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『100カノ』第3期 石原夏織×竹達彩奈が知与の代名詞

夏アニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』第3期 石原夏織さん(伊院知与役)×竹達彩奈さん(ナディー役)インタビュー|伊院知与とナディー、それぞれの"普通じゃない"魅力

ついに第3期の放送がスタートしたTVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女(以下、100カノ)』。恋の神様から「高校で出会う運命の人は100人いる」と告げられた愛城恋太郎。しかし運命の相手と愛し合って幸せになれなければ死んでしまうという……。果たして、恋太郎は運命の人全員を幸せにできるのか!?そんな“DEAD OR LOVE”な新感覚ラブコメディ『100カノ』について語ってもらうインタビュー連載。

第2回は、しっかり者な性格で風紀の乱れを見つけると「ゔーっ!」と唸りながら正そうとする伊院知与を演じる石原夏織さんと、英語のような“ナディー語”を話す国語教師のナディーを演じる竹達彩奈さんに作品の魅力と演じた感想を語ってもらった。

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ヤバい作品に出会ってしまった…!

──『100カノ』という作品に最初に触れたときの率直な印象を教えてください。

石原:タイトルは第1期の頃から知っていたんですけど、知与役でお話をいただいたあと、まずアニメを観させていただいたんです。タイトルから「ラブコメかな?」と思っていたんですけど、想像以上にギャグ寄りで(笑)。これまでギャグアニメに関わることが少なかったので、「このテンションについていけるのかな?」というドキドキと、「私もみんなに負けないように頑張らなきゃ!」と思ったのが最初の印象でした。

──他キャストさんの熱量の高さも感じ取れましたか?

石原:他作品ではあまり見たことがないみんなを見た感じでした(笑)。

──竹達さんはいかがでしたか?

竹達:私もタイトルは知っていて、すごい作品だという噂も届いていたんです(笑)。アニメ化前にお仕事(※原作コミックスの販促用PVに出演)をさせていただいたことがあったので、アニメのオファーもいただけて、すっごく嬉しかったんです。それで改めて作品に触れさせていただき、「100人の彼女て! 前代未聞だぞ!」と思いましたし、女の子がたくさん出てくる作品は数多くあれど、100人も彼女を作る話は聞いたことがないので、そのインパクトがすごかったです(笑)。これは褒め言葉ですけど「ヤバい作品に出会ってしまった…!」というのが第一印象でした。

実際皆さんとアフレコすると勢いがすごくて、いつの間にかこの世界に馴染んでしまい、「これ、楽しいぞ……」って。『100カノ』ワールドに引きずり込まれていく、沼のような作品だと思いました。「このコメディの振り幅を演じる声優さんってやっぱりすごいな」と毎回感じています。私も、こんなみんなは見たことがなかったです(笑)。

──コメディのところは、やはり声優としての技量も試されますか?

石原:それはありますね。何を出すかみたいなところで、みんなすっごく真剣にやっていました。

竹達:キャラの個性が豊かなんだけど、全然被っていないところもすごいんですよ。だからみんなの新たな扉を知ることができて、笑いが絶えないアフレコでした。あとこの作品って、それぞれのヒロイン全員が毎話ちゃんと出て、ちゃんと見せポイントがあるのがすごいんです。

──ご自身のキャラクター以外で、お二人が今の段階で気になっているヒロインはいますか?

石原:いつも絶対に笑ってしまうツボのキャラクターがいて、それが静ちゃんなんです。テキスト読み上げアプリを使って、スマホでしゃべるキャラクターって何?という感じでしたし、静ちゃんを演じる長縄まりあちゃんがスマホ感のあるしゃべり方で演じてくれるのがすごく好きなんです。毎回、どんな演技がくるんだろうと思いながらアフレコに向かっていました(笑)。

竹達:私は羽々里さんがすごく気になっています。最初のアフレコで羽香里のお母さんだと教えてもらったときに「え!?」となりました(笑)。一番衝撃を受けたポイントです。あと、羽々里さんを演じる上坂すみれちゃんの、その声どこから出しているの?っていう音が毎回面白くて(笑)。腹の奥から出す、超低い声とかでパワーゴリ押しに台詞を言っている感じがすごくて、毎回脱帽ですし毎回笑ってます。

──改めて役を受け取ったときの気持ちをお聞きしたいのですが。

石原:私は「伊院知与役でお願いします」というお話をいただき、調べたら「委員長だから伊院知与(いいんちよ)ちゃんなんだ!」と(笑)。だから真面目でみんなをまとめる子なのかな?と思ったらそれだけではない子だったので、何で私を選んでくれたんだろう?と思いました。でも、今までやったことがないタイプのキャラクターだったから、新しい扉を開けそうで素直に嬉しかったです。

