
どんどん成長していくカナともともとすごかった越谷――ファイルーズあいさん&東内マリ子さんが語る、TVアニメ『株式会社マジルミエ』第2期の楽しみ方【インタビュー】
7月から放送がスタートしたTVアニメ『株式会社マジルミエ』第2期。ベンチャー企業・株式会社マジルミエに新卒入社し魔法少女となった桜木カナは、先輩の魔法少女・越谷仁美と自然災害“怪異”退治に励む業務をしていた。第2期では、マジルミエ社が、独自のシステム『アリスシステム』を業界に浸透させるべく新種の“怪異”退治に乗り出すのだが、その裏で、さまざまな思惑が渦巻くこととなる。
今回は、TVアニメ『株式会社マジルミエ』第2期の楽しみ方を、桜木カナ役のファイルーズあいさん、越谷仁美役の東内マリ子さんに聞いた。
どんどん成長していくカナともともとすごかった越谷
ーー第1期を経たところで、改めて『株式会社マジルミエ』の魅力を教えてください。
桜木カナ役・ファイルーズあいさん(以下、ファイルーズ):私たちの業界は、それぞれが個人事業主なので、会社に勤めるという経験は少ないんですけど、社会全体で考えたら、会社に勤めるってマジョリティなわけじゃないですか。なので、こういう苦しさとか辛さがあるよねと共感できる人がたくさんいるのが、この作品の良さだと思いました。
私自身は、就活とか就職の経験があって、そのときは「早く声優になりたい」という気持ちが強く、「ここでくすぶっているわけにはいかない!」と思っていたのですが、あのときの経験があったからこそ、桜木カナの気持ちにも寄り添うことができたので、何も無駄じゃなかったんだなと思うことができました。
ーー理想主義と現実主義などが出てきたので、会社にも色々あるということも学べますよね。
ファイルーズ:ベンチャー企業なのか大手なのかですよね。それを魔法少女というものを使って、コミカルに描いているところがすごかったです。
越谷仁美役・東内マリ子さん(以下、東内):私はファイちゃんとは違って社会人経験もなく、バイトもしたことがないんです。働くという経験が声優でしかなく、未知の世界観父も公務員で、市民にサービスを提供する仕事ではなかったので、本当にわからない世界観でした。だから、会社ってこうなんだ!というのを、私みたいな人でも学べる作品ですよね。
しかも“魔法少女”という取っつきやすいファンタジーがあるから、ストレスなく会社の仕組みがわかるんです。技術職の人がいて、仕事を取ってくる営業の人がいて、みたいな。だから、社会人になる前の中高生が読んでも学べる作品なんだと思います。
ーー何か企画を通したいときはプレゼンをしないといけないとか知れますよね(笑)。
東内:本当、プレゼンってこういうものだったんだ!と思いました(笑)。私にとっても発見が多い作品でした。
ーー魔法少女モノとしてはどうですか?
ファイルーズ:社会人と魔法少女という組み合せが面白いですよね。厳密には少女ではないのかもしれないですけど、魔法少女という言葉が定義として確立されている世界というのが面白かったです。
東内:社会の中でシステム化された魔法少女だからこそ、通常と違うしがらみがあるんですよね。普通の魔法少女が直面する問題とも違うから、そういったところが面白かったです。この魔法を使った場合、どうなるのかとか。会社同士の関係とかに重きがあるから、そのあたりが良いですよね。あと、公式サイトのコメントにも書きましたけど、まさか魔法少女になれるとは!と思ったので、私自身は、めっちゃ嬉しかったです。
ーー変身バンクとか、嬉しいですね。
東内:こんな名乗りみたいなことをできる日がくるとはね!って感じでした(笑)。少年役とかではあるけど、魔法少女で!?って思いましたし、それもこれも、彼女たちが社会人だからなので、感謝ですね。
ーー東内さんは2期からの参加にはなりますが、それぞれ第1期からのキャラクターの成長をどう見ていたのかを教えてください。まず、桜木カナから。
ファイルーズ:最初のほうのカナは、自分自身の個性とか特技がわからない状態で、自分を見失いつつある中、就活を頑張っていたんです。そこでマジルミエ社と出会ったことで、自分では当たり前だと思っていたことが、実はすごいことなんだと気づくことができたんですよね。その強みを活かして頑張っていくことができたので、自分の特性を見い出してくれたことは良かったなと思いました。
ーーあの記憶力は才能ですよね。
ファイルーズ:すごいですよね! 一見、魔法少女と記憶力って結びつかないと思うんですけど、戦場以外の場所で培った知識とかノウハウを戦場でパッと出せることが彼女の本当にすごいところで、頼もしい存在になったと思います。
ーー確かに、学んだことを現場で出せる能力のほうがすごいかもしれない。
ファイルーズ:本を読んでも、その知識がとっさに出てこないことっていっぱいあると思うので、カナが羨ましいです。私も忘れちゃうことがいっぱいあるので(笑)。
ーーそういう自分の能力を気づかせてもらいつつ、ミヤコ堂の魔法少女・葵リリーとか、業界最大手の魔法少女企業、アスト株式会社の魔法少女・土刃メイなどとの出会いによって、いろんな価値観を知っていくという成長がありました。
ファイルーズ:アスト社とマジルミエ社は極端ですけどね。その中間くらいの方針の会社があったら良かったのに(笑)。
ーー東内さんが演じる越谷仁美はいかがですか?
東内:越谷は第1期からもう成長した状態だった感じがしていて。カナちゃんの成長の幅はすごいけど、越谷は少しずつ階段を登っていくような成長だったのかなと思います。だから、頼れるとか任せられるとか、そういうところがあったんですよね。第2期は、そこに人間味が出てくるような印象があるので、第1期で本当にすごかった人が、何ですごかったのかがわかるのが第2期なのかな?と思っています。
ーー彼女のすごいところって、どこだと思いますか?
東内:根拠のない自信が絶対にあるところですね。全部楽勝だよと言えるのって、本当にすごいことだと思うんです。
ーー実際、ある程度出来ちゃっていますからね。
東内:そうなんですよ! 自分の中で楽勝だなと思わないことは、もう「やらない」でここまで来たと思うんです。たとえば計算とか。自分が今目の前にあるものは全部楽勝なもので、自分ができないと思ったものは捨てられる勇気と決断力がある。そんなところがすごいなと思いました。
ーー自分では手に負えないものに対する判断も、そんなに間違えない印象がありますよね。運動能力が高いのは素晴らしかった。
東内:そこは本当に羨ましいです! 私は全然ダメなんですよ。足も遅いし。
ファイルーズ:めちゃくちゃ運動できそうなのに!(笑)。パルクールとかやってそう。
東内:だから越谷のようになれたらいいなと思いながら演じていました。































