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TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-』三木眞一郎×ゆきのさつき×武内駿輔が語る掛け合いの喜び【インタビュー】

TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-』三木眞一郎さん×ゆきのさつきさん×武内駿輔さんが3人で掛け合えた喜びを語る【インタビュー】

 

夜一は「自分が信じるものに正直な人」

──三木さんとゆきのさんは、シリーズを通して演じ続ける中で、キャラクターとの距離感や見え方に変化があったり、理解が深まった感覚はありますか?

ゆきの:あまり変わっていないかもしれないですね。夜一は、謎すぎる(笑)。自分の想像をはるかに超えた存在なんです。だって、日常生活が全然想像できないじゃないですか。実は今日ここに来るまでにも、ぼんやり「夜一の日常ってどんな感じなんだろう?」と考えていたんです。猫になって遊んでいたり、人間に戻って自由に過ごしているのかな? なんて、そんなことを想像していました(笑)。

でも根本的な部分でいうと、長い訓練を受けてきた人たちって、自分の命よりも守らなければいけないものの方が大きいと思っているところがあると思うんです。その上で夜一は“自分が信じるものにすごく正直な人”だと感じています。アスキンや喜助とは少し違って、割とストレートな性格というか。あまり言葉の裏を読んだりするタイプではないのかな、と思っています。

──浦原はどうでしょうか?

三木:長い付き合いにはなりましたが……僕にとっての喜助も、何かが大きく変わったり、理解が深まったりした感覚はあまりないですね。どちらかというと、一緒に年を重ねてきた感じでしょうか。喜助はそんなに年を取っていないんですけど(笑)、ずっと同じ時間を過ごしてきたような感覚はあります。……あと、喜助ってあまりグッズ化されるイメージがないんですよ。「やっとグッズになった!」と思ったら、まさかのラストワン賞だったりして(笑)。

武内:三木さんって一番くじとか引くんですか?

三木:引くよ! でも普通の賞だったら手を出せるんだけど……ラストワン賞はなかなか手に入らないんですよ(笑)。

──夜一は、単純な戦闘力だけじゃない強さもある気がしています。ゆきのさんはどんな部分が夜一らしい強さだと思いますか?

ゆきの:夜一は見た目も強そうに見えるし、実際に強いんですけど、決して「強いぞ!」と前に出るタイプではないんですよね。すごくフランクで自由奔放で、自分が思った通りに動ける行動力がある。そこが本当の強さなのかなと思っています。ただ、最後の最後で「ここが夜一のウィークポイントだったんだ」と感じる部分があって、それはすごく衝撃的でした。

──そのウィークポイントとは?

ゆきの:ある意味で、四楓院夕四郎の存在がすごく大きかったんだなと思いました。もしかしたら、彼がいたからこそ四楓院家を出たのかなと感じるくらい。でもそれ以外の部分では、本当に自分の信念のままに動いている人なんですよね。そして、その生き方にまったく揺らぎがない。後悔もないんじゃないかな。何が起きても、それを前向きな方向へ変えていける人というか。もちろん命懸けで戦っているんですけど、どれだけ追い込まれても「負ける」とは思っていない気がするんです。たとえ死の淵に立たされたとしても、「ここからどう巻き返すか」を最後まで考え続ける人なんじゃないかなと。そういう生き方そのものが、周りから見た時の“強さ”として映っていると思います。

三木:そうかもしれないね。そうじゃなかったら、あんな生き方をしていたら、きっとどこかで折れていたと思う。

ゆきの:もちろん喜助がいることも、夜一の強さの一つにはなっていると思います。

 

王道のその先へ――

──武内さんは先ほど『BLEACH』直撃世代と言っていましたが、実際に作品へ参加してみて、観る側だった頃と演じる側とでは、作品の印象に変化はありましたか?

