音楽
Sizuk 2nd Album「iller」俊龍×AYAME(from AliA)対談インタビュー

「これは僕自身の作曲家としてのエゴかもしれません」音楽家としての“核”──音楽プロジェクト・Sizuk 2nd Album「iller」リリース記念 俊龍×AYAME(from AliA)対談インタビュー

作曲家・俊龍が音楽に込める意味と想い

──アルバムの9曲目から13曲目にかけては、アニメ出演声優のみなさまが歌唱するキャラクターバージョンが収録されています。こちらのボーカルディレクションはすべて俊龍さんが担当されたとのことですが、どのようなアプローチで制作されたのでしょうか。

俊龍:まず、雨宮天さんが歌う「Para Bellum」は、作品の熱量をさらに高めるカンフル剤やフックとなるような展開を作ろうという意図がありました。非常に良いタイミングで雨宮さんに歌っていただけたなと感じています。ディレクションに関しては、こっちから「アリス(アリスリーゼ・ルゥ・ネビュリス9世)はこういうキャラクターですよね」と最初から型に嵌めるのではない、まずは雨宮さんが捉えるアリスとして自由に歌っていただきました。その上で「このパートは少し切なさを帯びつつも、微かに笑顔が見えるような表情で歌ってみましょう」といった細かなニュアンスをすり合わせながら作り上げていきました。

「Lover's Eye」もキーが高い楽曲で、アグレッシブに攻める中にも切なさや美しさがある曲です。鬼頭さんが演じるヒメは、気高い、高尚な雰囲気を持っていますが、同時に一人の女の子でもある。せっかく鬼頭さんに歌っていただくからには、その女の子らしい繊細な一面がほんの少しだけ垣間見えるようにと考えていました。レコーディングでのやり取りは、自分にとっても有意義な時間でした。

──続いて前田佳織里さんによる「君の知らないこと」ですね。

俊龍:前田佳織里さんには「es」でも「Only」を歌っていただいていたので、今回は「お久しぶりです!」と特段構えずにレコーディングが始まりました(笑)。前田さんはカンナ(日下部栞奈)のキャラクターそのものの声で歌ってくださるので、良い意味でボーカリストとしての欲を出さず、キャラクターに徹してフレッシュに歌い上げてくださいました。

──役者としての表現力が凝縮されていたのですね。続いては「bookmarks」についてお聞かせください。

俊龍:月城日花さんは春茶さんと声の美味しい成分が似ていて。意図的に寄せようとして出せるものではないので、持って生まれた声の成分の相性が良いんだと感じました。レコーディングでは様々なアプローチに前向きにトライしてくださって、個人的には今後も楽しみな方だなと。色々なジャンルの歌を乗りこなせるだろうなと思いながら、ディレクションをさせていただきました。

──最後に佐倉綾音さんによる「零(ゼロ)」です。

俊龍:この曲は、デモ音源からキーを半音下げたんです。僕も含め、スタッフ間で「練習素材のキーをどっちにしたっけ……?」とバタバタしていたのですが、佐倉さんご本人は全く動じることなく「できます」と(笑)。「零」の歌詞はキャラクター(ジョン・V・ノイマン)の心情を中心に据えたオーダーで作られていました。劇中のノイマンはそこまで声を張るタイプではないけれど、落としどころを、佐倉さんが何度も試行錯誤しながら見つけてくださいました。さらに、フルコーラスの収録がほぼ終わりかけたタイミングで、佐倉さんから「歌い直してもいいですか?」「1番の全体をもう一度……」とご提案をいただいて。作品とも相まってグッときました。

──俊龍さんにお伺いしたいのですが、AYAMEさんのボーカルとキャスト陣のボーカル、そのアプローチの違いをどのように楽しんでほしいですか?

俊龍:AYAMEさんは僕たちSizukチームの一員として、お互いに対話を重ねながらひとつの作品を積み上げていく存在です。一方で、佐倉さんをはじめとするメインヒロインのキャストのみなさまは、普段からアフレコ現場で共演者の方々と演技の掛け合いをされている。主題歌制作の立場からはなかなか見ることのできない、アフレコ現場の真剣勝負の空気感を、歌声を通じて感じたい、学びたいと僕自身も思っていました。

──それでは楽曲のお話の最後に、CD限定ボーナストラックとして収録されている「赤いメモリーズをあなたに」を歌って、いかがでしたか?

