
夏アニメ『追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する』大塚剛央さん×若山詩音さんインタビュー|ゲーム知識で運命を切り開く爽快感と、GoHandsならではの圧巻の映像美
7月2日より連続2クールで放送中のTVアニメ『追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する』。アニメーション制作はGoHandsで、実際にゲームの世界にいるような臨場感と、戦闘時の目まぐるしく動くカメラワークと重みを感じる作画に圧倒された。そんなアニメの魅力について、エルマ・エドヴァン役の大塚剛央さんと、ルーチェ・ルービス役の若山詩音さんに話を聞いた。以下が作品のあらすじとなる。
エルマが前世の記憶を取り戻したとき、ここが生前やり込んでいたVR対応オンラインゲーム〈マジックワールド〉とまったく同じ世界であることに気づく。だからエルマは、この世界で〈重騎士〉こそが、最強のクラスであることを知っていた。だが、代々〈剣聖〉の血筋であるエドヴァン伯爵家の次期当主であるエルマに、“欠陥”クラスとされる〈重騎士〉が発現したとき、実父アイザスは烈火のごとく怒り、エルマを追放してしまう。その後エルマは一人の冒険者となり、世界を効率的に攻略し始める。
朝からの収録で言われていたとあるディレクション
──『追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する』の印象をお聞かせください。
エルマ・エドヴァン役 大塚剛央さん(以下、大塚):主人公のエルマは、前世でプレイしていたゲームの世界へ転生するのですが、個人的に昔からゲームが好きだったので、読みながらワクワクしていました。ゲームの設定が細かく描かれていて、それに画が付くことで、より世界が鮮明になった感じがしたんですよね。エルマが前世の知識を活用し、だけど、ちゃんと苦労しながら着実に成長をしていくところにドキドキするし、タイトル通り無双する爽快感があるので、世代を問わずに楽しめる作品だと思いました。
ルーチェ・ルービス役 若山詩音さん(以下、若山さん):冒頭でエルマさんに〈重騎士〉のクラスが発現して、家を追い出されてしまうんですけど、ゲームの知識があれば、〈重騎士〉が最強クラスであることはわかっているので、そこから知識を使ってどんどん無双していくんです。ただ、最初はバトル面で苦労することも多く、ギリギリだったり、乗り越えられるかな?ということも結構多いんですね。ですがそこも、機転と、積み上げてきたゲーム知識と、あとは仲間との連携で乗り越えて勝っていく。その先では、ルーチェの持っているスキルを使っての爽快感もあるので、病みつきになって、読むのが止まらなくなる作品だなと思いました。
──GoHandsの映像もすごかったですよね。
大塚:僕らはアフレコの段階からほぼ完成した映像を見ていたので、僕らの声と音と音楽が入ったときに、どんな風になるのかと思ったら、本当にゲームの世界がアニメとして動いている感覚があったので、楽しい映像でした。それとアフレコ時も感じていましたけど、あらためて、すごい映像とカメラワークだなと思いました。
──3DCGの背景があるから、カメラワークが大胆で迫力がありますよね。若山さんは、GoHands作品に続けて出演されていますよね?
若山:GoHandsさんは毎回、作画コストを考えていないのではないかと思ってしまいますよね(笑)。良い画を描くためならという熱意が、今回もすごく感じられました。完成した映像を拝見させていただいた時も、とてもテンポが良くて、すぐに観終わってしまう感覚があったんです。でもその中で、ゲームの世界で実際にプレイしているような感覚に近いものを感じたので、そこはすごく意識されているのではないかなと思いました。
大塚:僕個人としては、GoHandsさんとご一緒するのが初めてだったので、(完成された映像を見てのアフレコに対して)こういう形でやるんだ!という驚きがありました。基本的には全て画に合わせていくんですけど、画のお芝居に乗っかっていきつつ、伸び伸びとやらせてもらえた感覚はありました。
──画があったほうが、気持ちを乗せやすいですか?
大塚:物語がどのように展開していき、このキャラクターの表情がどのように変わっていくのかというのが全部できていたので、そういう意味ではすごくやりやすかったです。もちろん口パクに合わせていく大変さもあるんですけど。
若山:『好きな子がめがねを忘れた』『もめんたりー・リリィ』とご一緒させていただいて、毎回、綺麗な作画が出来上がった状態でのアフレコ映像をいただくので、このパクに合わせなければならない!と思いながら、一生懸命チェックしていく感じなんです。だから事前準備の時間はしっかり取らなければならないという大変さはあるんですけど、出来上がった映像を見ると、あのとき頑張って良かったなって、毎回思うんですよね。
──では、お二人が演じたキャラクターの紹介と、演じられた感想をお聞かせください。
大塚:物語は、自分が転生者だと気づくところから始まりますが、エルマはすごく誠実だし、熱いところもあるし、人付き合いの面でも育ちの良さみたいなものがあるんです。戦いで苦労したりもするんですけど、それもエルマ自らが望んでやっているところがあって、ある種、ゲームをプレイしているような感覚で生きているのかなと思いました。そのくらい、自分の身を顧みないところは特徴だと思います。
それに、すごく主人公らしいというか。困っている人をほっとけなかったりするので、演じるときは、実直さとか、裏表がない気持ちのいいところを出せたらいいなと思っていました。バトルに関しては、画ができているので、画に負けないよう、動いているところにはすべてリアクションの音を入れようと思っていました。それがどの程度使われているかはわからないですけど、画と一緒に役を作っていった感覚があります。
若山:ルーチェは場面写真の表情から見て取れる通り、明るくて天真爛漫な子なんです。スキルツリーの分配を理由に、元のパーティーでは不遇な扱いを受けてしまい、そのせいで最初は自分に自信がありませんでした。そこからエルマさんに拾ってもらい、パーティーメンバーになったところから、「自分にもできることがあるかも!」と成長していく。そんなところが、すごく健気でかわいらしい子だと思いました。あと、いつまでも金銭感覚が変わらず、新鮮にドロップアイテムの金額に喜ぶところもかわいかったです。
──演じるときは、そういうピュアさを大切にしたのですか?
若山:そうですね。 ピュアさと、明るくハイテンションに!というのは意識しました。特に元気さは、最初からディレクションをいただいていたところなので、できる限りをいつでもフルパワーで出せるように頑張っていました。ただ、この作品、朝10時から録っていたんです(笑)。そこでテストをやると、だいたい「皆さん、もう一段階元気に」と言われましたね。
大塚:確かに言われていましたね。
若山:特に私はルーチェなので、「もう一段」とよく言われていたと思います。朝10時とはいえ「足りなかったか……」と毎回反省しては、もう一段ギアを上げて本番に臨んでいました。
──それは大変ですね。
大塚:自分たちで思っているより、「もっと振り切ってください」と言われることが多かった気がします。あと、画ができているから余白がないのかと思いきや、そんなこともなく。たとえばルーチェが登場しているところで、「あわあわ」みたいな書き文字があったりしたんですけど、それも声でやろう!となったり、その場で対応したりすることもありました。それが大変でもありつつ、楽しくいろんなリアクションをやっていたなという記憶があります。あとは基本的に 2話ずつ録っていたので、物語に集中して臨めたというか。物語の流れを追っていけたので、気持ちも入りやすかったです。





