武内:確かに見え方は違いましたね。もちろん描かれているストーリー自体は同じなのですが、改めて感じたのは、『BLEACH』のキャラクターたちは意外と自分自身のことを多く語らない人たちが多いんだなと。生い立ちだったり、自分が何を好きで、どういう人間なのか……そういう内面的な部分を、あまり表に出さないんですよね。

だからこそ、当時どうしてあれほど惹かれていたのかを改めて考えた時に、すごく腑に落ちた部分がありました。例えば熱血系の作品だと、「自分はこういう弱さがあるから、もっと強くなる」といった気持ちを言葉にすることが多いと思うんです。でも一護はそういう部分を多く語らないんですよ。すごく自然体なんだけど、弱みもあまり見せない。だからこそ織姫との関係性も生まれていると思いますし、自然と誰かが隣で見守りたくなる存在になっているんだと思いました。

そういう空気感は『BLEACH』全体にも通じている気がしていて。キャラクターたちが持っているミステリアスさだったり、全部を説明しない魅力だったり。当時、自分がそこに憧れていたんだなということは、今回参加させていただいて改めて感じた部分でしたね。

──三木さんとゆきのさんは、そんな一護を「死神代行篇」の頃からずっと支え続けてきました。そんなお二人だからこそ感じる、一護の成長について教えてください。

ゆきの:鍛えた甲斐がありました(笑)。思った通りに成長してくれて、本当に感無量です。

三木:そうだね。思った通りに育ってくれて(笑)。

ゆきの:最初の頃なんて「待て」と言っているのに勝手に突っ走って、勝手にやられていたのに(笑)。

三木:彼は、考えることを覚えたからね。

ゆきの:そして、信頼することも覚えましたし、任せることも覚えた。

三木:自分が守られているっていうことも覚えたよね。何かを背負うことで、どんどん強くなっていった。……思い通りに成長してくれて良かったです(笑)。

──お二人が感じる『BLEACH』という作品の魅力も教えてください。

ゆきの:死神や滅却師など、普段の日常生活ではありえない世界を、すごく丁寧に見せてくれた作品だなと思います。個人的に、もともと“死神”という存在にちょっと苦手意識があったんですけど(笑)、その苦手意識をなくしてくれた作品でもあります。

三木:死神が苦手ってどういうこと?(笑)

武内:「怖い」ならわかりますが、「苦手」は初めて聞きました(笑)。

三木:まるで知り合いにいるかのような表現だよね(笑)。

ゆきの:いないです(笑)。確かに「怖い」という表現の方が合っているかも。『BLEACH』に出会う前は、おどろおどろしいイメージしかなかったので。

──(笑)。三木さんはいかがでしょうか?

三木:やはり原作の存在がすごく大きいですよね。紙という限られた世界の中に、あれだけいろんなものを詰め込めるんだということが、本当にすごいなと思います。絵の見せ方一つとっても、動きもあるし、空気感もあるし、思い切った黒の使い方もある。そこに人間関係も描かれていて、それも一つの関係性だけじゃなく、いろんな要素が重なっているんですよ。“ジャンプ作品”というと王道の面白さがあると思うのですが、『BLEACH』はその王道の中でも「まだこんな広げ方があるんだ」「こんなアプローチもできるんだ」と思わせてくれた作品でした。

──アニメの映像表現についても伺いたいです。毎回“卍解”のシーンは大きな話題になっており、今回の浦原の卍解も間違いなく注目されると思います。映像美という部分についての印象も教えてください。

武内:ライティングや色彩感覚がすごく印象的ですよね。以前、別作品でも田口総監督とご一緒させていただいたことがあるのですが、少し非現実的な光の使い方というか、ピンクやブルー、鮮やかな赤など、そういう強い色をすごく自然になじませる魅力があるんです。本来、ああいう強い色って使い方によっては刺激が強くなり過ぎたり、見続けると疲れてしまうこともあると思うんですけど、それを自然に画面の中へ溶け込ませているんですよね。絵の印象もシャープなんだけど、どこか人肌感というか、温度も感じられる「千年血戦篇」では、その魅力をより強く感じています。戦闘シーンも映像的にはすごく鮮やかなのですが、それだけじゃなくて、ちゃんと血の通った感じがあるというか。そこがすごく魅力的だなと思います。

