
Little Glee Monsterがローゼマインたちとの出会いで開いた“新しいページ”──TVアニメ『本好きの下剋上 領主の養女』オープニングテーマ「Pages」インタビュー
力強い歌声と透明感あふれるハーモニーで、世代を問わず支持を集める女性ボーカルグループ、Little Glee Monster。彼女たちの新曲「Pages」が、TVアニメ『本好きの下剋上 領主の養女』のオープニングテーマとして話題を呼んでいる。
作品の世界観と見事にシンクロした色鮮やかなサウンド、“本”をモチーフにポジティブなメッセージが織り込まれた歌詞。そしてメンバーの6人が口を揃えて「挑戦だった」と語る高度なボーカルワーク。個性豊かなメンバー6人それぞれのページが折り重なることで生まれた本楽曲の制作の裏側、ワンカット撮影に挑んだMVのエピソード、そしてリトグリが未来へ向けて開く「次のページ」についてじっくりと話を訊いた。
「マインちゃんが信じる道へ進む姿に上手く寄り添えていると思います」
──新曲「Pages」は、TVアニメ『本好きの下剋上 領主の養女』のオープニングテーマ。改めて今回のお話を聞いた時の感想や作品の印象についてお聞かせください。
MAYUさん(以下、MAYU):私は漫画やアニメが大好きなのですが、そんな私がついていけないくらい、弟がアニメについて詳しくて(笑)。もちろんこの作品のことも知っていたんです。
そもそも小説がアニメになること自体、原作とはまた違う良さが立体的に描かれるのですごいことだと思いますし『本好きの下剋上』は今回がTVアニメ第4期。それだけ多くの人に愛されている作品ということですよね。そんな作品のオープニングを私たちの音楽で飾ることができて本当に光栄です。
結海さん(以下、結海):アニメーションも本当に色鮮やかで、映像を観ただけでワクワクするようなエネルギーが伝わってきて。この作品に携わらせていただくなら、私たちもパワフルなエネルギーをぶつけることで、相乗効果で『本好きの下剋上』をさらに盛り上げられればなと思いました。
ミカさん(以下、ミカ):“本”がテーマになっているからこそ、より深みのある作品になっているのかなと思いました。本って書く人の気持ちや思いがすごく詰まっているものじゃないですか。それと同じで、この物語にもいろんな登場人物のいろんな思いが詰まっていることを感じました。……実は私は本を読む習慣があまりないので、物語に触れてちょっと挑戦してみたい気持ちになりました(笑)。
かれんさん(以下、かれん):「本がなければ作ればいい」というローゼマインの道を切り開いていく姿勢や信念に、日々新しいことにチャレンジしている自分たちとどこか近しいものを感じました。転生して、違う人として生きていくだけでも大変なのに、そこからさらに新しいものを生み出すのは並大抵のことではないと思うんです。
マインの力強さに自分自身も勇気をもらいましたし、私は編み物が好きなので「自分の理想とするものが世の中にないなら作ってしまおう」という気持ちもわかって、親近感を覚えました。規模は全然違いますけど(笑)。
アサヒさん(以下、アサヒ):マインちゃんがローゼマインになって、貴族としての暮らしの中でも家族や仲間を想いながら頑張る姿に「自分ももっと頑張らないと」と勇気をたくさんもらっています。一方で、たまに見せる甘えん坊なマインちゃんの姿もすごくかわいくて。毎回癒されながら観ています。
miyouさん(以下、miyou):マインちゃんかわいいよね。この間、メンバーみんなで「本好きの下剋上 領主の養女展」(※東京・有楽町マルイで開催されていた体験型展示会)にお邪魔させていただいた時に、改めて愛に溢れた作品だなって感じたんです。
作品に込められた強いメッセージ性に共感したスタッフの皆さんが、愛を持って作品に携わっていることが、展示からも強く伝わってきました。これから先の展開も楽しみです。
──そんな作品と新天地で頑張るマインの背中を力強く押すのが、生命力に満ちたポップチューン「Pages」。皆さんのボーカルと折り重なるハーモニー、ブラスやフィドルを交えたサウンドが色彩豊かで、作品の世界観にもピッタリですね。
