
TVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』第3期 集貝はなさん(優敷山女役)×古賀 葵さん(茂見紅葉役)インタビュー|山女の"重心"、紅葉の"温度感"、対照的な新ヒロインの役作り
2026年7月より放送中のTVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女(以下、100カノ)』第3期。恋の神様から「高校で出会う運命の人は100人いる」と告げられた愛城恋太郎。しかし運命の相手と愛し合って幸せになれなければ死んでしまうという……。果たして、恋太郎は運命の人全員を幸せにできるのか!?そんな“DEAD OR LOVE”な新感覚ラブコメディ『100カノ』について語ってもらうインタビュー連載。
第3回は、大きな体の園芸部員で動植物を愛する心優しい優敷山女を演じる集貝はなさんと、マッサージが得意で、どんな凝りも揉みほぐす茂見紅葉を演じる古賀 葵さんに作品の魅力と役を演じた感想などを語ってもらった。
増え続けていくヒロイン、アフレコ現場の雰囲気は?
──原作を読まれたときの印象をお聞かせください。
優敷山女役 集貝はなさん(以下、集貝):第1期のときにオーディションを受けさせていただいていて、そのときに原作を読んだんですけど、勢いがすごくて! 今回、山女ちゃんを演じるにあたって久々に原作を読んだら、女の子がめっちゃ増えててすごく賑やかになっていて「これが『100カノ』か!」と思いました(笑)。
茂見紅葉役 古賀 葵さん(以下、古賀):私も第1期のオーディションのときに原作に触れて、「タイトルすご!」と思った記憶があります。「大」が多いなぁみたいな(笑)。あと、「100人」と書いてあるけど、まさかな…と思っていたら、本当に100人出そうとしているので、決めたものはやり通すという気持ちがすごく伝わってきました。
集貝:100人の彼女って、我々の平凡な倫理観からしたら、なかなかですよね。彼女候補が出てくるのかと思ったら、本当にみんな彼女という……。
古賀:神様が決めたことだから仕方ないけど、それでも恋太郎もちゃんとみんなのことが大好きで、ひとりひとりをちゃんと見てくれているのが伝わってくるから成立しているんですよね。恋太郎がそういう感じだから、彼女たちもみんな仲良くできているので、すごく気持ちがいい。ハーレム系の作品の中でも特に気持ちよく見ることができて、それが新鮮でした。
集貝:ヒロインのうちの誰か一人がいい感じのときに、他の子との関係がギスギスするとかもまったくない。それは恋太郎がひとりひとりをそれぞれ大切にしているからなんですよね。
──キャストの皆さんも、いつの間にかこの状況を受け入れているのが面白いです(笑)。
集貝:確かに(笑)。私たち、アフレコで加藤(渉)さんが演じる恋太郎の熱量を受けているから、納得してしまう部分があるのかもしれない。
古賀:加藤さん自身もちゃんと恋太郎してくれているんですよね。新しい彼女が出てきたとき、その子のイメージカラーのネイルをしているという記事を読んでいたので、実際どうなんだろう?と思っていたら、ちゃんと紅葉のイメージカラーである紫のネイルをしてくださっていて「嬉しい!」と思いました。
集貝:私もそうでした! 帰り際にネイルについて聞いたら、いっぱいコレクションがある中から近いものを探しているのではなく、ヒロインが出てくるときに、その子にピッタリの色を探しに行ってくれているらしいんです。なんて作品とヒロインに愛があるんだ!と思いました。
古賀:現場が出来上がっているところに、第3期で新しいメンバーとして入るので緊張はするんですけど、目に見える形で「ウェルカム!」ってしてくれるので、こちらも思い切って作品に挑むことができました。
──今日は、お二人もネイルをご自身のキャラクターのイメージカラーにしていますね?
古賀・集貝:合わせてきました。
集貝:私は緑とイメージカラーを混ぜあわせてます。
古賀:私は薄い紫で。紅葉ちゃんは髪の色が特徴的なので、オーロラっぽく見えるのもいいなと思ってやってきました。
──他でもそのようにキャラクターに合わせてアフレコに挑んだりするのですか?
古賀:私は結構形からでもキャラに入りたいタイプですね、1話は特に。男の子役なら、現場には必ずスカートではなくズボンを履いて行ったり、女の子らしい子なら、自分なりに女の子らしい格好で行ったりします。
──これだけヒロインがいると、顔見知りのキャストさんが多い気はしますが、現場にはすぐに馴染めましたか?
集貝:私は本渡 楓ちゃんと富田美憂ちゃんとご一緒する機会が最近は多かったので、その二人が中心となって受け入れてくれました。
──他のキャストの皆さんの熱量はいかがでしたか?
