声優
今年も河口湖が“みのりん一色”に!茅原実里野外イベントレポート

「野外だと“素”の自分になれる」――茅原実里が昨年に続いて河口湖を“みのりん一色”に!『Minori Chihara Live 2010 “SUMMER CAMP”2』レポート

 声優として、アーティストとして、多方面で活躍中の実力派・茅原実里が、昨年に引き続き野外イベント「SUMMER CAMP 2」を2日間にわたり開催。もちろん、チケットは早々にソールド・アウト。会場に集まった大勢のオーディエンスのハートを燃やすような、熱いあついステージが繰り広げられた。また、この2日間は、河口湖行きの富士急行線普通列車の前後に "ライブ開催記念のオリジナルヘッドマークが飾られていたり(駅内では特別アナウンスも流れた)、SUMMER CAMP 2開催記念入場券が特別販売されていたり、河口湖駅改札上部にSUMMER CAMP 2開催記念横断幕、茅原実里等身大パネルが設置されていたりと、河口湖駅周辺が "みのりんワールド"一色に。さらに、駅からシャトルバスで10分ほどの会場のステラシアター前には屋台がズラりと並んでいたり、物販で会場限定CDが置かれていたりと、 夏の祭典である"SUMMER CAMP"ならではのスペシャルな雰囲気が漂っていた。

 そんなお祭り感満載のSUMMER CAMP 2の2日目は、7月末に茅原が出演したことも記憶に新しいラジオ番組・オールナイトニッポンの"あの"曲=クリスタルサウンズオーケストラの「ビタースイートサンバ」が流れた後に開幕。ステージに先に登場したバック・バンドが準備を整え終わると、歌姫・茅原が「やっほ~!」と言わんばかりに元気な笑顔で登場。オーディエンスの沸き立つような歓声に迎えられる中、7月に発売したばかりのアッパーなサマー・ソング「Freedom Dreamer」からスタートを切り、富士山をバックにハイテンションに歌い上げ、フロアのシンガロングを作り上げていく。

 「みんなこんにちはー! 茅原実里でーす! みんな元気―? 会いたかったよー! 今日は、みんなとこの夏一番の思い出を作っていきたいと思ってます」と気合い十分の茅原に対して、オーディエンスが「おぉ~!」と盛大に応えると、少し低い声色で「"SUMMER CAMP"、今年も飛ばしていくぜぇー!」とアジテート。切ないビートが疾走する「君がくれたあの日」、ポップに弾ける「Prism in the name of hope」、ミディアムポップ・チューン「ふたりのリフレクション」と、曲毎にくるくると表情を変えながら、前半を一気に駆け抜けていった。

 ここで一息置き、「改めまして、こんにちわー! 楽しんでますかー!"SUMMER CAMP2"だよー! (客席の)上のみんなも見てるー?」と会場を隅々まで見渡し、嬉しそうな笑顔を浮かべながら、改めて「本当にありがとうございます!」と挨拶。和気あいあいとしたメンバー紹介を挟み(メンバー同士で富士急ハイランドに行った話など)、メンバー&スタッフでBBQ・花火大会をした話などをしていると……バック・バンドのメンバーから「ハッピと団扇は?」ツッコまれて、「あ、忘れてた!」と、慌てて「祭」と書かれた大きなうちわと、今年のイメージ・カラーである青色のハッピを身につけ、オーディエンスを沸かせた茅原だったが、この日はあいにく曇り空ということもあり、少し残念そうな表情……。しかし、前向きな彼女らしく、「私には太陽が見える!」と気を取り直していると、オーディエンスから「みのりんが太陽だよ!」という声があがり(本人は照れくさそうに「え、私?」と驚いていた)、温かな雰囲気に包まれる場面もあった。そんな、〈SUMMER CAMP〉ならではのアットホームな空気が流れるなか、通称"お祭りゾーン"と呼ばれているスペシャルなブロックへと突入。自身の初シングルである「負けない~一途バージョン~」(「天上天下」ED)、鈴木あみがカヴァーしたことでも知られるTM.NETWORKのカヴァー「BE TOGETHER」(「世紀末オカルト学院」より)、「経験値上昇中」(「みなみけ」OP)とレアな曲を披露し、場内の熱気をあおっていく。インストナンバーを挟み、赤のミニドレスに衣装チェンジ。赤いサイリウムで会場が幻想的な雰囲気へと変っていく中、「sleeping terror」「Dears~ゆるやかな奇跡~」「Cynthia」と"聴かせる"ナンバーで観客を魅了していった。