結海:タイトルが「Pages」ということで「パ~ラパ~ラ」というコーラスでページをめくる音を表現していたり、歌詞にも〈Write it with your heart〉などの本に関連する言葉がたくさん散りばめられています。これから本にまつわる物語が始まっていくワクワク感をしっかりと飾ることができて、自分たちで言うのはちょっと恥ずかしいですが『本好きの下剋上』のオープニングテーマにふさわしい楽曲になっていると思います(笑)。
かれん:サウンドや歌詞にも新しいページを開く高揚感みたいなものがあって、個人的にはこの曲から「進んでいく力」を感じています。その様子がオープニング映像のローゼマインたちが一歩ずつ踏み出していくアニメーションとすごく重なって見えて。マインちゃんが信じる道へ進む姿に上手く寄り添えていると思います。
miyou:映像を見ると、より実感が湧くよね。
ミカ:(頷いて)歌詞の〈君の背中をずっと見てた〉のところで、ちょうど背中のカットが映っていたりして、楽曲と映像がリンクしているところがたくさんあるんです。嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
──リトグリの楽曲としての「らしさ」や、新しい挑戦についてはどのように感じていますか?
かれん:元気や勇気に溢れたリトグリらしい明るさもありつつ、今までにない構成にもチャレンジしています。その二つが共存していて、なんだか不思議な感覚ですね。曲の中でシーンが次々と切り替わるような仕掛けがたくさんあって、私たちにとっても大きな挑戦でした。マジで大変な曲です(笑)。
miyou:(笑)。一番の挑戦は、やっぱり最後のロングトーンだよね。ライブで歌う時、上手く歌えるかちょっと怖いくらい。でも楽曲全体としては、6人各々のスキルがパッと飛び出してくるような構成になっていて。パワフルですし、技術がないと歌いこなせない曲だと思います。
──みなさま全員集合という貴重な機会ですので、メンバー間でスキルを感じたポイントを聞いてもいいですか?
ミカ:私、いつか言おうと思っていたことがあります! 2番Aメロの〈まえがきから数えた〉から始まる結海の早口言葉みたいなパートなんですけど、実は最初、ここは私にパートが振られていたんです。でも、デモ音源を聴いた瞬間に「あ、ちょっとこれは私に歌える未来が見えない……」と思ってしまって(笑)。実際にレコーディングで試してみても上手くできず、結海にお願いすることになったんです。そうしたら結海が完璧に歌い上げてくれて! 私もかっこいいなと思ってやりたかったんですけど、結海が繋いでくれました。
結海:ライブで噛まないか、今から心配ですね(笑)。私としては、かれんちゃんのロングトーンは言わずもがなですし、2番の始まりに入っているmiyouの「Ok, let's go!」という掛け声が好きです。プリプロでメンバー全員が全パートを歌ったのですが、本番の前にその音源を全員分聴き返した時「ここは絶対にmiyouの歌割りになる」と確信したくらいバチっとハマっていたんですよ。
miyou:あはは! ありがとう(笑)。私は結海が歌っている1番サビ頭のフレーズが好きですね。ここの〈君の心を 私の言葉で 全部この世界に 残したくて〉というフレーズは、まさにローゼマインの気持ちにも繋がる、一番大事な言葉だと思うんです。それをあんなに優しく、心に届くように歌える結海はさすがだなって思いました。
結海:ラスサビにも同じフレーズが出てくるんですけど、そこはアサヒちゃんが歌っていて。それぞれ違った魅力が出ていると思います。
かれん:あと、そのラスサビの部分の裏でMAYUが合いの手のラインを歌っているんですけど、そこはリズムもメロディもすごく難しくて。まさにMAYUにしかできないオンリーワンなポイントです。みんなで合わせるまで、そんな難しいことをやっているなんて知らなかったんですけど……。
MAYU:なんで知らんねん! おかしいやろ(笑)。
miyou:(笑)。コーラスの部分も耳を凝らして聴いてほしいですね。






























