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『名探偵プリキュア!』長谷川育美がプリキュアになった実感を語る【インタビュー】

「やっと始まったという感じです」ついにプリキュアになった実感と、るるかとの“これから”――『名探偵プリキュア!』キュアエクレール/帆羽くれあ役・長谷川育美さんの寄り添う思い【インタビュー】

4人のキュアエクレール候補者それぞれにスポットを当てた、見どころ満載の物語が展開されてきたTVアニメ『名探偵プリキュア!』。視聴者がそれぞれの“アンサー”を導き出すなか、第25話「キュアエクレールの正体」で、謎に包まれていたキュアエクレールが帆羽くれあであることが、ついに明らかになりました。

アニメイトタイムズでは、キュアエクレール/帆羽くれあ役の長谷川育美さんにインタビュー。プリキュアになった実感や初変身シーンを収録した際の緊張、くれあの芯の強さ、るるかとの今後などについて、お話をうかがいました。

 

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「嘘うまいな!」キュアエクレールの正体を隠し続けた日々

──まずは、キュアエクレールを演じることが決まったときの心境をお聞かせください。

キュアエクレール/帆羽くれあ役・長谷川育美さん(以下、長谷川):やっと最近、実感が湧いてきたところではあるんです。オーディションに合格したとマネージャーさんから聞いたときは、もちろん嬉しかったですし、驚きもありました。ただ、すぐに「隠してください。誰にも言わないでください」と言われたんですよ。そのときにほかのメインキャストの皆さんのお名前も聞いたのですが、そこからは「隠さなきゃいけない」という気持ちで過ごしていて。帆羽くれあ役としては何度かアフレコに参加させていただいていましたけど、別に変身するわけでもなかったので、本当に実感がないままでした。

正体が明かされて、初めて変身した第26話の収録ぐらいから、「ついに、私は本当にプリキュアになったんだな」と感じ始めましたね。

──『名探偵プリキュア!』チームのキャストの皆さんの反応はいかがでしたか?

長谷川:知っていた方と、知らなかった方がいたんです。プリキュアのメンバーと妖精役の皆さんは途中から知っていたのですが、ジェット先輩や怪盗団ファントムを演じる皆さんは、最後までまったく知らなかったんですよ。

私がくれあとして現場にいるなかで、皆さんが「誰がキュアエクレールなんだろう」と考察していて(笑)。キュアエクレールの正体を探す展開に入る少し前ぐらいから、休憩中にも「誰だ、誰だ」と話していたんですけど、正体探しのお話が始まってからは、より一層、その回ごとに「くれあか?」という視線が飛んでくるようになって。休憩時間にもすごく質問攻めにされたので、それをのらりくらりとかわしながら過ごしていました。知らなかったメンバーが正体を知ったのは、たぶん第24話の収録後だったと思います。

──本当にギリギリまで知らされていなかったんですね!

長谷川:毎回、その日に収録する話数の次の週の台本が配られるので、第25話の台本を読めばわかるんです。ただ、その日は私も第24話に出演していなかったこともあって、現場では「第25話の台本に正体が載っているので、ここでは開けず、家に帰って一人になってから見てください」という形になっていたようです。

だから、皆さんがその台本を読んだ瞬間の反応はわからないんですけど、次の第25話の収録で集まったときに、「お前か!」みたいな感じになって(笑)。

それこそ、梶(裕貴/ジェット先輩役)さんからは毎回のように質問されていて、「帆羽さん、怪しくない?」みたいに言われていたんです。それをずっとごまかしていたので、第25話の収録で初めて顔を合わせたときに、「嘘うまいな!」と言われました(笑)。

──アフレコ以外の場でも、演技力を試されていたんですね。

長谷川:むしろ、アフレコ以外のほうが試されていました!(笑)。だいぶ嘘をつきまくっていましたから。でも、すごく楽しかったです。

──謎を握っている側ですもんね。

長谷川:「騙された!」という感じで梶さんが反応してくれたので、気持ち良かったですね(笑)。

──『たんプリ』視聴者の反応は、どのようにご覧になっていましたか?

