2009年1月新番組『VIPER'S CREED-ヴァイパーズ・クリード-』アフレコ会見レポート！ 黒田崇矢さん、豊口めぐみさん、福山潤さん、星野充昭さん、川田紳司さん、皆川純子さんに突撃インタビュー！

12月13日、都内スタジオにて2009年1月スタートの新番組『VIPER’S CREED-ヴァイパーズ・クリード-』のアフレコ会見が行われた。本作は、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント製作、アニマックス開局10周年記念第3弾作品。総監督には荒牧伸志さん、監督は神戸洋行さん、アニメーション制作はAICスピリッツとデジタル・フロンティアを迎えた、メカニカルアクションストーリーだ！

21世紀半ばの近未来では、環境汚染の末、経済破綻やテロの蔓延、戦争の勃発、終結で、世界は荒廃していた。そんな中でも繁栄を極めるフォート・ダイバシティでは、各国の大企業が拠点を築き、にぎわっていたが、元々この街に住んでいた者達は快く思っていなかった。企業で働く外国人＝自分達に恩恵のないビジネスで儲けるよそ者だからだ。そんな都市の警備を請け負うためにPrivate Military Company（民間警備会社）のアルコン・グローバル・セキュリティ社は設立され、主人公・サイキ、オペレーター・サクラコの所属する「ユニット・ヴァイパー」を中心に、物語は展開していく。ある日、サクラコは、チームに新しく配属されたと隻眼の男・サイキとコンビを組むことになるのだが……。

気になる声の出演には、サイキ役に黒田崇矢さん、サクラコ役に豊口めぐみさん。同じく「ユニット・ヴァイパー」のメンバーに福山潤さん、星野充昭さん、川田紳司さん、皆川純子さんを迎えている。

今回は、第3話の収録直前にお邪魔して、そのキャスト陣にお話を伺ってみたぞ。

『VIPER'S CREED-ヴァイパーズ・クリード-』アフレコ会見レポート

――今回、皆さん演じる役はどのような役なのでしょうか？
黒田崇矢さん（サイキ役）：今時なかなかいないような、男臭い、男の中の男。無口で、例えるなら高倉健風の、昔の二枚目だと思いますね。私自身は、ちょっと口数が多いほうですが（笑）。

豊口めぐみさん（サクラコ役）：サクラコは、サイキ担当のオペレーターです。サイキとは正反対な、無口に対してよくしゃべる女の子ですね。

福山潤さん（ハルキ役）：サイキの所属している、“ユニット・ヴァイパー”の新米クルーです。そのユニットが所属する会社・アルコンの偉い人の息子ということで、結構、裏がありそうです。「なぜブレードマン（※サイキやハルキのようなクルーのこと）なんかに」と言われつつ、鳴り物入りで入ってきて、“青い”正義を振りかざします。

星野充昭さん（ガリブ役）：寡黙ということでは、主役のサイキよりも寡黙な役です（笑）。料理が好きらしくて、料理の本をいつも読んでいます。料理のシーンも出てくるかもしれません。あと「お袋に言われたんだ」という台詞が出てくるんですが、それはどういう背景があるのか気になっています。メンバーの中で一番年かさもいっていって、大男っぽい感じです。

川田紳司さん（ルドラ役）：ルドラはスナイパーで、なんか飄々として、マジメさが感じられません（笑）。メンバーの中でもより人間臭い役です。

皆川純子さん（ノーマ役）：ブレードマンの中では、紅一点ですが、タイプ的には姉御ですね。彼女がブレードマンになったのはお金のためなんでしょうが、何故お金にこだわるかは理由がありまして、ちょうど3話目で明らかになります。



――皆さんはこの作品のテーマや魅力を、どのようなものだと感じていますか？
黒田さん：荒牧伸志総監督がおっしゃっていたんですが、スピード感が魅力ですね。あとは、荒牧総監督と神戸監督が仰っていた、大人の男が主人公のアニメをつくっていきたいということですね。それぞれの人間ドラマがしっかりと描かれているのを、毎週楽しみにしていただきたいと思います。

豊口さん：謎が多い作品なんですが、実はどんどんそれがひもとかれていくタイプの作品なんだなって、演じていて思いましたね。わからない単語とか世界観に関しては、エピソード・ゼロ「承認－fort diversity」（※公式サイトにて配信中。豊口さんとマイコ役の小島幸子さんが出演）を聴いていただけると、ものすごくわかると思います。その台本を、このメンバーにみせたら、すごくよくわかると好評でした（笑）。

