劇場版『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』公開記念イベント開催!映画はレントンとエウレカが、新たな世界で再び出会うアナザーストーリー!
流麗なビジュアルに複雑かつ深い作品世界、そしてすがすがしいジュブナイルテイストで人気を集めた『交響詩篇エウレカセブン』。さまざまなマルチメディア展開でも話題を集めたこの作品が、2009年春、劇場版アニメとして復活を果たす!
「東京国際アニメフェア 2009」で行われたステージイベントには、主人公レントン役の三瓶由布子さんらのキャスト陣、ボンズの南雅彦プロデューサーらが登場。劇場版の最新情報やスペシャルPVなどで会場をにぎわせていた。
●新たな世界でつづられる少年少女の冒険
多くのファンが詰めかけた今回のイベント。そのオープニングは謎めいた予告編の上映から始まった。巨大生物イマージュの侵攻を受けた世界、不思議な形の可愛らしい生物、軍属として戦うゲッコーステートの面々、そして軍の機密を握る少女エウレカ……。キャラクター以外がすべて一新された映像に会場も息を呑む。
ステージに登場したゲストのレントン役の三瓶由布子さん、エウレカ役の名塚佳織さん、ホランド役の藤原啓治さんも、上映された映像のクオリティに感動。「見ていてうるっと来た」(三瓶さん)等々、それぞれの感想を語っていた。
●世界とともに変わるキャラクターたち
こうして始まったイベントは、先ほどのゲスト3人にボンズの南雅彦プロデューサー、京田知己監督を加え、謎に包まれた劇場版『エウレカ』の世界観やキャラクターを解説する形式で進行している。
最初に語られたのは、4月25日から公開されるフィルムが完成しているかどうかについてだ。ファンには気になるところだが、南プロデューサーいわく、まだ最終調整段階とのこと。こだわりある映像美を誇る『エウレカ』だけに、「ベストを尽くす」ために時間をかけているという。
続いて語られたのが、劇場版のレントンとエウレカの関係である。スクリーンに映し出されたのは、寄り添って立つ幼い2人という、このテレビ版では見られなかったツーショット。なんと、劇場版の新たな設定では、2人は幼馴染なのである。また、レントンは今回の劇中では軍属の兵士として活躍するという。そのため、「TV版より大人っぽくなった」(三瓶さん)とのことだ。
さらに、物語は2009年4月と、劇場版公開日と同じ月に始まるという秘密情報も。この年月に込められた意味が、実際に物語の中でどのように昇華されていくのかも注目である。
ニルヴァーシュの劇場バージョンについてのコメントも興味深い。なんと、マスコットキャラのように可愛らしい生き物になっているというのだ。名塚さんいわく「雪ん子みたい」という愛嬌のある外見に、会場からも笑いが漏れる。しかし、この可愛らしい生き物が、TV版のニルヴァーシュとどう繋がっていくのか? そこはまだ秘密のようである。
一方、劇場版のホランドとして紹介されたのは、なぜかデビルフィッシュ。三瓶さんや名塚さんが、「固くなったね」、「強そうになったね」とボケる中、藤原さんから「もっとわかりやすい絵はないの?」とツッコミが飛ぶ。なお、ホランド自身はTV版より「TVは鬱屈していたが、劇場版では吹っ切れている」(藤原さん)という。
●スクリーンの外にも広がる“エウレカ”!
さて、今回のイベントでは3月27日発売のTV版のDVDボックス、ブルーレイボックスなどについての各種告知も行われている。このボックスには、TVで放映されなかった第51話も収録されているということなので、ファンならぜひ見ておきたいところだ。
さらに、このDVD発売にちなんで、TV版の歴史を振り返るスペシャルPVの上映も行われている。レントンとエウレカとの出会いから始まり、変わりゆくエウレカ、ドミニクとアネモネの交流、ホランド兄弟の会合、レントンとエウレカの抱擁などが、第1期OPテーマ曲「DAYS」に乗って流れ、ファンの気持ちを捉えていく……。この心憎い演出に、藤原さんも「ブルーレイが欲しい」とつぶやくほどであった。
また、コラボグッズも充実している。このイベントで紹介されたのは、レントンとエウレカが身に着けているペンダント。劇場公開に合わせて届けたいとのことなので、気になるあの人とペアでペンダントをつけて劇場版を見に行ってもよいのではないだろうか。
そんな劇場版『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』は、テアトル新宿、テアトル梅田、伏見ミリオン座、テアトルダイヤ、シネ・リープル博多駅(4月25日)、スガイシネプレックス札幌劇場(5月下旬)の全国6箇所で公開予定。「見たら絶対に感動する作品になっている」と、三瓶さんも熱意を持って語る新たな物語を、ぜひその目で確かめて欲しい。