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オトコのコはアイドルになりたい!?
番組情報
パーソナリティ
三上 丈 ・ 筆村栄心
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#7
次回更新予定 2月10日頃
更新日は変更となる場合がございますので予めご了承ください。
更新日は変更となる場合がございますので予めご了承ください。
カスカベアキラ先生が「オトコのコ」の世界を描いたイラストストーリー「オトコのコはメイド服がお好き!?」の新シリーズとして「オトコのコはアイドルになりたい!?」(通称「オトナリ」)のイラスト+ボイスドラマ+声優トーク、のラジオ番組 第7回です!
オープニングでは、今年開催のオリンピックの話題で盛り上がります!
お便りでは、以前より募集していた番組の挨拶のご提案を頂きました!
「おしえて、あなたのヒ・ミ・ツ」では、「好きな人とは違う人を勧められて困っている」の話題に2人で考えてアドバイスをしていきます!
「おしえて、あなたのヒ・ミ・ツ」「実は私…オトコのコ?」各コーナーでは、パーソナリティーの2人への応援メッセージや番組の感想、やって欲しい事など、ドシドシご投稿をお願いします!
※番組のバックナンバー及び、9月25日に配信された「ニコ生特番(動画)」は、下方の「バックナンバー」よりご視聴頂けます。
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<イラストストーリー・第6話>
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深く青い空の下、葉もまばらな街路樹のあいだ、レンガ敷きの駅前商店街を軽やかなステップを踏む“美少女”――?
ツバサ「へへっ、どうかな今日のコーデ?
このカッコで出かけるのは久しぶりだな~♪」
いつもと違う自分に変わる――それがツバサくんのひそかな楽しみ。
たん、たたんっ――と靴音がレンガに響き、金色のサイドテールを揺らすさまはダンスのようです。
???「うぅぅぅん……」
ツバサ「ん?」
青みがかった髪色のあたまを左右に揺らしながら、カフェの入り口に張り付いているのは……。
イツキ「諦めるしかないかなぁ…」
ツバサ「イツキ??
あんなところでなに悩んでんだ?
―――ふふ…そうだ♪」
悪い笑みを口もとに浮かべたツバサくん、足先をくいッとターンしてステップ。
たん、たん、たたんっ―――どんっ!
イツキ「うわっ!?」
ツバサ「きゃっ!」
足どり軽くイツキくんにアタック!
ツバサ「す、すみません、よそ見をしていて…」
イツキ「いえ、こっちこそ
――って、ツバサちゃん!!」
ツバサ「え? どこかでお会いしました?
(毎日会ってるケドねw)」
イツキ「あ、いや、えっと…」
ツバサ「あっ、もしかしてファンの方ですか!?
会えてうれしい~♪」
イツキ「そ、そ、そ、そうなんです!
僕、ツバサちゃんの大ファンでっ!」
『ぶはっ! わっかりやすいなぁ~イツキ。
かん違いしてくれてよかったぁ~とか思ってんだろ』
とつぜんの衝撃(物理)に思わずツバサの名を口にしてしまったイツキくん、目線を泳がせながら「ははは…」とあいまいな笑い声でこたえます。
ツバサ「それで――
ファンさんは何をしてたんですか?」
イツキ「え!? み、見てたの?」
ツバサ「あんまり悲しそうな顔してるから
ワザとぶつか――じゃなくて、気になっちゃって」
オフホワイトの漆喰壁の手前、イーゼルに立てかけられた黒板には、かわいらしいイラストとともに『本日限定・特大デラックスいちごバナナみるくパフェ――時間制限内に食べたカップルには豪華賞品をプレゼント』の文字。
『イツキ? なんでこんなもの……
そんなに甘いもの好きだったっけ?』
イツキ「あの…ツバサちゃん?」
ツバサ「……ワタシ甘いモノ食べたくなってきちゃったな」
イツキ「ええっ!?」
ツバサ「ここで会ったのもなにかの縁ですし
一緒に入りましょうよ♡」
イツキ「で、でもっ!」
ツバサ「いいから、いいから♡」
◆◆◆◆
窓に面した小さな円形テーブルに向かいあって座った二人。
注文はもちろん『特大デラックスいちご(中略)パフェ』
イツキ「あ、あのっ、一緒に入ってもらったけど
時間制限あるし、ツバサちゃんみたいなオンナのコに
無理をさせるわけには……」
ツバサ「大丈夫だって~。
イツキさんって心配症ですね、ふふ」
イツキ「そ、そっかなぁ
――って、僕、名前言ったっけ?」
ツバサ「(やばっ!)
あ~、ペアのコに雰囲気が似てたからつい!
で、でも名前が一緒だったなんて偶然ですね
そういえば、なんだか顔も――」
あわてて取りつくろうツバサくんですが、その言葉にもっとあわてたのはイツキくんのほうで……。
イツキ「そ、そんなことないよ!