福山さん：それぞれのキャラに背負っているものがあり、どういう想いを胸に生きているが描かれていることですね。僕の役でいえば、故郷や母や家族への想いであったりとかですね。あと、ブレードマンの乗っているマシン・マニューダも注目ですね。見た目はバイクなんですが、実は４輪車で、通行する道路の形状によって形が変わったり、ロボットになったりとか、そういうギミックは、好きな方には大変ツボにハマると思います。また、映像面でも、CGならではの疾走感が感じられるので、収録していても感動しますね。

星野さん：近未来の話ということで、現実的にもないとはいえないような設定で、なかなか面白いなと思います。それとあと、ヒーロー（主人公）達が、実は市民達にあまり尊敬されていないという立場なので、この先どうなるのか楽しみです。ハードな部分とハートフルな部分が、うまいことミックスされています。

川田さん：作品の世界観でいうと、環境破壊や戦争の後遺症みたなものがあったりして、そういう中で、みんなが必至に生きてるんだなって部分が、どっかに出ていると思いますね。ルドラに関しては、とりあえずその世界でのなかで、自分ができることをしていってるんじゃないかって思って、演じています。

皆川さん：ブレードマン達は個人主義の集まりかと思いきや、結構、絆が深まっていくような描写もあるんで意外でした。この仲間達はどうなっていくんだろうって、気になっています。


――皆さんの演じるキャラクターのここが1番の特長というところや、魅力を教えて下さい
黒田さん：シナリオを読めば読むほど燃えてきますね。サイキはどこかクールで、単独で生きてるような気がするんですが、いざとなったら仲間を助けるために命を張るなど、実はとてもみんなのことを考えてて、やっぱりこいつ“男”なのかなって感じがします。自分も男気をもって演じていますよ。ええ、自分にもよく似ていると思います（笑）。でも、彼と違うのは、俺は常に姑息に笑いをとりにいきたくなるんですよ。そこが、サイキには足りない！　彼に笑いがあれば、もうちょっといい男かなと（笑）。

豊口さん：このメンバーの中では、唯一オペレーターの役ですが、他のメンバー担当のオペレーターがものすごいクールなんですよね。「定時になったんであがります」っていう感じの子達なんですよ。だけどサクラコは、裏表のない真っ直で、大して損得とか計算せずに“思ったら動く！”みたいな感じ。その真っ直ぐさは1、2位を争うと思います（笑）。

福山さん：ハルキは、自分からブレードマンに志願してきた、いいとこのお坊ちゃん。まだ挫折を経験していなかったり、社会への疑問符に対して答えを得ていない状態で、自分の正義を振りかざして、ブレードマンになってる感じがあるんです。自分の中の正義や正論というものが、実際に、世の中や人と関わることでどうなっていくかっていうことが、わかっていなくて“青い”ですね。他の誰よりも“青い”と思います（笑）。

星野さん：ガリブは何が難しいって、「……」って台本に書いてあるのをどういう風に表現するかなんです。通常は、アドリブをつけたりもする箇所なんですが、ガリブの場合は、しゃべる前後にあったりして、ホント細かいニュアンスが難しいなと、セリフが少ないだけに感じています。人はやっぱり過去を背負って生きているので、それをいかに短いシーンで出すかというのが、自分の課題で、興味（魅力）があるところです。

川田さん：ルドラは、多分個々の能力は高いと思うんですが……あっ、収録現場でルドラの名前が言いにくいと大不評です（笑）。

一同：（爆笑）

川田さん：早くフェードアウトしてほしいなんて、酷いことも言われていますが、しぶとく生き残ってみせます！（笑）

皆川さん：……ナイスバディですね（笑）。すっごいセクシーです。でも、肉弾戦も強くて相手をボコります（笑）。だから今後は、女性ならではの優しさやいつくしみも出させたらなと思いますね。

『VIPER'S CREED-ヴァイパーズ・クリード-』作品情報

＜放送情報＞
アニマックス　2009年1月6日（火）　22：00～
BS11　2009年1月10日（土）　23：30～


＜スタッフ＞
総監督：荒牧伸志
監督：神戸洋行
シリーズ構成：赤星正尚・太田愛・谷崎あきら・長谷川圭一
制作：AICスピリッツ
デジタル・フロンティア
製作：ソニー・ピクチャーズ エンタテイメント


＜キャスト＞
サイキ：黒田崇矢
サクラコ：豊口めぐみ
ハルキ：福山潤
ルドラ：川田紳司
ノーマ：皆川純子
ガリブ：星野充昭

テレジア：甲斐田ゆき
ウォルター：家中宏
マイコ：小島幸子
フユヒコ：大木民夫
ほか

オープニングテーマ曲「R.O.C.K.」／iLL
エンディングテーマ曲「愛の音」／moumoon