三木:本当に、関わってくださっているスタッフの皆さんの技術と思いの結晶ですよね。収録している時は想像できなかったものが、完成した映像になると「え、こんなことになっていたんだ!」と思うくらい、想像を超えるものになっていて。

ゆきの:動きも本当にすごくて、「命を削って作っているのかな」と思うくらいの仕上がりでしたね。命が削られているようにも感じるし、逆に新しいものが生まれているようにも感じるというか……すごく気概を感じます。

三木:映像そのものに、すごく思いや熱量が込められている気がします。作品を作っている立場の皆さんの思いがちゃんと乗っているというか。それを見て喜んでもらえるなら、僕も参加している側として本当にうれしいですし、ありがたいなと思います。アフレコの時って、当然まだ完成していない部分もあるので、自分たちの想像力をフル回転させながら「きっとこういう映像になるんだろうな」と考えながらマイク前に立っているんです。

ゆきの:でも、それを超えてくるんですよね。

武内:本当にそうでした。超えていましたね。

──今回の「観音開紅姫改メ」はいかがでしたか?

三木:最高でした!!!

[インタビュー/米田果織]

作品情報

BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-

あらすじ

最後の聖戦、迫る――。

『週刊少年ジャンプ』で連載され、シリーズ累計発行部数は1億3000万部を超えるなど、完結後も世界中で根強い人気を誇る『BLEACH』。

2004年10月より放送を開始したTVアニメは、これまでに360話以上が制作され、長編劇場アニメも4作を数える。

そしてついに、シリーズの最終章 “千年血戦篇”のアニメプロジェクトの幕が上がる

監督とシリーズ構成は、数々の作品で卓越したビジュアルセンスを発揮してきた田口智久。

キャラクターデザインの工藤昌史、音楽の鷺巣詩郎は、最初期からアニメ『BLEACH』を支え続けるオリジナルメンバー。

アニメーション制作もこれまでのシリーズ同様、ぴえろ(スタジオぴえろ)が担当し、第3クールからは、田口智久を総監督とし、第2クールまでチーフ演出を務めていた村田光を新たに監督に迎え、ハイクオリティのアニメーション制作を目指すぴえろ(スタジオぴえろ)の新ブランド「PIERROT FILMS」が制作を担当する。

まさしく「最終決戦」にふさわしい実力派スタッフ陣で挑む、ファイナル・シリーズ。

はたして、黒崎一護がたどり着くのは――。

キャスト

黒崎一護:森田成一
石田雨竜:杉山紀彰
井上織姫:松岡由貴
茶渡泰虎:安元洋貴
志波岩鷲:高木渉
朽木ルキア:折笠富美子
阿散井恋次:伊藤健太郎
浦原喜助:三木眞一郎
四楓院夜一:ゆきのさつき
京楽春水:大塚明夫
砕蜂:桑島法子
鳳橋楼十郎:樫井笙人
平子真子:小野坂昌也
朽木白哉:置鮎龍太郎
六車拳西:杉田智和
日番谷冬獅郎:朴璐美
更木剣八:立木文彦
浮竹十四郎:石川英郎
藍染惣右介:速水奨
猿柿ひよ里:高木礼子
有昭田鉢玄:長嶝高士
矢胴丸リサ:石塚さより
愛川羅武:稲田徹
グリムジョー・ジャガージャック:諏訪部順一
ネリエル・トゥ・オーデルシュヴァンク:清都ありさ
毒ヶ峰リルカ:豊口めぐみ
雪緒・ハンス・フォラルルベルナ:市来光弘
ユーハバッハ:菅生隆之
ユーグラム・ハッシュヴァルト:梅原裕一郎
アスキン・ナックルヴァール:武内駿輔
ジェラルド・ヴァルキリー:小山剛志

(C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

 

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