集貝:すごかったです! ちょっとでも落ち着いたら振り落とされるような熱量だったので、食らいついていきました。
古賀:みんな生き生きとされているなと思いながらアフレコをしていました。人数が多いのでマイクワークの俊敏さもこの現場ならではで、どのマイクに入るかも気合いが必要だったりするんです。
集貝:お当番回じゃない話数だと、それぞれのセリフ量はそこまで多くないので、この台詞ひとつで何をやってやろうか!みたいな気合いを皆さんから感じます。
古賀:確かに(笑)。台本に台詞がないところでも画面後ろで細かく動いているところとかもしっかり見て、ここにも入れる!みたいなことをしていましたね。
優敷山女と茂見紅葉をどのように演じていったのか
──出演が決まったときの感想をお聞かせください。
集貝:まず、かわいい子を演じることができて嬉しい!という気持ちになりました。ただ身長が高いので、これはどう演じていこうかとも考えました。テストのときは、放送された本編とは全然違う演技を用意して持っていったんです。事前に監督も「あまり低い声は意識しないで大丈夫です」とおっしゃられていたので、おっとりとした優しい雰囲気を重視して、ウィスパー気味で線が細い感じの高めの声にしていたんです。そこからアフレコをするうちに、身長が高い感じを声でも出していこうということになり、最終的にお腹に力を入れて、足も肩幅くらい開いて、しっかり重心を入れる方向で作ったんです。
あと、体が大きいとか、蝶々やリスさんを携えている外見的な特徴はあるんですけど、山女ちゃんってただただ優しくて動植物が好きな子なんですよね。そんな特徴を持つ子を、どうやってこのキャラの濃い恋太郎ファミリーの中で立たせてあげればいいんだろうというのは、結構悩んだところです。
──山女は特徴的な言い回しもありますね。
集貝:そうなんです! 語尾の「だど」と一人称の「おで」ですね。
古賀:ホントにかわいかった……(笑)。
──古賀さんは、茂見紅葉をどのように演じられましたか?
古賀:紅葉ちゃんは山女ちゃんとは対照的に小さい子になるんですけど、ジト目で、ぼーっとしている印象なんですよね。表情があまり見えなさそうなところが、かわいいなぁと思いつつも、いかようにもできるだろうなとも思ったんです。だから演じるときはどういう方向で行くのがベストか、紅葉ちゃんの可能性をめちゃめちゃ考えました。表情に出ないからといって感情がないわけではなく、どちらかというとノリはいいほうなんですよ。独自のマイペースさや時間の流れを感じるんですけど、ちゃっかりみんなのテンポにもついて行ける。
テストで初めて演じたときは、他の皆さんに負けないように、少し強めに出したりしたんですけど、「それだと紅葉ちゃん、元気すぎるね。でも感情がないわけではないんだよね」みたいな、そういうディレクションを重ねつつ、今に至った感じです。このぼそぼそしゃべりで、どこまで感情を表現するのか、ツッコミではどこまで食い込めるか、それをお当番回である30話(「紅葉ちゃんのもみもみフェスティバル」)で詰めていきました。
──お二人は第3期の1話目に当たる第25話(「いとこの彼女」)が初登場ですが、これはそれぞれのお当番回のあとに収録したんですよね。
古賀:はい。紅葉ちゃんのお当番回を先に収録させてもらったからこそ、迷いなくできたところはあるかもしれないです。
集貝:私も山女ちゃんのお当番回の29話(「優敷さんの園芸部ツアー」)が最初の収録だったので、そこでみっちり役を作れました。
古賀:でも私、30話のとき、激激激激激緊張してしまってガチガチだったんです。Aパートが恋太郎と紅葉ちゃんのほぼ二人だけで、Bパートで恋太郎ファミリーのみんなが出てくるんですけど、すごく硬かったと思います。
──それは何か理由があるのでしょうか?
古賀:おそらく、すごく好きな作品の、この座組の中に紅葉ちゃんとして入れる喜びと「やってやるんだ!」という気持ちが空回りしちゃったのかもしれないです。Bパートでファミリーの皆さんと絡んだりしてほぐれていったので「Aパートをもう一度やってみようか」という話になり、やり直したんです。紅葉ちゃんだから、一番カチカチになっちゃダメな人なんですけどね(笑)。それとAパートでは、「野澤先生のご尊顔!! 本邦初公開!」というくだりがあって、それもあってドキドキしました(笑)。
(横から)スタッフ:声は野沢雅子さんに演じていただきました。
古賀:本当にすごすぎる!! これはもう、ぜひ観ていただきたい!
集貝:実は私も、29話のBパートを録ったあとに、もう一度Aパートを録っているんですよ。
古賀:そうなの!?
集貝:私の場合は、最初の方向性から、山女ちゃんの役作りがガラッと変わっていったからで、それがBパートで馴染んだので、Aパートを録り直したんです。ただ、これまでやったことがない声色だから、やっていると自分の出しやすいほうに戻ってしまうんですよね。だから意識して低く、重心がしっかりしている感じを心がけました。
──声を作った上で、感情を出すのは難しいですよね。
集貝:そうなんです。あまり激しく声を出すことがないので、虫さんやリスさんやお花に話しかける優しさは消さないようにと…。でも、普段出さない声を使うので、マルチタスクみたいな感じでした。山女ちゃんはオーディションではなかったので、何を持って私にこの子を託されたんだろうというのもあって。
古賀:考えるよね!
集貝:だから、期待に応えられたら良いなと思いながら演じていました。
古賀:でもすごくぴったりだなと思いながら聞いていました。大きい子だというのも伝わってきたので。
集貝:ありがとうございます! でも今思うと、私が最初に持っていった芝居だと、この背の高さは出せていなかったので、的確なアドバイスをいただきながら作っていけたなと思っています。





































