声優

鈴木みのり、初めて『あまんちゅ！』2期OPの歌詞を読んだときに涙／インタビュー後編

2018-05-11 18:00

『あまんちゅ！』編：鈴木みのり、初めて「Crosswalk」の歌詞を読んだときに涙／インタビュー後編

TVアニメ『あまんちゅ！～あどばんす～』オープニングテーマと、TVアニメ『カードキャプターさくらクリアカード編』新エンディングテーマを収録した2ndシングルを発売する声優の鈴木みのりさん。アニメイトタイムズでは、【あまんちゅ！盤】『Crosswalk／リワインド』、【さくら盤】『リワインド／Crosswalk』の2形態でシングルが発売されるということで、前後編にわたりインタビューをお届けしています。

後編となる今回は、『あまんちゅ！』編と題し、『あまんちゅ！～あどばんす～』のOPテーマとなる「Crosswalk」を中心にお話を伺いました。カップリング曲の裏話、今後の意気込みにも注目！

□インタビュー前編：鈴木みのり 2018年をタロットで占う!?

『あまんちゅ！～あどばんす～』編～歌詞を初めて読んだときは泣いちゃった

――【あまんちゅ！盤】にはTVアニメ「あまんちゅ！～あどばんす～」オープニングテーマの「Crosswalk」が1曲目に収録されています。この曲は作詞を坂本真綾さん、作曲を北川勝利さんが担当。「風は予告なく吹く」(ワルキューレ)以来の2人による楽曲です。この2人が曲を作ることは知っていたのですか？

鈴木みのりさん(以下、鈴木)：作ってくださるのは知っていました。まず最初に北川さんのメロディが届いて、そのあとに歌詞が届きました。まず北川さんのメロディで泣き、真綾さんの歌詞で泣き、ずっと泣いてたんですけど(笑)。ワルキューレで北川さんと真綾さんとお仕事できたのも嬉しかったんですけど、まさかソロでもこうやってご縁があるとは夢にも思っていなかったです。

――作品に寄り添った歌詞でしたね。

鈴木：AメロとBメロは、てことぴかり(※『あまんちゅ！』に登場するヒロイン。大木双葉がてこで、小日向光がぴかり)のお互いの気持ちでもあるんですけど、自分自身が誰か大切な人に対して思ってしまうことでもあって。

もやもやとかちょっとした切なさ、でも幸せってことだったり、そういういろいろな気持ちが混ざっている感じが本当に真っ直ぐなんですよね。そういう真綾さんのダイレクトに心に響く歌詞が大好きなので、初めて読んだときは、やっぱり泣いちゃいますよね……。

――歌い方も、お互いの心情を意識していますよね？

鈴木：真綾さんと佐藤順一総監督がお話をしながらテーマを決めていったそうなんですけど、てことぴかりが会話をしているような、会話文みたいにしてほしいというオーダーがあったという話をプロデューサーさんから聞いたので、私も歌だけど会話をしているような感覚で歌うことはすごく意識しました。てことぴかり役にはなれないけど、私の中でふたりを思って、ふたりの気持ちを代弁するような感覚で唄わせていただきました。

――今回は編曲が河野伸さんなので、わりと坂本真綾さんのチームで作られているのですが、やっぱりこの歌い方によって、鈴木みのりさんの曲になっている感じがしました。

鈴木：ありがとうございます。ファンの方からも、これが鈴木みのりだ！ってすごく言われて、そうなんだぁって思いました。

MV撮影秘話、エモい「ワンワン」が採用に!?

