
戦場に向かう少女。大切な人のもとへ帰るために──TVアニメ『きみが死ぬまで恋をしたい』第7話を振り返り!
戦争のなかで生きる少女たちの想いと、かけがえのない日常を描くTVアニメ『きみが死ぬまで恋をしたい』。
第7話「もう怖くないよ」では、ミミとの戦闘実力試験を終えたセイランが、ついに戦場へ。大切な人を守るために戦うことを選んだセイランは、そこで初めて命を奪う重さを知ることになります。
それぞれの“戦う理由”と“帰りたい場所”が交錯する第7話を振り返ります。
戦闘実力試験に挑むセイランとミミ
学校の広場に多くの生徒たちが集まるなか、ミミを相手にしたセイランの戦闘実力試験が始まります。「二人とも怪我しませんように」と祈るシーナの隣で、アリも二人の戦いをじっと見つめていました。
自ら攻撃を仕掛けるセイランでしたが、二人の実力差は歴然。軽々と攻撃をかわすミミに悔しさを募らせたセイランは、渾身の力で魔法を繰り出します。その姿にミミも思わず本気になりかけるも、危険を察したシーナの「ダメ!」という声にハッと我に返るのでした。
試験後、ミミが「怪我させるつもりじゃなかったのに」と謝ったことで、手加減されていたと知るセイラン。悔しさをあらわにする彼女に、ミミは「自分も痛いのは嫌いだし、待っている人が悲しむし」とポツリ。さらに、「アリに悲しい顔させるの嫌じゃないの?」と問われたセイランは、学校に恩返しがしたいこと、そしてアリを守るために戦いたいという思いを告白。シーナとは違う考え方に戸惑うミミに、セイランは人にはそれぞれ大切にしたいものがあると伝え、「ミミは何のために戦うの?」と問いかけるのでした。
戦場へ向かうセイランと送り出すアリ
そんななか、学校ではセイランの招集が決定。戦闘力が足りないと抗議するフラン先生の姿もありましたが、セイランは自ら志願してきたとのこと。身寄りのない子どもたちを受け入れ、育てる一方で、その子どもたちを戦場へ送り出さなければならない学校。フラン先生とオミ先生の会話からは、この場所が存在する意味に対するやりきれない思いものぞきます。
そして、教室に招集を告げる放送が流れ、そこにはセイランの学籍番号も。冷静な表情で「行ってくるよ」と告げるセイランを、呼び止めるアリ。そのままそっとセイランにキスをすると、微笑みながら「行ってらっしゃい」と戦場へ送り出すのでした。
戦地へ向かう途中、フラン先生はセイランを呼び止め、ミミとは違って「不死身じゃない」と強く念を押します。何よりも大切なのは、生きて帰ってくること。その言葉を胸に、セイランは初めての戦場へ。一方、セイランを待つアリのもとにはルームメイトを戦争で亡くしたエスタ先輩が現れます。「今を大切に」というエスタの言葉を、アリは静かに受け止めるのでした。
夕方、初めての戦場から無事に戻ったセイランは、アリの胸で体を震わせながら、「人を殺した……」と口にします。教わったとおりに攻撃を撃ち返しただけ。それなのに、人はあまりにもあっけなく死んでしまった。その事実を目の当たりにした瞬間、セイランは何もできなくなったと、涙を浮かべます。そんなセイランの目をまっすぐ見つめるアリは、震えながらも戦い、生きて役目を果たしたからこそ、守れたものがここにあると伝えます。そして、「帰ってきてくれてありがとう」と優しく声をかけるのでした。
大切な人のもとへ帰るために
翌朝、アリは魔法で書いた手紙を入れたペンダントをセイランにプレゼント。その日、再び戦地への招集がかかったセイランは、集合場所でアリからもらったペンダントについて「子どもっぽいかもしれないけどキラキラしたものが好きなんだ」とミミに話します。ミミもシーナからもらった花冠を見せ、「早く帰りたいなあ」と一言。その言葉に、セイランも「そうだね」と応えるのでした。
前回以上の敵が待ち受ける戦場で、セイランは追い詰められていた男子生徒を助けます。回復薬を渡し、「助けられた」と安堵するセイラン。一人でも犠牲を少なく、生きて帰ること。それを改めて心に誓った瞬間、強い衝撃を受け、背中から地面にたたきつけられるセイラン。流れ出す血を目にしながら、震える手を伸ばすセイランの脳裏に浮かんだのはアリの笑顔でした。
戦闘が終わり、集合場所でミミが見つけたのは、わき腹を押さえてたたずむセイランの姿。「セイランもドロドロだ~!」と無邪気に声をかけるミミに、微笑むセイラン。並んで歩きだす2人でしたが、セイランは徐々に遅れをとり始めます。うわごとのように「帰らなきゃ…」とつぶやきながら、ゴフっと血を吐くと、その場に倒れてしまうセイラン。その身体は魔法の力で蒸発するように消え、あとに残されたのはアリからもらったペンダントだけ。ミミは、それを呆然と拾い上げるのでした。
「帰りたい」と願いながら、帰ることができなかったセイラン。残されたペンダントを手にするミミと、彼女の帰りを待つアリを思うと、胸が締めつけられるラストとなりました。
『きみが死ぬまで恋をしたい』作品情報
あらすじ
人を殺すための授業、誰が死んでも悲しむことさえままならない日常。
ここは不条理で、常に死と隣り合わせの日々が、「当たり前」な世界。
「どうしてみんな平気なの?」
自分の境遇を受け入れられずにいる14才のシーナはある夜、血まみれの小さな女の子・ミミと出会う――
どんな現実が訪れようとも、生きていく。
これはそんな少女たちが見つける、あどけない願いの物語。
キャスト
(C)あおのなち・一迅社/「きみ死ぬ」製作委員会






























