぜアーサーたちに声が掛かったのか疑問は残りつつも、アカデミーへの入学を控えたアーサーの最後のクエストとして参加を決める。
だが、予想だにしない惨劇が待ち受けていた──
キャスト
(C)「最強の王様」製作委員会
