長谷川:観ている方は鋭いですよね。初回の放送からオープニングには登場していたじゃないですか。まだしゃべってもいない段階で、「この人がキュアエクレールかもしれない」と思った方がいたみたいで。第2話を観てからならまだわかるんですけど、声も聞いていない、誰が演じているかもわからない状態で、あの映像を観て怪しいと感じるのはすごいなと思いました。

──公式の推理・投票企画では、くれあが当初から有力候補として注目を集め、最後まで首位に立っていました。一方で、ほかの候補者にも「キュアエクレールかも!」と思わせる要素がありましたよね。

長谷川:「くれあがキュアエクレールっぽいな」と思わせるものは仕掛けられているんですよね。私は自分だと知っているので「そうじゃん!」と思うんですけど、れいさんの回では「れいさんなのかも」と思わせる展開にもなっていて。さらに、第25話の作りがめちゃくちゃ上手いじゃないですか。正体が判明する回まで来て、まだ惑わせることができるんだと思いました。私はそれを「エクレールーレット」と呼んでいました(笑)。

──エクレールーレット(笑)。

長谷川:キュアエクレールが誰なのか、最後までよくわからないという。第25話も、途中でくれあかと思いきや、「私じゃないの」と言い出して、そのあとに「あれ、れいさんなの?」と思わせての……という展開なので、観ている皆さんも第25話のなかでずっと、「こっち? あっち? えっ?」と、ぐるぐるしたんだろうなと思います。すごい脚本ですよね。

──本当にすごい脚本でした。私も台本を読ませていただきましたが、途中で混乱するほどスリリングな展開で。

長谷川:ですよね(笑)。私も自分だと知っているのに、少し先までいただいていたシナリオで第25話を読んだとき、「えっ、くれあじゃないの?」と一度思いましたから(笑)。「私はくれあだと聞いていますが……?」と不安になるぐらい、正体を知っている私ですら騙されかけました。

観ている方は、より一層「えーっ!?」となったんだろうなと思います。まだ放送後の反響を見られていないので、皆さんの感想を見るのがすごく楽しみですね。

 

「本当にプリキュアをやるんだ」初変身で芽生えた実感

──第25話、第26話のシナリオを読んでどのように感じたのか、あらためて教えてください。

長谷川:キャラクターソングの収録を先に行う都合もあって、「少し先の展開を知りたいです」とお話しして、皆さんよりも一足先にシナリオをいただいていたんです。第25話よりも少し先まで、一人でまとめて読ませていただきました。

第25話のシナリオを読んだときは、本当に何が起こっているのかわからなくなって(笑)。知っている私も分からなくなるくらい、惑わされました(笑)。驚きましたし、すごく混乱した回でしたね。

第26話についても、キュアエクレールが強いことは事前に知っていたのですが、物語としてしっかり描かれたものを読んだときに、「ここまでの子だったとは」と驚きました。それに、ウソノワール様のことも大きく動くじゃないですか。そこは知らなかったんですよ。

──ウソノワールの正体をめぐる驚きの事実も明らかになりましたね! 思わず「ウソッ!」と声が出ました(笑)。

長谷川:情報量が多かったですよね(笑)。映像と一緒になることで、さらに驚きました。第25話、第26話は、本当に情報量が多かったです。

──「トップオブリリーフレグランス」という言葉から始まる変身シーンを演じて、いかがでしたか?

長谷川:「ついに来た、変身シーン!」という気持ちでした。やっぱり、プリキュアといえば変身というイメージがあるので。Vチェック(アフレコ前のビデオチェック)をしたときは、まだ全然完成していない状態だったんです。曲は少し入っていましたけど、映像はまだよくわからないぐらいの段階で。それでも感動したので、変身バンクを見たときが、一番「本当にプリキュアをやるんだ」という実感が強かったかもしれません。

ただ、アフレコの日はやっぱり緊張しましたね。作品を観てくださる皆さんは、効果音や音楽も一緒に流れるなかで聞くと思いますけど、アフレコ現場では、当然しんとした状態でセリフを言っていくので。変身シーンに限らず、アフレコ自体に緊張感はあるのですが、今回は初めての変身でしたし、しかも私の前に、あんなとみくるが、それぞれキュアアンサーとキュアミスティックに変身するシーンがあったので……。

──お二人の変身バンクのお芝居も、これまでとは違った感覚でご覧になったのでしょうか?

