
春アニメ『黄泉のツガイ』ユル役・小野賢章さんインタビュー | 自身としては意外だったオーディションの決め手とは
月刊「少年ガンガン」にて連載中の『黄泉のツガイ』がTVアニメ化。2026年4月4日より、TOKYO MX・BS11ほかで放送中です。本作は、『鋼の錬金術師』の荒川 弘先生が描く幻怪ファンタジー。アニメは、2003年から2011年にかけて放送・公開された『鋼の錬金術師』シリーズと同様、スクウェア・エニックスとアニプレックス、ボンズによる強力タッグで制作されています。アニメイトタイムズでは、ユル役・小野賢章さんにインタビュー。自分では意外だったという、ユル役に選ばれた決め手とは――
ユルは大人にならざるを得なかった
──原作を読んだときの感想をお聞かせください。
ユル役・小野賢章さん(以下、小野):オーディションを受けるタイミングで読んだのですが、すごく荒川先生らしさを感じました。平和な村で過ごしている描写からいきなり襲撃があるというシリアスな展開に持っていくところ、そのなかでもちょっとしたコミカルなセリフやツッコミがあるのが、僕が読んできた荒川先生作品のテイストだと思ったんです。ワクワクしながら読み進めていました。
──演じるユルに関してはどんな印象をお持ちですか?
小野:物事を冷静に捉えられるタイプですよね。アニメの第1話・第2話では状況が飲み込めていなかったり、現実をあまり受け入れられず、振り回されていましたが、村を出てからの冷静な振る舞いを見ていると、16歳とは思えないくらい大人っぽいと感じました。ただ、それは、両親が行方知れずで、妹のアサが「おつとめ」を果たすために外にも出られない状態だったからなのかなと。大人にならざるを得なかったのかもしれない、という印象も受けました。
──オーディションのときにも、そういう大人っぽさを意識して演じた?
小野:そうですね。アサを大事に思っているところや、アサを安心させてあげられるような力強い言葉のかけ方を意識していました。ただ、16歳にしてはちょっと大人っぽくし過ぎたかなと思って、あとから音響監督さんに会ったとき「大人っぽく作りすぎちゃいました」という話をしたのを覚えています。
──実際の現場では、そういう大人っぽさの表現に関する塩梅を調整するということはありましたか?
小野:いえ、なかったです。おおよそのストライクゾーンは捉えられていたのかなと、少し安心しました。物語が進んでいくなかでユルの少年らしい感情が表に出ることがあるので、その時々で調整はしています。
鋭い目つきから血のつながりを感じます
──ユルを演じるうえで大切にしていることも教えてください。
小野:収録が始まる前の懇親会で監督から、オーディションの決め手について聞く機会があったんです。そのとき「いちばん野性味があった。山で育っている感があった」という言葉をいただいて。これまでシティボーイや王子系の役を演じる機会が割と多めだったので、自分のなかでは監督の言葉が意外でしたが、ユルを演じるうえでキーワードになるなと思いました。
──双子の妹・アサの印象をお聞かせください。
小野:第1話の幽閉されていたアサは守ってあげたくなるような存在で、双子と言っても妹感がすごく強かったです。一方で、村を襲撃してきて「私が本物」と名乗る眼帯のアサは、目つきが鋭くて。ユルも同じような目つきをするので、そこが血のつながりを感じるような、双子だなと感じさせるポイントだと思いました。ただ、第2話でホッとして泣いちゃう姿を見ると、気丈に振る舞って頑張っているんだとも感じて。女の子らしい部分を持ち合わせているという印象があります。
──言動から、本当にユルのことを大切に思っていることがひしひしと伝わってきます。
小野:その側面が出てからのほうが、アサの魅力がより伝わると思っています。(アサを演じる宮本)侑芽ちゃんがギャップを存分に発揮してくれているので、楽しみにしていてください(笑)。
──楽しみです(笑)。宮本さんとかけ合ってみて、お芝居にどんな印象を持ちましたか?
小野:本当に無理なく、自然というか。キャラクターとして自然とスッと言葉が出てきているという印象を受けました。

































