大正モダンの影で、少女たちの野球に賭ける想いが輝いた！この夏放送のTVアニメ『大正野球娘。』アフレコをレポート！

　TBS、BS-TBSでこの夏放送開始予定のTVアニメ『大正野球娘』。原作は神楽坂淳氏が執筆する人気のライトノベル（トクマ・ノベルズedge刊）。

　物語は、大正時代の少女たちが、その当時では考えられなかった「野球」に果敢に挑戦するスポーツコメディ。彼女たちの奮闘ぶりと、ちょっぴり恋愛風味も香る、爽やかなストーリーがTVアニメで展開される。

＜物語＞
　時は大正14年。洋食や“すず川”の一人娘、小梅は東邦星華高校女学院に通う14歳の少女。良家の子女が通う学院で、仲良しの“お嬢”こと小笠原晶子から突然、野球の誘いを受ける。メンバーも揃わず、道具も何を用いればよいかも分からない、果たしてルールはどんなものなのか？　何もかもが分からないままの新しい活動が始まった――。
　世の中に「大正モダン」が生まれても、まだまだ男尊女卑が色濃く残るこの時代、小梅たちは野球をものにすることができるのだろうか？

――自身の演じるキャラクターのご紹介をお願いします。

伊藤かな恵さん（鈴川小梅役）：小梅は定食屋さんの娘です。明るく元気な女の子で、ポジションはキャッチャーになります。

喜多村英梨さん（月映静役）：巴のことが大好きで気になって仕方がない一方で、性格的には天邪鬼なところがあり、損をする役回りで、でも、周りの人に対する優しい面をたくさん持っているキャラクターです。

能登麻美子さん（宗谷雪役）：メンバーの中では割と野球に詳しい子です。台本のト書きには「ニッコリ」と書かれていることが多い雪です。穏やかですが、言うことは言うキャラクターです。

中原麻衣さん（小笠原晶子役）：晶子はお嬢様で、メイドや運転手がいる大きな屋敷に住んでいます。
性格は負けん気が強く、野球を始めることになったきっかけも晶子だったりします。ポジションはピッチャーです。

植田佳奈さん（川島乃枝役）：乃枝（のえ）は小さくて、眼鏡の女の子。チームでは参謀的存在として役割を果たしています。

甲斐田裕子さん（月映巴役）：スポーツ万能でボーイッシュな女の子。後輩からは慕われる人気ぶりを見せますが、性格はかなり天然のキャラで、ほのぼのとした空気を作ってくれます。

牧野由依さん（桜見鏡子役）：鏡子ちゃんはみなさんの後輩にあたる1年生の女の子です。巴お姉さまのことがとても好きで、野球部に入った理由も巴お姉さまが関係しています。彼女なりに頑張っている姿がとても可愛らしく感じられます。

新井里美さん（アンナ・カートランド役）：謎のアメリカ人で監督をやっています。ハツラツとしたアメリカ人教師で、よくわからない英語を話しますがとにかく元気な女性です。

広橋涼さん（石垣環役）：環は不器用でぶっきら棒でちょっと恥ずかしがり屋さんな女の子。野球に対してはほんの少し知識を持っています。

藤村歩さん（尾張記子役）：新聞部の女の子で、野球部に引き抜かれる仲間につられるように野球部に入部するのですが……。しっかり者のはずなのに、何かと周囲に巻き込まれるコミカルよりの子なのかなと思って演じています。

後藤沙緒里さん（菊坂胡蝶役）：胡蝶はもともとは陸上部でしたが、野球部に自分の居場所を見出し、一番最後に仲間になる女の子です。性格はおとなしく、生真面目、引っ込み思案なのが特徴です。


――作品の注目点をお聞かせください。

伊藤さん：野球は男の子のスポーツだという時代に、何も知らない子たちが初めて野球に触れ、力を合わせて０からつくり上げていく、みんなの奮闘ぶりをぜひ見ていただきたいなと思います。