AYAME:この楽曲もアニメ(TVアニメ『革命機ヴァルヴレイヴ』)のエンディングテーマですので、事前に作品を拝見して感じたものを大切にしました。ただ「Blue Dilemma」と同様にカバー曲なので、やはり「どこまで寄せるべきか」という部分での葛藤もあって。最終的には「自分らしく歌うこと」にフォーカスし、改めて歌わせていただきました。私の等身大に変換して楽曲に寄り添って歌う意識だったので、オリジナルとは違った、どこか少し幼さの残る新鮮な歌い方になっているのではないかと思います。リスナーのみなさんが新鮮に受け取って、どう感じてくださるか楽しみにしながらのレコーディングとなりました。

俊龍:今回のアルバムに入れたいと考えた時点で、アニメのタイアップ曲でありながらも、今この時代に聴いてくれる人、あるいは歌ってくれるAYAMEさんのものになったら素敵だなと思っていました。当時は「少しテンポが速いかな」と感じていた部分もあったので、今回はあえて少しテンポを遅くして、より自然に言葉が届くようにアレンジを施しています。

──この曲をアルバムの最後、ボーナストラックに据えた意味について、俊龍さんの想いをお聞かせください。

俊龍:数年前から行っている音楽活動の根底には、いくつかの大きな核となる目的があるんです。過去に頑張って作った曲たちが、時代の流れやグループの解散などによって、人前で歌われる機会を失ってしまうのはあまりにも切ない。これは僕自身の作曲家としてのエゴかもしれませんが、そうした楽曲を次の世代へ歌い継ぎ、再びリスナーのみなさんに届ける機会を作りたいと考えています。

特にこの楽曲に関しては当時、作詞と編曲もすべて自分自身で手掛けています。自分の作品に限らず、素晴らしい音楽が忘れ去られないように守り、繋いでいく活動も大切にしたいという想いから、最後にこの曲を入れました。

──現在の俊龍さんが音楽をする意味として。

俊龍:今後もそうして活動できたらいいなと思っています。

──ありがとうございます。最後にこの記事をご覧になった方へメッセージをお願いします。

AYAME:Sizukというプロジェクトはひとつのユニットではあるのですが、他のアーティストさんとはまた一味違う新しい楽しみ方ができる場所だと思って活動しています。私だけでなく、本当に様々な素晴らしいボーカリストのみなさんの歌声が、俊龍さんというひとつの大きな核を中心にギュッと凝縮されているので、何度聴いても飽きることがありません。今回の2nd アルバム「iller」も何周も繰り返し聴いて味わっていただけたらと思います。よろしくお願いします!

俊龍:いわゆるアニソン好きな方も「強い曲を発掘したいぜ」と思っている方にも刺さるように全力で作って、歌っていただいています。カバーはカバーで表情も違うし、強い曲が多いけれど豊かな表情を持ったアルバムに仕上がっています。1st アルバムに引き続き、楽しんでいただけたら嬉しいです。