竹達:知与ちゃんの代名詞である「ゔーっ!」という台詞がすっごくかわいくて(笑)。漫画とかで「ゔ」って見たことがあるけど、どう発音するんだろう?と思っていたので、こうやって発音するんだ!って。「ゔ」の正解を見た気がしました(笑)。

石原:嬉しい! でも戸惑いました。この音はどうやって出せばいいんだろうって。あまり喉を潰しても音が前にいかないし……。

竹達:確かにそうだね。

石原:でも目立たせないといけないフレーズだったし、ここで知与ちゃんというキャラが決まっちゃうんだと思って、ドキドキしました。

──「このキャラクターと言えば、この台詞」というのがあったりしますからね。

石原:そうなんです。だから家で「ゔーっ!」の言い方を考えてから、最初のアフレコでそれを出してみたんですけど、監督さんたちからのディレクションがあって、「これはもっと目立たせないといけない!」と。「ゔーっ!」という台詞の前にはだいたい何かしらの言葉があるんですけど、その言葉が「う」の母音で終わっちゃうと音が繋がってしまって「ゔーっ!」を目立たせられないから、少し隙間を開けて言ったりとか、あとは喉のことは一旦忘れて、今日持てばいい!という気持ちで発したりしていました。

──音が繋がってしまってしまう場合だと、「自分で食べるゔーっ!」という台詞もありましたね。

石原:そうゆうのです! あと知与ちゃんには、乱れているものを見ると「ゔーっ!」となる要素と、委員長のしっかりした要素、メガネが外れると子供みたいに泣いちゃう要素があるんですけど、普通だったら同一人物なので「この範囲でやろう」って考えるんですけど、知与ちゃんに関しては、全部独立した別人格くらいの気持ちでやらないとできないと思ったので、そうしていました。

──竹達さんは、ナディー役のオファーがあった時はどう思いましたか?

竹達:出演できる喜びはありましたけど、正直、戸惑いましたね(笑)。最初、こういう話が来ていますという段階で、どんな感じの子なんだろうと調べてみたら、星条旗柄のスカーフを巻いていて個性的だなと思ったんです。そこから原作を読ませていただいたら、まず一人称が「アイアム」で、どういうこと?みたいな(笑)。あと必ず語尾に「デース」と付くので、これはどう演じよう?と思っていました。

そのあとに正式に「決まりました」という連絡をいただき、これはもう腹をくくってキャラを作ろう!と思ったんです。でも、ナディーってテンションだったり、表のキャラ感に圧倒されてしまいがちですけど、実際は日本人で、本名も大和撫子なので、素は違うんですよね。でも、自由な生き方に憧れ、なりたい自分になるために生まれたのがナディーという新たな人格で、そんな彼女のバックボーンを知れたことで、すごく親近感が湧いたというか。一人の女性として生きていく上で必要なことが、ナディーの見た目としゃべり方に表れているんだなと思い、それを意識しながらアフレコに臨みました。

──アフレコではいかがでしたか?

竹達:こんな個性的な見た目で、不思議なしゃべり方だから、ヒロインとして浮いちゃうのではないかと思って現場に行ったら、そんなのは杞憂でしたね(笑)。行ってみたら、もうすっごい個の集まりで、そんな心配は必要ないじゃん!むしろもっとやらなきゃ!みたいな焦りを感じました。

あと、最初は「デース」も巻き舌っぽい感じでやっていたら、「もっとカタコトで、カタカナ英語みたいな感じで」とディレクションをいただいたので、なるべくカタコト感を出してしゃべっています。

石原:ナディーが出てくるところの台本って、カタカナが多いんです。私、カタカナが出てくると目が滑っちゃうタイプなので、「竹達さん、めっちゃすごい!」と思いながら見ていました。

竹達:空耳ならぬ空目みたいな、目が滑る感じはあるよね(笑)。そのくらいカタカナが多かったけど、演じていくうちにナディーのことを理解していって、アフレコに行くのが楽しみになりました。

──確かに台本に文字だけ並んでいると、読みづらそうですね(笑)。

竹達:これは読めないよっていうくらい長いセリフがあったんですよ。

石原:ありましたね!(笑)

竹達:あれはさすがに頭を抱えました。2ページにまたがるセリフがあったんです。しかもナディー語だから何を言ってるか全然わからなくて。

石原:一行に3個くらいカタカナ入っていましたよね(笑)。

竹達:読みやすいよう、台本に自分なりに縦線を引いたり、斜めにラインを入れたりしたんですけど、あまり書き込むと逆に読めなくなるので、なるべくシンプルにするようにはしていましたね。

──ナディー語は、石原さんから見てどうでしたか?