喜多村さん：巴がグイグイと野球の世界に引きこまれていく中で、世話焼き係として巻き込まれ、首を突っ込んでいく。その静の生真面目さがコミカルに描かれているところに注目してください。女性がけっして上手くないのに大真面目にふんわり、やんわりと野球に打ち込んでいく。どこか抜けているんだけれども、一生懸命な姿に見ていてほんわかする作品だと思っていますのでぜひ楽しんで見てください。

能登さん：この時代に一生懸命に野球というスポーツに取り組み、いろんな女の子たちが、それぞれに野球に対する想いがある中で、ひとつの目標に進んでいくというところが、面白いと思います。

中原さん：時代背景で言えば、女の子はお嫁に行き家事をして子育てをしていればよしとされた時代の中で、野球に頑張って打ち込んでいく姿を見て周りがどう変わっていくのか？注目のポイントではないかと思います。個人的には許婚である岩崎さんが今後どう関わってくるのかを楽しみにしています。

植田さん：乃枝の見どころは頭脳プレー。それぞれの特性を生かしたポジショニングを考えたり、胡蝶をスカウトしたりとか、運動が苦手な分、頭脳のほうで頑張っていますので、彼女の戦略的なしきりをぜひ見ていただきたいです。

甲斐田さん：野球をみんなで頑張る姿が見どころです。ほのぼのとしていながら、細かいギャクがあって、しかも随所にこだわりがあって楽しい作品だなと思います。巴はかき回しのキャラにも見えますが、自分の思った道を真っ直ぐ笑顔で進んでいく姿をぜひ見てほしいです。

牧野さん：野球を何も知らない子が、1から始めるとこうなるんだ。というのがリアルに描かれているのが印象的です。そして頑張っている姿がまたとてもかわいいです。鏡子ちゃんで言えば、画面の上下、左右の端々に白目を向いてノビていることがよくあります（笑）。そうしたギャグ的要素でもお楽しみください。

新井さん：大正時代ってとてもいいな。小梅ちゃんちの洋食屋さんにしてもノスタルジックで、ゆっくりとした時間の流れ、人と人とのコミュニケーションも心に残ります。アンナ先生としては、みんなを盛り上げて楽しくやっていこうと気持ちでいますので、ご注目ください。

広橋さん：大正はこんな感じなのかなというのを、ガヤを演じながらいつも感じています。中でも歌が出てくるところがありますが、今ではほとんど聞く事のない歌を、ぜひ楽しんで聴いてください。環はけっこう苦労人なのですが、ツッコミがまた面白い（笑）。ぜひそのツッコミは見てほしいと思ってます。

藤村さん：昔は今ほど女性に自由がなく「女性が野球なんて！」と言われる時代に、若い女の子たちが「自分たちのこうしたい」を求めて打ち込んでいく姿には可愛らしさ、女性らしさをを感じます。記子が振り回されるコミカルさも見てほしいいのですが、それにも増して、みんなが頑張っている姿をいかに引き立てられるのか？そんな部分に注目してほしいです。

後藤さん：陸上部時代、タイムが伸びず悩んでいた胡蝶が、野球を始めることによって自分の居場所を見出していく。彼女がどう自信をつけて成長していくのかが、見どころになっていくと思います。


TVアニメ『大正野球娘。』は、TBS、BS-iでこの夏放送開始予定。

＜スタッフ＞
原作：神楽坂 淳『大正野球娘。』（トクマノベルズEdge）
監督・シリーズ構成：池端隆史
脚本：池端隆史・天河信彦・白石雅彦
キャラクター原案 こうたろ・小池定路
キャラクターデザイン：神本兼利
音響監督：本山 哲
音楽：服部隆之
美術監督：小林七郎
アニメーション制作：J.C.STAFF

＜キャスト＞
鈴川小梅：伊藤かな恵
小笠原晶子：中原麻衣
川島乃枝：植田佳奈
宗谷雪：能登麻美子
月映巴：甲斐田裕子
月映静：喜多村英梨
石垣環：広橋涼
桜見鏡子：牧野由依
菊坂胡蝶：後藤沙緒里
尾張記子：藤村歩
アンナ・カートランド：新井里美