僕とイツキちゃんは、ぜんぜん、どこも、
ひとつも似てないっ!!」
ぐりんぐりんとあたまを振ってうつむくイツキくん。前髪で目を隠し、自分が“イツキちゃん”であることを気づかれまいとほほえましい抵抗を試みます。
『いや…モロバレだぞ、イツキ』
ツバサ「そうかなぁ…ワタシの気のせいだったのかな?」
イツキ「で、でしょ~
ははは…よかったぁ」
ツバサ「“よかった”?」
イツキ「!? そ、それはっ、そのっ!」
『ま、イジめるのはこれくらいにしとくかw』
楽しい(?)会話もほどほどに、二人のあいだに大きなパフェが運ばれてきました。30cmはありそうなパフェグラスに、山盛りのクリームとフルーツ。その大きさはお互いの顔が隠れてしまうほど。
イツキ「思っていたより…おっきい!」
ツバサ「頑張って食べましょ!
ふたりの“ラブパワー”があれば大丈夫♡」
イツキ「ら、ら、らぶ!???」
ツバサ「なーんて♪
――いただきまーす」
イツキ「い、いただきますっ」
おもいきってスプーン山盛りに切り取ったクリームのカタマリを口に運ぶと、ふんわりとした甘みが広がり、二人とも顔をほころばせます。
ツバサ「おいしいね♪」
イツキ「うんっ!」
まろやかなクリームと酸味あるイチゴソースが絡み合い、甘~い幸福感に包まれる二人。でも、後追いのビターなチョコレートソースが、ふと冷静さを呼び戻します。
イツキ「で、でも時間制限があるんだった。
はやく食べないとっ!」
あわててペースを上げるイツキくん。
口いっぱいにパフェを頬張るたび、溢れたクリームが頬にひとつ、ふたつ…。
『イツキのやつ…子供かよw ふふふっ』
ツバサ「イツキさん、ここ♡」
イツキ「はわわわっ!」
イツキくんの頬のクリームを、「しょうがないなぁ…」と指ですくいあげるツバサくん。
イツキ「い、いいよ!
こんな……こ、恋人みたいな……」
ツバサ「(こ、こいびとw)
もしかして、イヤだった?」
イツキ「そそそ、そんなことはぜんぜん! まったく!」
ツバサ「(ぷぷぷっ!)
よかった♪ ほら、はやく食べちゃおう。
まだまだ、たっくさんあるんだから」
イツキ「ふぁ、ふぁいっ!」
紅く染まった頬を隠すように、パフェに埋もれるように食べつづけるイツキくん。口のまわりはまたクリームだらけです。
『イツキ、なんてカオしてんだよw
――にしても、イツキ、なんでこんな大食いやってんだ?
そんなに食べれるほうでもないよな???』
◆◆◆◆
――カランカラン♪
淡いブルーの扉を開き、冷たい外気に思わず首をすくめるイツキくんとツバサくん。
イツキ「はぁ……結局、時間内で完食できなかった」
ツバサ「ごめんなさい
ワタシ、役に立てなくて……」
イツキ「そんな!
ツバサちゃんがいてくれて助かったよ」
ツバサ「本当? よかった~」
イツキ「そもそも僕一人じゃお店にも入れなかったし!」
ツバサ「じゃあ……ひとつお願いしてもいいですか?」
イツキ「もちろんだよ!
僕にできることならなんでも言って!」
ツバサ「なら――」
すこし考えて、(そして悪い笑みを浮かべながら)ツバサくんは“お願い”を伝えます。
ツバサ「“デート”の続き、しませんか?」
イツキ「ででででで、でーと!」
ツバサ「うん♪(ニヤリ)
ワタシはそう思っていたんだけど…違った?」
イツキ「はわっ! ち、違くないです!!」
『顔真っ赤にして――そんなに嬉しいのかw』
カタまるイツキくんの腕をグイとつかみ、ツバサくんは歩き出します。
たん、たたんっ
イツキ「え? あのっ、ちょっ――」
ツバサ「行きましょう、イツキさん♡」
お互いの正体を隠した(片方はバレバレだけど)不思議な“デート”はまだ続くようです。
[つづく]
ストーリー:恵村まお・わたび和泉 / 脚色:Col.Ayabe
※声優2人によるオマケ動画(第7回は「アイドルらしいポーズを決めてみよう!」)を、ニコニコ「オトコのコはアイドルになりたい!?」チャンネルにて配信しています!(有料会員限定)
<インタビュー掲載>
お2人のインタビューを掲載した記事を公開中です!
「オトナリ!?」がどのように収録されているのか等、裏話が満載です!
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1577399574
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「オトコのコはアイドルになりたい!?」ニコニコチャンネル
https://ch.nicovideo.jp/otokonoko
公式Twitter『オトナリ!?』&『オトスキ!?』
@CafeCherryGirls
▲ツバサ&イツキ(アイドル衣装)
▲ツバサ&イツキ(学ラン姿)
▲ イツキ 役 / 三上丈さん & ツバサ 役 / 筆村栄心さん
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