 ここで、観客が旗を振る"旗振りソング"「Best mark smile」の演奏に備えて、グッズで販売されていたSUMMER CAMPの旗(もちろん青色!)を使用しての旗振りのレッスン。旗曲第一弾「Lush march!!」で鍛え上げられたお陰か、オーディエンスのほとんどが1回のレッスンでほぼ完璧(!)に覚えていたものの、「もう1回教えて~!」という声に応えて、「も~! しょうがないなぁ~」と何度もファンの期待に応えていた茅原(曲の締めにみんなで言う"じゃん!"が気に入ったらしい)。本番では「完璧~!」と生徒たちに高得点をあげつつも、「(歌詞を)間違えちゃった~!」とお茶目な一面も見せていた。ハイテンションな空気をさらに持ち上げるかのように、直後の曲では黒とオレンジ色のセクシーな衣装にチェンジし、「Voyager train」を──なんと客席後方から登場しフロア内で熱唱! 客席内を動き回る機動的なステージングでオーディエンスの熱狂を煽りながら、さらに「詩人の旅」を投下。「まだまだ元気は残ってるの!? 行くよー! 最後までついてきてね!」と、"求め合う~♪"で大合唱を巻き起こした「Paradise Lost」、ロックな「Final Moratorium」→「覚醒フィラメント」と激しいナンバーを続けて披露し、輝かしいハイライトを刻んでいくのであった。

 「どうもありがとうございまーす! 楽しいね~! たまんないねぇ~!」と絶好調の様子の茅原。少し声のトーンを下げ「つぎで最後の曲です……一緒に歌ってくれる?」と「Sunshine flower」を全員で大合唱。底抜けにポジティブな茅原のパワーを内包したかのような元気いっぱいのポップ・ソングで、本編ライヴを締めくくったのだった。

 盛大なアンコールの声に応えて、短く結んだアロハシャツと、ミニスカートというボーイッシュな姿で再び登場。「みんな、集合~!!」と声をかけると、スタッフ総勢約20人がハッピ姿でステージに登用し、とことんポップでハッピーな「SUMMER CARNIVAL ~みのりんサンバ~」(この日の会場限定CDに収録)を大合唱! エグザイルダンス(?)なども披露し、マネージャーもプロデューサーも巻き込んだお祭り騒ぎに。「あーっ、もうホント最高~! みんな最高~! ありがとーっ!」と伝えたあとは、白のサイリウム&ペンライトが客席を染めた名曲「純白サンクチュアリィ」と、ロマンティックな「一等星」を熱唱。歌えば歌うほど潤っていくかのような、その美しい歌声でオーディエンスを魅了させながら、ダブルアンコール「夏色華日」を浴衣姿で熱唱し、燃え盛るようなクライマックスを演出。直後に大きな、大きな打ち上げ花火が宙を舞い、夏の一大イベントの終わりを告げたのだった。イベントの終わりを惜しむように寂しげに火花が散っていく中、「み~んな、だーいすき!」「来年もまたやりたい!」と"今の素直な気持ち"を伝えていた茅原。この日、茅原はMCで「"SUMMER CAMP"ってホントに自分の素が出せるというか……裸のまんまの自分で居られるから凄く好きです」「みんなには本当に感謝しています」と、"等身大の自分"を出せる場所だと熱弁。フロアからは「こちらこそありがとう!」と言う声が上がっていて、茅原もグッと堪えるかのように、「ありがとう」と言い返していて──それがあまりに美しい光景で、私にとってとても印象的だった。数々のステージをこなして来た茅原実里にとっても、その姿を見守るオーディエンスにとってもこの〈SUMMER CAMP〉は特別なイベントなんだな、と思ったら胸がじんわりと熱くなったのだ。茅原の音楽に対する真摯な姿勢や、ファンに対する感謝の気持ちが──そして、ファンの茅原に対する熱い想いが──この〈SUMMER CAMP〉を特別なモノにさせるに違いない。この日は、この場にいた全員にとって間違いなく"この夏の一番の思い出"になったことを、終演後のファンの笑顔が物語っていた。

 また、「Sing All Loveツアーin日本武道館」の写真集が10月に、 BD&DVDが11月に発売予定とのこと。今から楽しみにしていて欲しい。(敬称略)

<TEXT:逆井マリ>

>>茅原実里オフィシャルサイト-Minori Chihara Official Website-

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