【インタビュー:杉田裕孝】

2nd Album「iller」Sizuk

2026.7.29 Release

価格(CD):3,850円(税込)
品番:PCCG-02526

収録楽曲

M1.Blue Dilemma
歌:AYAME 作詞:ZAQ 作曲:俊龍 編曲:菊田 大介
M2.君の知らないこと ※TVアニメ『中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。』エンディング主題歌
歌:AYAME 作詞:しほり 作曲:俊龍 編曲:ANCHOR
M3.Remember ※「結婚指輪物語」イメージソング
歌:AYAME 作詞:雨野どんぐり 作曲:俊龍 編曲:矢野達也
M4.Daybreak ※TVアニメ「結婚指輪物語Ⅱ」オープニング主題歌
歌:AYAME 作詞:こだまさおり 作曲:俊龍 編曲:神田ジョン
M5.Gliding Claw ※TVアニメ「転生したらドラゴンの卵だった」オープニング主題歌
歌:AYAME 作詞:畑 亜貴 作曲:俊龍 編曲:白戸佑輔
M6.零 ※TVアニメ「リィンカーネーションの花弁」エンディング主題歌
歌:AYAME 作詞:中村彼方 作曲:俊龍 編曲:小高光太郎
M7.bookmarks feat.春茶 ※TVアニメ『ざつ旅-That’s Journey-』エンディング主題歌
歌:春茶 作詞:やなぎなぎ 作曲:俊龍 編曲:北川勝利
M8.Thankful feat.やなぎなぎ ※TVアニメ「笑顔のたえない職場です。」エンディング主題歌
歌:やなぎなぎ 作詞:森由里子 作曲:俊龍 編曲:奈良悠樹
M9.Para Bellum feat.アリスリーゼ・ルゥ・ネビュリス9世(CV:雨宮天)
歌:アリスリーゼ・ルゥ・ネビュリス9世(CV:雨宮天) 作詞:只野菜摘 作曲:俊龍 編曲:藤田淳平
M10.Lover’s Eye feat.ヒメ(CV:鬼頭明里)
歌:ヒメ(CV:鬼頭明里) 作詞:こだまさおり 作曲:俊龍 編曲:松田彬人
M11.君の知らないこと feat.日下部栞奈(CV:前田佳織里)
歌:日下部栞奈(CV:前田佳織里) 作詞:しほり 作曲:俊龍 編曲:ANCHOR
M12.bookmarks feat.鈴ヶ森ちか(CV:月城日花)
歌:鈴ヶ森ちか(CV:月城日花) 作詞:やなぎなぎ 作曲:俊龍 編曲:北川勝利
M13.零 feat.ジョン・V・ノイマン(CV:佐倉綾音)
歌:ジョン・V・ノイマン(CV:佐倉綾音) 作詞:中村彼方 作曲:俊龍 編曲:小高光太郎

■BONUS TRACK(CD限定)
赤いメモリーズをあなたに
歌:AYAME 作詞 / 作曲:俊龍 編曲:佐藤厚仁
※BONUS TRACKはCD限定収録となります。(配信の予定はございません。) 

Sizuk 2ndアルバム「iller」 発売記念リリースイベント

場所:アニメイト秋葉原1号館 7Fイベントスペース
日時:2026年9月6日(日)
開場:12:30
開演:13:00
※集合時間は参加券に記載いたします。

出演者(ゲスト 他):俊龍さん、AYAMEさん

イベント内容:トーク&サイン会

サイン会詳細

・サインは、Sizuk 2ndアルバム「iller」のブックレットへ入れさせていただきます。当日は忘れずにお持ちください。それ以外のものにはサインを入れられませんので、予めご了承ください。
・出演者からその場でサインを入れさせていただきます。
・1アイテムに寄せ書きの形でサインを入れさせていただきます。

参加券入手方法

下記対象商品を、参加券配布対象のアニメイトにてご予約(全額内金)もしくはご購入いただいたお客様に、先着で「イベント参加券」1枚をお渡しいたします。
当日は参加券をお持ちの上ご参加ください。

※「参加券」の数には限りがございます。店舗での予約状況により、配布が終了している場合がございます。
※「参加券」は先着での配布となります。上限に達し次第、配布終了とさせていただきます。
※内金は現金のみの受付となります。クレジットカード、アニメイトポイントはご利用できません。
※イベント参加の前後を問わず、お支払いが事後的に取り消された事実が確認された場合、今後の弊社サービスのご利用をお断りさせていただく場合がございます。
※すでに対象店舗で対象商品をご予約をされているお客様は、イベント参加券配布開始後、レジにてご予約時のレシートをご提示いただきますと、イベント参加券をお渡しいたします。

対象商品

2026年7月29日(水)リリース
・[CD]Sizuk 2ndアルバム 「iller」(PCCG-2526)3,850円(税込)

参加券配布店舗

秋葉原本館、アニメイト通販
※参加券配布が終了次第、店舗名を赤文字へ更新いたします。更新処理の関係上、黒文字の店舗でも参加券が配布終了している場合がございます。ご了承ください。
※アニメイト通販での参加券配布状況については、各商品ページをご確認ください。

参加券1人あたりの枚数制限:制限なし

■詳細はこちら

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