石原:めっっちゃかわいかったです! 何を言っているかは正直わからなかったんですけど(笑)、ナディーだからかわいいし、聞いてて楽しくなっていました。

──第25話(「いとこの彼女」)のAパートで、第2期までに登場したヒロインと、これから出会うはずの新しいヒロイン4人がいきなり出てきましたけど、アフレコはここからスタートではなかったみたいですね。

石原:そうなんです。新しいヒロインたちのお当番回をそれぞれ録ってから、その後に25話Aパートに戻って収録をしたんです。

竹達:そのおかげで、それぞれじっくりキャラ作りができたのでありがたかったです。

──第3期からアフレコに参加したわけですが、緊張はありましたか?

石原:私の場合はちょっと複雑で、知与ちゃんのお当番回である25話Bパートと他のヒロインも登場する26話(「知与ちゃんのファミリー指導」)を同じ日に全部録ったんです。25話Bパートは登場キャラクターも少なかったのでしっかりキャラを作り、やっと理解した!と思ったら、その直後にみんなが26話のために一気に入ってきて、収録ではそのマイクワークに圧倒されて(笑)。さっきまで私の“専用マイク”があったのに!って(笑)。しかも26話は知与がみんなをツッコんでいく立ち回りに変わって、頭がぐちゃぐちゃになったまま初回の収録を終えた感じでした。だから、緊張どころではなかったというか(笑)。

竹達:私も緊張感はなかったんですけど、とにかく人数が多くて、スタジオ自体もそれほど広いところではないので、結構ぎゅっとしていたんですよ。なので大人数の圧というか視線があって(笑)。みんなそんなに気にしていなかったと思うんですけど、こちらは初めてだったので、ちょっと緊張しちゃうところはありました。でも私もナディーのキャラ作りが大変だったので、あまり気にする余裕もなく、あっという間に駆け抜けていった感じでした。

それと、みんなから話を聞いて、恋太郎君との彼女たちとのファミリーとしての関係性を確認した上で、「これは深く考えてはいけない作品なんだ」というところに辿り着いてからは、すごくやりやすくなりました(笑)。あまり深く考えず、ラブとキュンと笑いで駆け抜けていったほうが面白い作品になるんだ!というのを理解してからは早かったです。

──ここで愛城恋太郎についても伺いたいのですが、彼のことをどう思いますか?

石原:根が良い人じゃないですか。彼女全員を幸せにするために忙しい生活をしていて、すごく面白いキャラクターだなと思いながら見ていました。とにかく彼女を大事にしたいという一心なので、普通、他に彼女がいたら怒るんですけど、その怒りすらなくなってしまうのが恋太郎の良さなのかなと思います。私も結構彼のことは好きです。

竹達:リアルにいたら「私だけを見てよ!」と思っちゃうかもしれないですけど、作品を読んで『100カノ』ワールドに踏み込むと、恋太郎君を悪く思えなくなるんですよね。すごくピュアで真っ直ぐで、ひとりひとりに対して全力で愛してくれている姿が「これ、純愛だ」みたいになるというか(笑)。これが新たな形の純愛なのかと思ったら、ちょっと好きになっている自分もいました。

普段は優しいのに、スイッチが入ると急に熱血漢になったりするんですけど、25話Aパートの最後で、彼女のことを悪く言われてブチギレてて、私の知ってる恋太郎君じゃないのが出てきた!と(笑)。そのくらい恋太郎君は底が知れないので、もっと色んな姿を見せてほしいし、色んなヒロインと出会って幸せにしてほしいなという気持ちでいっぱいです。

──感覚が麻痺していきますよね(笑)。加藤 渉さんも、ものすごい熱量を持って恋太郎を演じられていますよね。

石原:恋太郎に近しいものを感じました。「この作品を楽しくしたい!」という想いがひしひしと伝わってくるんです。

竹達:長台詞を全部言えちゃうのもすごいし、原作を読み込んでいるので、原作と台本の違いを確認して、丁寧に質問をしている姿を見て、座長として『100カノ』を大切にしているんだなと感じました。あと、キャストが多いので待合室も全員が座れなかったりするんです。そんなときにさり気なく椅子を出してくれたりするのを見て、なんていい子なんだと思いました(笑)。それが恋太郎の優しい演技に繋がっているのかもしれないですね。

 

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