――この曲のMVが『あまんちゅ！』の舞台である伊豆のほうで撮影されていて、ロードムービーっぽくて、すごく良かったのですが、撮影はいかがでした？

鈴木：雨の予報だったんですけど、降らなかったんです。それと観光名所を廻るというより、日常を撮るということがメインでした。「FEELING AROUND」のMVのときと同じ監督だったんですけど、自分が出ている映像なのに、見ているとだんだん泣きそうになってくるんですよね(笑)。いいMVだなぁって。

――桜も実際に咲いていたんですか？　風景がいいですよね。

鈴木：咲いていました。坂にある斜めのベンチとかも不思議な風景ですよね。ドローンで撮影したり、市役所の屋上で撮影をしたりしました。

風が吹くとワンピースがＡラインなので、ふわっとシルエットがきれいに見えるんです。ちなみに衣装でスニーカーを履いているんですけど、そのスニーカーの履き心地がすごく良かったので、後日ネットで同じものを見つけて買いました(笑)。

――駅のシーンはどうでした？

鈴木：電車の中で撮影したのは初めてだったんですけど、本当に電車が来るまで待っていて、電車が来たら、そのまま乗って撮影をしていました。普通にお客さんも乗っていたので、音量は極力小さくして歌ったんですよね。

――そして中華屋さんでラーメンを食べてるのは、前作からの繋がりがあっていいですね。

鈴木：地元で親しまれている中華屋さんだと市役所の方が教えてくださったんですよ。他の料理もすごく美味しくて、ご夫婦でやられているんですけど、MVの解禁日はいつですか？とか、『あまんちゅ！』はいつから始まるんですかって、すごく応援してくださっているんですよね。ちなみに私が食べているのは、ラーメンセットAです！

――監督からは何かディレクションがありましたか？

鈴木：日常を撮っているから、あまりカメラ目線にならないほうがいいとは言われました。「FEELING AROUND」はみんなに見せる笑顔というのがテーマにあったんですけど、この曲は、誰か一人にしか見せない特別な、日常に溶け込んだ笑顔というのがテーマでした。それと映像ではないんですけど、フライングドッグのCMロゴに合わせて、「ワンワン」という声も収録しました。

そこもディレクションしてくださって。MVの最初のほうに犬が出てくるんですけど、実は撮影後にすごく吠えたんですよ。そのテンションで言ってくださいとか、ナレーションをエモい感じでしたあと、その声のまま「ワンワン」と言ってくださいとか。結果エモい「ワンワン」が採用されたんですけど、それが聞けば聞くほど、イライラしてくるんですよね。自分の声なのに(笑)。

――アニメで流れたときはいかがでしたか？　すごく歌詞に合わせたきれいなアニメーションになっていましたよね。

鈴木：ぴかり役の鈴木絵理さんが、タイトルが出るタイミングが絶妙だとおっしゃっていたらしいんですけど、確かに！って思いました。私は早くノンテロップのオープニング映像も見たいです。絵理さんは曲を聴いてくれたときにも「最高にいいよ、ありがとう～」って感想を送ってきてくれたんです。こちらこそ「ありがとうと言ってくれてありがとう」と思いました。

私のことを応援してくれている方には、ぜひ聴いてもらいたい「ちいさなみのり」

――【あまんちゅ！盤】には3曲目に堂島孝平さんが作詞・作曲・編曲をした「ちいさなみのり」が収録されています。さすがだなという曲でした。

鈴木：はい！　ソロの曲を書いてもらいますよと聞いて、堂島さんの生誕祭に行かせていただき、挨拶をしに行ったんです。そこで初めてちゃんとお話できたんですけど、実はそれ以前に坂本真綾さんも出演されていた『YANO MUSIC FESTIVAL 2014』で堂島さんのライブも見ていて、そこで虜になってしまって、その場でCDを買ってサイン色紙をゲットしたという思い出があったんです。

まだ声優になる前だったんですけど。それからワルキューレで「涙目爆発音」を堂島さんが書いてくださって、でもフレイアでは歌うことがなかったので、ちょっと悔しい！と思っていたら、ソロでも書いてくださることになって。

すごく自分が思っていたこと、悩んでいたことの結論みたいなことを歌詞にしてくださっていて、その歌詞ができるまで、それほどがっつりお話することもなかったのに、見透かされていると思いました。その後レコーディングに来てくださったのでお話したんですけど、「みのりちゃんのしゃべる雰囲気とか、ちょっとの時間だけど感じ取ったものを書いたんだよ」って言ってくださって、私のことを何でそんなに知っているの？　それこそ占い師？って思いました。

