世界名作劇場第26作 アン・シャーリーの幼少期を描くTVアニメ『こんにちはアン~Before Green Gables』の試写会がカナダ大使館で開催!!
『赤毛のアン』出版100周年記念、TVアニメ放送30周年記念作品となるTVアニメ『こんにちはアン~Before Green Gables』が4月5日、19:30よりBSフジで放送開始。その試写会が、東京・青山のカナダ大使館オスカー・ピーターソン・シアターで開催された。
『こんにちはアン~Before Green Gables』では、赤毛の少女・アン・シャーリーの幼少期、グリーンゲイブルスでの幸せな日々を過ごす前、6歳の頃の姿が描かれる。カナダ・ノヴァスコシア州のボーリングブロークの町に生まれ、時に両親を病で亡くし、シャーリー家のお手伝い、ジョアンナ・トーマスに引き取られ、トーマス家の主人のバート、2人の男の子と赤ん坊、エリーザとともに暮らすことになったアンが、貧しい生活のなか、家の手伝いに明け暮れる毎日でも、独創的な想像で、希望を失わずに生きる様子を通して、アンの原点を描く作品になる。
試写にあたって、監督を務める谷田部勝義さんと、アン役の日高里菜さん、そして主題歌を担当する井上あずみさんが挨拶のステージに立った。
●イメージを壊さず期待を裏切りません
まず谷田部監督からは「『赤毛のアン』のアン・シャーリーの子供時代を描く本作。『赤毛のアン』のファンの方、原作のファンの方のイメージを壊さないように、期待を裏切らないように描いています。どうしたらアンになっていくのかを意識しています」と挨拶の第一声が。
そして日高さんも司会者からの質問にさまざまなコメントを寄せた。アンを演じることについて日高さんは「自分が声をあてるアニメをTVで、そしてイベントなどでスクリーンで見るのが嬉しいし、楽しいですね」との心境を。またアフレコについては「大変だったことですが、声のお芝居は身振りや手振りができない、声だけで感情を表わすことだと思います。アフレコはあっという間で、自分が思い抱いていたアンの表現を監督さんにいいと言ってもらえたのは嬉しかったですね。キャストのみなさんと仲良くさせていただけて、収録はすごく楽しいです」と感想を語ってくれた。
そんな日高さんには「非常にいいアンを演じていただいています」と谷田部監督からも太鼓判がおされた。監督からは「39話あるので、末永くお付き合いいただけるようにしっかりと作っていきたい」との言葉が贈られるのだった。
●井上あずみさんも登場、そして1話の上映へ
続いてステージに上がったのは主題歌を歌う井上あずみさん。『となりのトトロ』の主題歌などで知られる井上さんは早速、1曲オープニング曲の「ヒカリの種」を届けると、「初めての歌唱で今日は緊張しましたが、この歌でみなさんが元気になってもらえるように、そして、家族みんなで歌ってもらえるような歌になるように、これからもたくさん歌っていきたい」とメッセージを送った。
この後、ステージでは第1話が上映されたが、その前に2008年10月に行われたカナダ取材を、谷田部監督より紹介。カナダ・ノバスコシア州の旅を現地の写真とともに会場に届けた。現地に今なお残されている歴史的な建物の数々、観光ガイドでは見られないような貴重な写真が披露された。これらの写真は、アニメにおける時代考証、風景、建物、インテリアの細部を描く資料として利用されるとのことだ。
谷田部監督の「本だけは伝わらないカナダの大自然、ノバスコシアの街並みを体感することによって、その当時この街で過ごしたアンの気持ちに立って、アニメーション作りに生かしたい」との言葉が印象的なものとなった。入念な取材から生まれるアニメ本編の出来にも期待大。歴史的作品の前日譚とでもいうべき本作。春からの放送が待ち遠しい。
TVアニメ『こんにちはアン~Before Green Gables』
BSフジにて、4月5日、夜7:30より放送開始。
アニマックスでは、5月20日、夜6:30より放送開始。
<STAFF>
監督:谷田部勝義
シリーズ構成・脚本:島田満
キャラクター原案:佐藤好春
キャラクターデザイン・作画監督:西村貴世
美術監督:森元茂
色彩設計:小松原智子
音楽:高梨康治、水谷広実、藤澤健至
製作:日本アニメーション株式会社
<CAST>
アン:日高里菜
ジョアンナ:田村聖子
バート:佐藤せつじ
エリーザ:わくさわりか
ホーレス:小林由美子
エドワード:下釜千昌
ハリー:川田妙子
ノア:こおろぎさとみ
ジェシー:堀江美都子
ナレーション:池田昌子