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- まりも
- ゾロとONE PIECEを偏愛するフリーライター。アニメ、推し活、恋愛、結婚、睡眠など、幅広く執筆しています。

海賊王を目指し海へ出た主人公モンキー・D・ルフィとその仲間たちの活躍を描く、週刊少年ジャンプで連載中の漫画『ONE PIECE』(原作:尾田栄一郎氏)。
未知の島での心躍る冒険や強敵との痛快なバトルを通して仲間たちと絆を深め強く成長していく様は、まさにジャンプの三大原則「友情・努力・勝利」のど真ん中。その一方で、消された歴史や差別・奴隷制度などをめぐる世界の闇をも緻密な伏線と壮大な世界観で描き出す本作は、最終章へ突入した連載28年目の現在も怒涛の展開で読者の心を掴んで離しません。
8月10日(月)発売の週刊少年ジャンプに掲載された『ONE PIECE』第1190話“死んで喜ばれる者”では、かつての海賊王の左腕であるギャバンが、次なる海賊王を目指すルフィに喝を入れます。厳しい言葉をかけたギャバンの真意とは……。衝撃のラストにも注目です。本記事では、SNSでの反響とともに、最新話のポイントを振り返っていきます。
※本記事には『ONE PIECE』最新話(第1190話)のネタバレを含みます。コミックス派やアニメ派の方など、ジャンプ未読の方はご注意ください。
瀕死状態に陥ったルフィに代わり、イムの前に立ちはだかったギャバン。そのまま本格戦闘に入るかと思いきや、くるりと背を向けてルフィを叱りつけます。
「お前にはがっかりした…!!」「調子に乗るな!!!」「平穏に!!明るく楽しく「海賊王」になれると思ってんなら故郷(くに)へ帰れ!!!」など、強い言葉を重ねますが、ギャバンが伝えたのは至極まっとうな内容です。
実際に海賊王の一団まで上り詰め、すべてを知ったにもかかわらず、世界をひっくり返すにはあと一歩届かずだったロジャー海賊団。そんな経験をしたギャバンだからこそ、より言葉に重みが感じられます。未来を託せると信じているルフィにだからこそ、厳しく喝を入れてくれたようです。
また、こうして声をかけるまでのルフィは死んでいたとも指摘するギャバン。つまり彼は、ルフィの夢がここで終わらないように、あえて挑発するような言葉で奮い立たせてくれたともいえるでしょう。(死んでいたとは恐ろしすぎますが……。)
耳の痛いことを言われ悔しがるルフィですが、ここがさらなるレベルアップのための正念場です。きっとルフィなら、この悔しさすらもエネルギーに変えてしまえるはず。ギャバンの厳しさの真意に気づき、どんな成長を見せてくれるのか楽しみです。
また、一連のシーンで、海賊王が「死んで喜ばれる者の名」だと表現されたのには大きなインパクトがありました。読者としてもルフィが目指す夢の大きさ、重さをあらためて実感させられたような気がします。
ギャバンは、ルフィに厳しい態度をとった一方で、イムに対してはルフィが「おれ達の“待ち望んだ男”」であるとはっきり言葉にしています。“おれ達”のなかには、レイリー、シャンクス、クロッカス、白ひげ(エドワード・ニューゲート)、光月おでんといったレジェンドたちが含まれているよう。彼らは、ジョイボーイの言葉とロジャーの夢を知っているからこそ、ルフィに期待を寄せているわけです。
ギャバンいわく、ルフィが目指す海賊王は死んで喜ばれる者でありながら、一方で歴史の真実を知るメンバーはルフィのような存在を待ち望んでいると考えると不思議。やはりジョイボーイの言葉、ロジャーの夢、そしてルフィの夢の果てはひとつに繋がっていそうですね。
そして、この流れでイムが言った「そうも信じたいのか!!!」という言葉と、それに対するギャバンの「てめェもだろ…!!!」という返答も気になるポイント。読者からも「どういう意味?」「てめェもだろってなに!?」「なにを信じたいの…?」と疑問の声が挙がっています。
この数話を振り返ると、どうやらイムとジョイボーイは友達や同志といった関係だったもよう。また、800年という年月にわたって執着しつづける様子からしても、ジョイボーイがイムにとって特別な存在なのは間違いありません。
世界のすべてを知るギャバンは、きっとそんなイムに気づいていて、イムもある意味ではジョイボーイが遺した言葉を信じ続けているのだと感じているのかもしれません。ルフィが現れたことでなおのこと、800年抱えてきたイムの思いが昂っていてもおかしくないですよね。
イムが武器として使用している世界を創造した「19本の武器」。今回、新たに10本目となる「骨喰藤四郎」がお目見えしました。「村正」に続く和名の武器です。
これまでに登場した9本は各国の神話や歴史が元ネタになっていましたが、今回も例に漏れず、日本の歴史ある名刀がモデルになっているよう。「骨喰藤四郎」は、足利将軍家や豊臣秀吉が使ったとされる刀で、現在は京都国立博物館に寄託され、タイミングによっては展示が行われていることもあります。
ラストシーンでは、そんな実在の「骨喰藤四郎」由来の武器が「刑天の斧」とともにギャバンに襲いかかります。相打ちでしたが、その直後に描かれたギャバンの腕には異変が……!
SNSでは「ギャバン…!腕が…!!」「ヤーさんの腕が!ショック!」と心配の声が挙がるなか、「ゲルズの指も治ったし大丈夫でしょ!」「ここで死亡フラグかと思ってたから、もはや腕なら安心した」「この状況をみてむしろルフィの闘志に火がつくかも」なんて声も寄せられています。
ルフィの現状を真っ向から叱責しつつ、同時に期待していることも明かしたことで「熱い」「愛ある拳だな」「ありがたい存在だ」と読者からの信頼も厚いギャバン。ここで退場することなく、ルフィを導いてくれる一人として、歴史の証人として、まだまだ活躍してほしいですね。
[文/まりも]