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- まりも
- ゾロとONE PIECEを偏愛するフリーライター。アニメ、推し活、恋愛、結婚、睡眠など、幅広く執筆しています。

海賊王を目指し海へ出た主人公モンキー・D・ルフィとその仲間たちの活躍を描く、週刊少年ジャンプで連載中の漫画『ONE PIECE』(原作:尾田栄一郎氏)。
未知の島の心躍る冒険や強敵との痛快なバトルを通して仲間たちと絆を深め強く成長していく様は、まさにジャンプの三大原則「友情・努力・勝利」のど真ん中。その一方で、消された歴史や差別・奴隷制度などをめぐる世界の闇をも緻密な伏線と壮大な世界観で描き出す本作は、最終章へ突入した連載28年目の現在も怒涛の展開で読者の心を掴んで離しません。
5月25日(月)発売の週刊少年ジャンプに掲載された『ONE PIECE』第1183話“グッドモー人魚”では、ブルックの過去にスポットが当たり、ついに知られざる護衛戦団時代が紐解かれる…! 本記事では、SNSでの反響とともに、最新話のポイントを振り返っていきます。
※本記事には『ONE PIECE』最新話(第1183話)のネタバレを含みます。コミックス派やアニメ派の方等、ジャンプ未読の方はご注意ください。
第1183話では、ブルックと軍子の関係を紐解く過去編がスタート! 時を遡ること70年、ブルックが20歳だったころの生前の姿が初めて描かれ、大きな注目を集めました。
これまではガイコツorサングラスで本来の形がわからなかった目元もついにお披露目され、SNSでは初めて見せる素顔に「ブルックの人柄に合った優しい顔してるなあ」「タレ目っぽくて可愛い」「ルンバー海賊団時代ですでに骨っぽい感じがあったから、見慣れない!」「下まつ毛があるのは意外だった」とさっそく感想が寄せられています。なかでも、とくに俳優の大泉洋さん似だというコメントが目立っているようです。
ヨミヨミの実で蘇った現在のガイコツ姿と違うのはもちろんですが、青年期のブルックのビジュアルは、中年になってからのルンバー海賊団時代ともまた印象が変わりますね。頬骨の突出はじめ骨張った感じがなく、ふっくら健康的な様子がうかがえます。
まだ当時はルンバー海賊団時代から現在のガイコツ姿でも見受けられる額の傷がないのも気になるポイント。これから彼の過去が描かれる中で、死してなお残る傷を負った経緯も明かされるでしょうか。
当時20歳だったブルックは、西の海(ウエストブルー)に位置する彼の祖国・エスペリア王国で護衛戦団の奇襲部隊隊長を務めていました。
この頃から早斬りの達人だったブルックは、老若男女から絶大な人気を誇る国のスターでした。女性から「ブルック様」と黄色い歓声を集めていたり、速斬りを教えてほしいと懇願する下っ端兵を「見苦しいな…教えてるでしょ?夢見る前に基礎!!」とたしなめたりする様子は、パンツを見たがってはナミに叱られている現在のブルックからは想像がつかず、なんだか意外です。
とはいえ戦団の隊長として慕われていた一方で、朝4時からリサイタルを始める彼の音楽は不評だった模様。エスペリアは楽器職人たちの国だったとのことで、ブルックの音楽のルーツもここにあるようです。
エスペリア王国には国王・ルーヴェン、王妃・キャンデルがおり、その2人の娘が軍子ことシュリ王女。
ルーヴェンは一見すると国王らしい高貴さや清潔感はなく、どちらかといえば「悪そう」にも見えるビジュアル。正直なところ、たとえば本作でいうコブラのような名君っぽさはまだ感じられません。
一方、王妃のキャンデルは、元護衛戦団団長という肩書きを持ち、ブルック同様に国のスターとして慕われています。騎士のような軍服に身を包み、キラキラ輝く髪や整った目鼻立ち。まさに“男装の麗人”といった出立ちで、佇まいや喋り方まで、さながら『ベルサイユのばら』に登場するオスカル・フランソワ・ド・ジャルジェのようです。
ブルックはそんな国王一家の一番の側近だったのか、かなり深い親交があったよう。ルーヴェンのことを“アニキ”と呼び、キャンデルのことは目をハートにしながら「私の光」と語っています。幼いシュリとはいつも一緒に遊んだり、剣の稽古をつけたりしていたようで、仲の良さが伝わってきます。王妃に迫る危機を事前に察知して守るなど、近衛兵としても家族ぐるみで信頼されていたのでしょう。
しかし、現在のブルックはシュリ王女を「顔も見たくない人」と表現しています。人のいいブルックがここまで言うには相当の事件があったはず。イムに唆され悪魔と契約してしまったシュリは自我をなくし、父母もろともエスペリアを滅母してしまった……というような、エルバフのハラルドのとき以上に悲しいシナリオを想像せずにはいられません。幸せな国に見えるエスペリアに、この後一体何が起きるのでしょうか。
今回、イムとロキの戦いが続くこのタイミングでブルックの過去に触れることに驚く声も多いようですが、ずっと謎めいていたブルックの前半の人生にスポットが当たったことに喜びを示すファンの声も多数見受けられます。
とくに、ブルックには2007年の麦わらの一味加入エピソード(第489話)当時より「昔とある王国の護衛戦団で団長を務めていた」という設定がありましたが、詳しいことは明かされてきませんでした。およそ20年近い時を経てその初期設定が回収されるということで、「ついにブルックの過去がわかる!」「この時をめっちゃ楽しみに待ってたよ」とSNSも沸き立っています。
ちなみに、今回のサブタイトル“グッドモー人魚”は、ブルックがエスペリアで歌っていた曲のフレーズ。ですが、じつは魚人島編でも同じフレーズを麦わらの一味の前で「ニューシングル」として披露したことがあります。
こういった細かな部分もブルックの過去と地続きなのだと思うと、よりワクワクさせられますね。
さらに、過去編にてブルックお馴染みの技「鼻唄三丁矢筈斬り」も登場しましたが、隊長時代の彼は技術体力ともに全盛期だったためか、斬られた者は斬られたことに数時間気づかないレベルだったよう。スマートすぎる戦いぶりがかっこよすぎる……!
護衛戦団時代、ルンバー海賊団時代、孤独に耐え抜いた50年、そして麦わらの一味で活躍する現在。どんなときも暗い顔をせず、自らの苦労を多くは語らないブルックだからこそ、彼が経験してきた人生の重みを感じられる過去編がますます楽しみになります。そして、シュリがいかにして王女から神の騎士団の軍子になったのか、その真相がわかる日も近そうです。
[文/まりも]