――しかも、今回は自分の名前も入った歌詞ですからね。

鈴木：最初はちょっとこそばゆさがありましたけど、歌っているうちに堂々と歌えるようなりました。〈おおきな実りになれる〉といいなと私も思っているので、私のことを応援してくださっている方は、ぜひこの曲を聴いてもらいたいなと思います。

『アニサマ 2018』に初出演！「最高に夏にしたい！」

――では最後に、今後の予定を教えてください。

鈴木：リリースイベントが東名阪であるのと、Zepp DiverCity(TOKYO)での『@JAM 2018』(5/27開催)に出演します。あとは夏の『Animelo Summer Live 2018 “OK!”(アニサマ 2018)』ですね。去年までは普通に見に行っていたので本当に嬉しいです。すごく大きなステージなので、鈴木みのりを知らない人にも知ってもらうチャンスだと思っています。まずは今からパフォーマンスを磨いて、最高の夏にできるようにしたいと思います！

番外編！鈴木みのりがフライングドッグプロモーターのジャックさんを占う！

鈴木：何を占いましょうか？

ジャックさん：恋愛でお願いします！

(濱口さんに教わりながら、タロットカードを6枚並べていく)

――出てきた6枚を見て、鈴木さんならどう占いますか？

鈴木：そうですね。夏までは大失敗です！　11月くらいまでに良い感じの女の人が出てきて、でもこの人でいいんだろうかって悩むんじゃないかなと思います！

一同：(笑)

――では、濱口さんカードを見て解釈をお願いします。

濱口：最初に［愚者］が逆位置で出てるので、恋愛や仕事はしていきたいと決めていると思います。次に［スター］の逆位置なので、その願いは叶わないですね……。次に［戦車］のカードが逆位置で出ているので、なかなか進められもしないんですね。でも［魔術師］のカードが出ているので仕事は頑張るんです。

で、恋愛についてすべてを諦めた頃に［太陽］のカードが出てくるんです。そしてそのあとに［ホイール・オブ・フォーチュン］が出ているので、その願いが叶うという流れになっています。

(ジャックさん、ひとり大歓喜！)

濱口：なので、2018年の最後にいい出会いがあるかもしれませんね。今年早々に恋愛を諦めて仕事を頑張るのがいいかもしれません。仕事を頑張ると恋愛運が下がる人と逆に上がる人がいるんですけど、おそらく後者で、このカードの流れで人の像を見抜いていくと、恋愛をしようとすると、「俺、ホンマに恋愛したいのかな？」って悩むんですよね。

で、やっぱりいいやってなる。恋愛って面倒くさいところもあるので、自分を制御される面倒くささがあるんだと思います。だから諦めて仕事をしていると、いい出会いがあるのかなと思います。

[取材・文／塚越淳一撮影／相澤宏諒]

CD情報

■鈴木みのり「Crosswalk／リワインド」（両A面2ndシングル）
2018年5月8日(水)発売　各1300円＋税

【あまんちゅ！盤】アニメイトオンラインショップでの購入はこちら

1.Crosswalk（TVアニメ『あまんちゅ！～あどばんす～』OPテーマ）
作詞:坂本真綾、作曲・編曲:北川勝利、ストリングス編曲:河野伸
2.リワインド（TVアニメ『カードキャプターさくらクリアカード編』新EDテーマ）
作詞・作曲・編曲:白戸佑輔
3.ちいさなみのり
作詞・作曲・編曲:堂島孝平
他、各曲instrumentalも収録

【さくら盤】アニメイトオンラインショップでの購入はこちら

1.リワインド（TVアニメ『カードキャプターさくらクリアカード編』新EDテーマ）
作詞・作曲・編曲:白戸佑輔
2.Crosswalk（TVアニメ『あまんちゅ！～あどばんす～』OPテーマ）
作詞:坂本真綾、作曲・編曲:北川勝利、ストリングス編曲:河野伸
3.大好きになってよかった
作詞:鈴木みのり、作曲:加藤冴人、編曲:鈴木智文
他、各曲instrumentalも収録
　