長谷川:そうですね。これまで、キュアアンサーとキュアミスティックの変身を何度も見てきましたし、二人は完成した変身を見せてくれるんです。「すごい!」「かっこいい、かわいい」とのんきに見ていたんですけど、いざ自分も変身する立場になったら、二人の素晴らしい変身バンクのあとにやることへのプレッシャーや緊張感があって。すごく緊張しながらマイク前に立っていました。二人はもう、何事もなかったかのようにかっこよく決めてくれていましたが、それを受けて、私は「これで合っているのかな」と思いながら、探り探りやっていましたね。

──ディレクションなどはありましたか?

長谷川:変身バンクの難しいところなのですが、前後の展開は毎回違っても、変身バンク自体は同じ映像じゃないですか。変身前がどれだけ苦しい状況でも、ものすごく気合いが入っている状況でも、いつもの変身バンクへ持っていかなければいけないんですよね。

初めての変身では、その前の展開の気持ちを汲みすぎて、かなり気合いを入れて「オープン!」と言ってしまったんです。でも、それだとキュアエクレールの変身バンクの映像と少し差が出てしまうということで。

「このような表情になるので、それを意識しながらやってもらえるとありがたいです」というディレクションを受けながら、声を入れさせてもらいました。映像に合わせつつ、そこまでの気持ちも汲みながら演じることが、すごく難しいなと思いました。

──収録も進んでいると思いますが、変身バンクの収録にはだいぶ慣れてきましたか?

長谷川:最初の頃よりは慣れてきました。でも、先ほどお話ししたように映像は同じでも、気持ちには多少の違いがあっていいと思うんです。

──むしろ、その時々の違いが素敵ですよね。

長谷川:そう思います。決められた表情や映像のなかで、その回の気持ちを汲めるところは汲もうという意識は、きっと皆さんにもあると思うんです。最近は私も、そのことを考えながら演じています。

──キュアエクレールの変身はとてもドラマチックな印象があります。

長谷川:そうですね。キュアエクレールの変身バンクは、バレエの動きがテーマになっているんです。アンサーたち三人とは雰囲気がガラッと変わり、優雅さや華やかさがすごく出ていて、見とれてしまうような変身になっています。私もまだ完成した映像は見ていないので、楽しみに待っています。

──そして、キュアエクレールはとても強いんですよね。

長谷川:そうなんですよ。第25話まで観た方の誰も想像していないような戦闘シーンになっているんじゃないかなと思います。帆羽くれあという人物からは、あまり想像できない戦闘スタイルという気がして。皆さんも結構びっくりするんじゃないかなと思います。すごくかっこいいんですよ。まさかの、今のところ一番強いという(笑)。

──ただ、少し弱点もあって。

長谷川:そうなんですよ。そこがかわいいんですよね。くれあって、きちんと配分ができそうじゃないですか。速さについていけないという弱点があるなら、そうならないように力を配分しながら立ち回りそうなキャラクターなのに、全然できない(笑)。そこが「おもしろ!」と思いました。プリキュアになったことで、キャラクターとしての幅がぐっと広がった感じがして。面白いキャラクターだと思います。

──普段のくれあも、とても素敵なキャラクターです。少しおっとりしているように見えますが、しっかりと芯がありますよね。

長谷川:そうですね。ふわふわしたお姉さんなのかなと思いきや、自分が感じたことや思ったことを、きちんとまっすぐ伝えられる強さを持っている子なんです。プリキュアたる部分は、これまでのお話にも少しずつにじみ出ていたと思います。

──そうした“プリキュアたる部分”を、お芝居にも表そうと考えていたのでしょうか?

長谷川:意識して何かを変えようとは、正直考えていませんでした。自然とそうなっていった感じなんです。それこそ、キュアエクレールの正体を探すなかで描かれた第23話「くれあと推理とアイスクリーム」にも、そういう部分が実は出ていて。るるかがファントムの写真を渡すよう直接迫ってきたとき、くれあが「写真は渡せません」とはっきり言うシーンがありましたよね。

──カッコいいお芝居でした。

長谷川:あのときも、くれあの芯の強さを意識して演じていたわけではなかったんです。「ここはこの子らしく強く言おう」とか、「かっこよく言おう」とはまったく考えていなくて。でも、放送を観たら、普段とはすごく変わっていると感じました。お話の流れのなかで、自然と気持ちをそこまで持っていけていたんだなと、私自身も観ていて発見がありましたね。意識しなくても、くれあを演じていれば自然にそうなっていくんだと感じました。

 

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